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旅客機のジェットエンジンは主翼下面と動体後部に付いているのではどっちがよいのでしょうか?

  • 質問者:匿名
  • 質問日時:2012-06-04 13:28:47
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安全面では、
胴体後部の方が、エンジンが壊れた場合、客室への被害が少なくて済みます。

工学面では、
不具合が起こった場合、左右の主翼にエンジンがあると、そのエンジンの出力調整だけで
機をコントロール出来るが、後方のエンジンではコントロールは難しい。

  • 回答者:マイクロウェーブ (質問から3時間後)
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とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

DC-9,DC-10,MD-88,MD-11,L1011(トライスター)等は胴体後部、尾翼の付根にエンジンがあります。

【操縦する側から見た場合】
2年ほど前、成田空港でFedexのMD-11(機体後部3発エンジン)が着陸に失敗して引っくり返り爆発炎上し、パイロット2名が引っくり返った操縦席にシートベルトで固定されたまま焼死した事故を覚えていますか?
飛行中に「ウィンドシェア」と呼ばれる、乱気流が発生した時に風に煽られると後部エンジン機は後部の方が重いので機首を上にした状態になります。
その為、主翼は当然後ろ寄りにしなければなりません。
昇降舵により機首を上下させると、テコの原理で機首にある操縦席が大きく動くことになり、操縦者には不評です。
あの成田空港の事故では、滑走路上でウィンドシェアが発生し、機首が持ち上がりバランスを崩して、左の翼が滑走路に接触し、その勢いで大きく左回旋し、引っくり返ってしまいました。

しかし、翼の下にエンジンがある機体は重量バランスが優れており、ウィンドシェア発生時にバランスが狂っても、コンピューター作動で自動的に飛行状態に戻す事が可能です。
また、飛行機が飛ぶ為に一番必要なものは「浮力」です。
飛行機は翼で浮力を得ます。
この時に翼に重いエンジンがあっても、その重量を含めて空に飛ぶ為の浮力が発生して離陸できます。
この時、機体本体と翼を接合する部分、にかかる力はエンジンの重さが浮力でかき消される計算となります。
つまり、翼の下にあるエンジンの飛行機は飛行中はエンジンの重さが0ではありませんが、殆どない状態となります。

【整備する側から見た場合】
後部エンジン、特に後部3発機はエンジン整備が非常に大変です。
整備場に機体後部に足場を組んで、エンジンを整備します。
翼の下にエンジンがある場合は、最悪、駐機場でもエンジンの整備が可能です。
また、後部エンジン機体の方が、翼にエンジンが無い分、ギア(車輪)の長さが短くなります。

【乗客側から見た場合】
後部エンジンは翼にエンジンが無い為、キャビン内が比較的静かです。
翼の下にエンジンがある機体は、エンジンがキャビンに近い為に騒音が大きいです。
しかし、最近の「A380」や「B-787」等はエンジン自体もかなり静かになっており、実際に「A380」に搭乗した時は、エンジンの音はキャビン内で確認できないほどでしたよ。
最新の機体の設計時に静音性は大きなファクターとなっています。

専門的にはまだまだあります(ETOPS 180 やETOPS 207の問題)が、解りやすい部分でお答えしました。

  • 回答者:Good Luck !! (質問から7時間後)
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とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

下の方がいいらしいですよ。流速が上がることで浮力が発生するので邪魔がないほうがいい

  • 回答者:匿名希望 (質問から1日後)
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