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天使の道具

  • 13-04-23 12:10
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Cat   Mouse
a photo by Denis Defreyne 

Remember the days of your lowly estate.
(貧しかった日々のことを忘れるでない)

Esther 4:8 (NAB, The Greek Text)

阿蘇の地とうきび(甘くないとうもろこし)が大好きな父、
夏は、仕事で阿蘇に行く途中、農家の方から直接よく買っていた。
実家に寄って、プレゼントすると、とても喜ぶ。

何かしたい、という気持ちは常にある。

彼は彼なりに息子を愛し、ぼくも、父を愛している。しかし、コミュニケーションはあまり上手くとれていない。剣道6段、長男、歯医者の息子、我侭し放題、典型的「肥後もっこす」の父。その父に育てられたぼくもかなり頑固なところがある。

父と息子というのはみんなそういうもの、と叔母は言う。多くの人がそう言う。

心理学ではそういう思考を generalization (汎化;一般化)、
哲学では inductive method (帰納法)という。


電波障害??
写真 Originally uploaded by johnbullas

ネコaはネズミを追いかける。
ネコbはネズミを追いかける。
ネコcはネズミを追いかける。

結論: 
全てのネコはネズミを追いかける

という考え方

しかし、この思考回路は
(物理学的に言うと)EMIされている。

**********************
人間的限界に干渉されている、
と言いたいのだが、
Electromagnetic interference
電波障害の説明がしっくりくる。
**********************

自分の経験の範囲内でしか物事をとらえることができない(あるいは、とらえようとしない)
empirical knowledge 経験的知識、人間の弱さ

もっと違う形もあり得る(ぼくの記事につけてくれた凄いコメント参照)。

少なくともそういう形を持つ人を知っている。

知っているから、(自分を含め)多くの人々が悩む家族間の人間関係は、
人間の壊れた部分を映し出す鏡、身土不二と悟る。

自分を高めようと努力し、ある程度、目標を達成したとしても、
人間である限り、周りの人とつながっている限り、

そう高いところにいるわけではない

「お釈迦様の手のひらを回る孫悟空」

Remember the days of your lowly estate.
(低い場所にいた頃のことを忘れるでない)

この言葉は、孤児だった Esther (エステル)がその美貌により、
ペルシャ王の后になったとき、育ての親(モルデカイ)に与えられた言葉。

どんなに美しく成長しても、社会的地位、名声、財産を得たとしても、
忘れるでない。自分の過去とのつながりを、と。

「嫌なことはすべて忘れて、いいことだけ思い出して」という歌詞やセリフは

その場を盛り上げる抑揚感があるけれど、間違った思想/世界観 (worldview) だ。

辛いことも、醜いことも、すべて受け入れた上で、今の自分がある、
そして、かつての自分と同じような境遇に今いる人々に思いを馳せる。

こういう思惟は holistic approach (ホリスティック・アプローチ)、
部分と全体の有機的または機能的な関係を強調する」取り組み方。

絆をたいせつにする考え方。ユダヤ的発想だけれど、実は日本的でもある。

キリスト教をかじった "radical (革新的)" な人は、時々、勘違いする。
過去をいっさい忘れ、前だけを向いて生きよ、と。

***********************************************
おそらくそういう人は Philippians 3:13 を引用して弁証しようとするだろう。
しかしそれは前後関係や hermeneutics を無視した、文脈の読み違えである。
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確かに、それは精神的に楽になる処方箋。
一時的には効果的なアドバイスだ。

しかし、長続きはしない。

プロテスタントではカトリックを古いしきたりに縛られた堕ちた組織に、
カトリックではプロテスタントを根無し草の現象と見ることがある。

全体を見ず、部分しか見ていないと、そうなってしまう。
お互いつながっていることを忘れて。

そればかりではない。喧騒の絶えないアラブ諸国とイスラエル(ユダヤ人)も
つながっている(同じ父アブラハムを持つ)。

更に、anthropos (人間)として考えると、人種も国家もすべて超え、
皆つながっている。身土不二。

Remember the days of your lowly estate.
(自分がどこから来たのか忘れるでない)

元をたどれば、皆ひとつ。そして、いつの日か、そのひとつに帰る。

それが「土」であろうと、「宇宙」であろうと、「神」であろうと、
逃れられない宿命(死)の向こうにそれはある。

そこに目を向けられないと、どうしてもempiricalism(経験に限界地を決められた思考)から
脱することは出来ない。

ずっと囚われの身、そして囚われていることすら気づかないまま、終わる。
それではあまりにも悲しい。

自分を超えた大きな存在の中、その全体の一部分として自分は在り、
生かされている、と認識し、人間にとって最も美しく、正しいことをしたい。

それは感謝すること。今日という日をありがとう、と。
それこそ、自由への第一歩(「最も美しい英単語」参照)。

日本人であることに誇りを持つのはとても良いこと。
この国を愛することはとても大切なこと。

でも、ethnocentrism (自民族中心主義)に陥ると周りが見えなくなる。

自分が自分であることを享受するのは良いこと。
自分らしく生きるのは素晴らしいこと。

でも、その自分が出てきた母、種をくれた父、またその先祖を軽んじると、
それは天に向かって唾を吐くようなもの。汚いものが、自分に帰ってくる。
「恨み」「憎しみ」から永遠に開放されることはない。

おそらく最も簡単で、最も難しい行為は人を赦すこと。
それができれば、はっきり言って、神に近い。

*****************************************
あ、どこをどう行っても、「お釈迦様」の手の中なんだ、と気づく。
そしてふと見ると、そこに笑顔があって、びっくりする。

いや、おそらく泣き崩れる。
こんな醜い思いを持ってる自分に微笑みかけている人がいるって
(たぶん、神様に一番近い笑顔は赤ちゃんの笑顔じゃないかな)。 ******************************************

自分を傷つけた人を赦すなんて、なかなかできない。

できないからこそ、ぼくらは人間らしく、そしてより人間らしい全体像に
目を向け、しっかりと見て、見続けねばならない。つながっていることを。

父、母、兄、弟、姉、妹、家族でも(あるいは、だから)、葛藤はある。
学校や会社の人間関係にも、ひびが入ることがある。

とても痛く、苦しい。でも、それはつながっているから。
自分が相手の一部であり、相手が自分の一部であるから。

Remember the days of your lowly estate.
(最悪の状態だった頃を思い出しなさい)

その時の嫌な気持ちをずっとくすぶらせておくのではない。
逆に、その時楽しかったことを無理に思い出せというセラピーでもない。

自分は過ちを犯しやすい人間だ、と、
そして、相手も同じように、完ぺきにはなれない人間だ、と現実を受け止めること。

同じ過ちを繰り返さないよう、心に留め、覚えておく。
自分だけでなく、自分の周りにいる人たちのためにも。

苦しんでいるのは、一人だけじゃない。
神秘的に言うと、今苦しんでいるのは、自分だけのためじゃない。

それが過ぎ去った時の空の色、そよ風が肌に当たる感触、
感じて、力が蘇ったら、


あなたの、わたしのその傷は人を癒す天使の道具となる

Angel Raphael God has Healed
a photo by michaelskyepiper

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