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「○年間、武蔵野市議を務めさせていただきました」と立候補者が言っていましたが、「務めさせていただきました」って、「どんなことがあっても、誰が反対しても私は務めてやったんだ」という強い主張をするのは、ふさわしいのでしょうか。

===補足===
そもそも、させていただきますの意味をわかっていない日本人が多いということか。日本人ではないのか?

  • 質問者:匿名
  • 質問日時:2013-06-15 00:37:06
  • 0

有権者の支持で務めさせてもらった、を丁寧に言いたかったのでしょう。
務めてやったという気持ちはこもってないと思いますが。

  • 回答者:匿名 (質問から9時間後)
  • 1
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とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

(4)『させていただきます』

□その意味

この表現は「強い意志」を表すとされています。例えば、「私が行かせていただきます」といえば、「私が行きます」という強い意志を含んだ表現。さらに大きな声で強く言えば「どんなことがあっても、誰が反対しても私は行くんだぞ」という内容になります。

最初に示した例「今月末をもって退職させていただきます」は、「どんなに会社側が反対してもオレは退職するんだ」という、強い意思を表わした事になってしまう訳です。書いた本人は、上品な表現を使ったつもりでしょうが。問題がもう一つ含まれていますというのは、この退職願を書いた本人には退職は、雇用者が願い出て、雇用者が許可する、という基本的な考えがなく、一方の宣言で雇用契約が終る、と誤解したことです。

この場合、正しい表現としては、「今月末をもって退職させていただきたく、よろしくお願いします」が正しいと考えます。年上の人が年下の人に対し、「・・・・させていただきます」が一般的な使い方であって、その逆はまれです。

大体において、年下の人が年上の人に対し、強い意思を表すケースは、限られています。年上の人に対し、強い意思を表すことは、時に「要求、強い要望」に変わります。従ってこの表現は、年上の人が年下の人に使うのが順当と考えるべきでしょう。

この場合、年上の人=権力をもつ人、年下=権力下にある人に置き換えることができます。

(5)『させていただきます』

 実際の使用例①

銀行企業、役所、どの世界でも、その長になった人は部下に対しても、謙譲の美徳であるこの表現を用います。銀行の、取締役会(重役会)で、頭取が、「私が議長を務めさせていただきます」とか、「この案で実施させていただきます」と言ったりするのが好例です。頭取は、平取に比べ、権力のある人であり、その平取に「・・・・させていただきます」と表現し、謙譲語を用いて話す。これが、同じように部長会、課長会でも同じように使われていき、一般の行員は、男性でも、女性でも、以上の例に倣って間違った通例となってきました。

担当者が融資先であるお客に、「この案件は、融資させていただきます」と間違って言ったりする訳です。本人は、丁寧語のつもりで表現したつもりでしょうが、聞いた人は、違和感を感じる。銀行の取り引きは本来平等の立場であり、上下関係、権力関係がないにもかかわらず、この表現は権力をもつ人、目上の人が、権力のもたない人、目下の人に対して用いるものだからです。

(6)『させていただきます』

 実際の使用例②

このシリーズの最初に問題提起した文章「明日は定休日に付き、休業させていただきます」について検討してみましょう。「させていただく」の表現が、年上の人が年下の人に対して、へりくだった態度を表現する時、用いると、書きましたが、デパート側がこの考えに立って定休日のお知らせを書いたのでしょう。

銀行の取締役の例の通り、デパート側が、お客に対して、敬語を用いたつもりでしょうが、実際は逆にいんぎんな、尊大な表現になっているのです。

やはり、この場合「定休日には、休業いたします」という「する」の謙譲語が正しいのではないでしょうか?一方、させていただく、の表現が強い意志を表すので、この考え方に立つと「明日は、どんなことがあっても休みますのでよろしく」という内容に思えます。

(7)『させていただきます』

 実際の使用例③

世の中は、上には上があり、下には下があり、どんな人でも頭を下げてくれる人がいるものです。 頭を下げなければならない人に対してこの表現を軽々に用いるな、と言いたい。これは、年上、年下の問題ではなく、“お金を払う人が偉い世界”に於いてです。

出入り業者は、納入担当者に対し、「その案で実行させていただきます」でなく「この案で実行致します」が、正しいでしょう。

最近の例では、旅行チケット業者が「このフライトはキャンセルさせていただきます」と言っていたが、態度が大きく感じました。本人は丁寧な表現と思っているのですから仕方ないですが・・・・・。

「する」の謙譲語「致す」の表現が忘れられ、もっぱら「・・・させていただく」の表現になったのは、上の人の物まねをしたからであって、良い表現であっても、強い文化、強い力、強い人の表現に押し流されてしまうのは仕方のないことなのでしょうか? ちなみにタイ語や英語では謙譲表現がありません。日本独自の美しい言語の一つの形と言えるでしょう。

しかしまた、ここにこそ、日本語の他国語にない美しい表現を乱す危険性が包含されてもいる訳です。

(8)『させていただきます』

 実際の使用例④

日本人がタイに観光に来て、日本語の流暢なガイドに出会いました。「今日、皆さんのガイドをさせていただきますソムチャイです。どうぞよろしく」と。ガイドの立場でさせていただく」ということは敬語の表現から考えると適切でないと思うのは私だけでしょうか?(へたなガイドでも最後まで自分がするからな、と聞こえる)

お客という、もちあげなければならない人に対して、この表現は不適切、自分が立場上、下にいるにも限らず使用しているからです。やはり、この際の表現は「今日、皆さんのガイドを致しますソムチャイです」が適切でしょう。

同じような例で、ある同好会の幹事になった役員が、若輩にもかかわらず生意気にも、司会をさせていただきます小林です、などと云う。敬語を使ったつもりでいるのでしょうが、聞いている側からすると、「私はみんなが反対しても絶対司会をするんだ、いいだろう」と聞こえるのです。

何回もくり返しますが、この表現は権力をもった人がその部下に対して使う表現であって、平等な関係や上司に対して、やたらに使うな、といいたいのです。

 追記
この文章を書き終えてから、友人が「あなたと 同じような考えの人がいる。」と紹介してくれました。

文芸春秋03年3月号に「リンボウ先生『敬語』指南」 という、特別企画で、この中で「させていただく」と いう表現を「謙遜的傲慢表現」とバッサリ云い切っています。

(リンボウ先生こと、林 望さん 作家・書誌学者)
http://www.kobayashi.co.th/Kaicho-shitsu/zuihitu/keigo1.htm

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選挙ですから有権者にお願いをするということで丁寧な言葉を使用しているのではないでしょうか。それでないと落選の危機に陥ります。

  • 回答者:匿名 (質問から22時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
回答ありがとうございました。
お礼コメント

(4)『させていただきます』
□その意味
この表現は「強い意志」を表すとされています。例えば、「私が行かせていただきます」といえば、「私が行きます」という強い意志を含んだ表現。さらに大きな声で強く言えば「どんなことがあっても、誰が反対しても私は行くんだぞ」という内容になります。

最初に示した例「今月末をもって退職させていただきます」は、「どんなに会社側が反対してもオレは退職するんだ」という、強い意思を表わした事になってしまう訳です。書いた本人は、上品な表現を使ったつもりでしょうが。問題がもう一つ含まれていますというのは、この退職願を書いた本人には退職は、雇用者が願い出て、雇用者が許可する、という基本的な考えがなく、一方の宣言で雇用契約が終る、と誤解したことです。

この場合、正しい表現としては、「今月末をもって退職させていただきたく、よろしくお願いします」が正しいと考えます。年上の人が年下の人に対し、「・・・・させていただきます」が一般的な使い方であって、その逆はまれです。

大体において、年下の人が年上の人に対し、強い意思を表すケースは、限られています。年上の人に対し、強い意思を表すことは、時に「要求、強い要望」に変わります。従ってこの表現は、年上の人が年下の人に使うのが順当と考えるべきでしょう。

この場合、年上の人=権力をもつ人、年下=権力下にある人に置き換えることができます。

(5)『させていただきます』

 実際の使用例①

銀行企業、役所、どの世界でも、その長になった人は部下に対しても、謙譲の美徳であるこの表現を用います。銀行の、取締役会(重役会)で、頭取が、「私が議長を務めさせていただきます」とか、「この案で実施させていただきます」と言ったりするのが好例です。頭取は、平取に比べ、権力のある人であり、その平取に「・・・・させていただきます」と表現し、謙譲語を用いて話す。これが、同じように部長会、課長会でも同じように使われていき、一般の行員は、男性でも、女性でも、以上の例に倣って間違った通例となってきました。

担当者が融資先であるお客に、「この案件は、融資させていただきます」と間違って言ったりする訳です。本人は、丁寧語のつもりで表現したつもりでしょうが、聞いた人は、違和感を感じる。銀行の取り引きは本来平等の立場であり、上下関係、権力関係がないにもかかわらず、この表現は権力をもつ人、目上の人が、権力のもたない人、目下の人に対して用いるものだからです。

(6)『させていただきます』

 実際の使用例②

このシリーズの最初に問題提起した文章「明日は定休日に付き、休業させていただきます」について検討してみましょう。「させていただく」の表現が、年上の人が年下の人に対して、へりくだった態度を表現する時、用いると、書きましたが、デパート側がこの考えに立って定休日のお知らせを書いたのでしょう。

銀行の取締役の例の通り、デパート側が、お客に対して、敬語を用いたつもりでしょうが、実際は逆にいんぎんな、尊大な表現になっているのです。

やはり、この場合「定休日には、休業いたします」という「する」の謙譲語が正しいのではないでしょうか?一方、させていただく、の表現が強い意志を表すので、この考え方に立つと「明日は、どんなことがあっても休みますのでよろしく」という内容に思えます。

(7)『させていただきます』

 実際の使用例③

世の中は、上には上があり、下には下があり、どんな人でも頭を下げてくれる人がいるものです。 頭を下げなければならない人に対してこの表現を軽々に用いるな、と言いたい。これは、年上、年下の問題ではなく、“お金を払う人が偉い世界”に於いてです。

出入り業者は、納入担当者に対し、「その案で実行させていただきます」でなく「この案で実行致します」が、正しいでしょう。

最近の例では、旅行チケット業者が「このフライトはキャンセルさせていただきます」と言っていたが、態度が大きく感じました。本人は丁寧な表現と思っているのですから仕方ないですが・・・・・。

「する」の謙譲語「致す」の表現が忘れられ、もっぱら「・・・させていただく」の表現になったのは、上の人の物まねをしたからであって、良い表現であっても、強い文化、強い力、強い人の表現に押し流されてしまうのは仕方のないことなのでしょうか? ちなみにタイ語や英語では謙譲表現がありません。日本独自の美しい言語の一つの形と言えるでしょう。

しかしまた、ここにこそ、日本語の他国語にない美しい表現を乱す危険性が包含されてもいる訳です。

(8)『させていただきます』

 実際の使用例④

日本人がタイに観光に来て、日本語の流暢なガイドに出会いました。「今日、皆さんのガイドをさせていただきますソムチャイです。どうぞよろしく」と。ガイドの立場でさせていただく」ということは敬語の表現から考えると適切でないと思うのは私だけでしょうか?(へたなガイドでも最後まで自分がするからな、と聞こえる)

お客という、もちあげなければならない人に対して、この表現は不適切、自分が立場上、下にいるにも限らず使用しているからです。やはり、この際の表現は「今日、皆さんのガイドを致しますソムチャイです」が適切でしょう。

同じような例で、ある同好会の幹事になった役員が、若輩にもかかわらず生意気にも、司会をさせていただきます小林です、などと云う。敬語を使ったつもりでいるのでしょうが、聞いている側からすると、「私はみんなが反対しても絶対司会をするんだ、いいだろう」と聞こえるのです。

何回もくり返しますが、この表現は権力をもった人がその部下に対して使う表現であって、平等な関係や上司に対して、やたらに使うな、といいたいのです。

 追記
この文章を書き終えてから、友人が「あなたと 同じような考えの人がいる。」と紹介してくれました。

文芸春秋03年3月号に「リンボウ先生『敬語』指南」 という、特別企画で、この中で「させていただく」と いう表現を「謙遜的傲慢表現」とバッサリ云い切っています。

(リンボウ先生こと、林 望さん 作家・書誌学者)
http://www.kobayashi.co.th/Kaicho-shitsu/zuihitu/keigo1.htm

丁寧語のつもりでしょうが選挙期間中しか言いませんよね

  • 回答者:sooda (質問から6時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
回答ありがとうございました。
お礼コメント

(4)『させていただきます』

□その意味

この表現は「強い意志」を表すとされています。例えば、「私が行かせていただきます」といえば、「私が行きます」という強い意志を含んだ表現。さらに大きな声で強く言えば「どんなことがあっても、誰が反対しても私は行くんだぞ」という内容になります。

最初に示した例「今月末をもって退職させていただきます」は、「どんなに会社側が反対してもオレは退職するんだ」という、強い意思を表わした事になってしまう訳です。書いた本人は、上品な表現を使ったつもりでしょうが。問題がもう一つ含まれていますというのは、この退職願を書いた本人には退職は、雇用者が願い出て、雇用者が許可する、という基本的な考えがなく、一方の宣言で雇用契約が終る、と誤解したことです。

この場合、正しい表現としては、「今月末をもって退職させていただきたく、よろしくお願いします」が正しいと考えます。年上の人が年下の人に対し、「・・・・させていただきます」が一般的な使い方であって、その逆はまれです。

大体において、年下の人が年上の人に対し、強い意思を表すケースは、限られています。年上の人に対し、強い意思を表すことは、時に「要求、強い要望」に変わります。従ってこの表現は、年上の人が年下の人に使うのが順当と考えるべきでしょう。

この場合、年上の人=権力をもつ人、年下=権力下にある人に置き換えることができます。

(5)『させていただきます』

 実際の使用例①

銀行企業、役所、どの世界でも、その長になった人は部下に対しても、謙譲の美徳であるこの表現を用います。銀行の、取締役会(重役会)で、頭取が、「私が議長を務めさせていただきます」とか、「この案で実施させていただきます」と言ったりするのが好例です。頭取は、平取に比べ、権力のある人であり、その平取に「・・・・させていただきます」と表現し、謙譲語を用いて話す。これが、同じように部長会、課長会でも同じように使われていき、一般の行員は、男性でも、女性でも、以上の例に倣って間違った通例となってきました。

担当者が融資先であるお客に、「この案件は、融資させていただきます」と間違って言ったりする訳です。本人は、丁寧語のつもりで表現したつもりでしょうが、聞いた人は、違和感を感じる。銀行の取り引きは本来平等の立場であり、上下関係、権力関係がないにもかかわらず、この表現は権力をもつ人、目上の人が、権力のもたない人、目下の人に対して用いるものだからです。

(6)『させていただきます』

 実際の使用例②

このシリーズの最初に問題提起した文章「明日は定休日に付き、休業させていただきます」について検討してみましょう。「させていただく」の表現が、年上の人が年下の人に対して、へりくだった態度を表現する時、用いると、書きましたが、デパート側がこの考えに立って定休日のお知らせを書いたのでしょう。

銀行の取締役の例の通り、デパート側が、お客に対して、敬語を用いたつもりでしょうが、実際は逆にいんぎんな、尊大な表現になっているのです。

やはり、この場合「定休日には、休業いたします」という「する」の謙譲語が正しいのではないでしょうか?一方、させていただく、の表現が強い意志を表すので、この考え方に立つと「明日は、どんなことがあっても休みますのでよろしく」という内容に思えます。

(7)『させていただきます』

 実際の使用例③

世の中は、上には上があり、下には下があり、どんな人でも頭を下げてくれる人がいるものです。 頭を下げなければならない人に対してこの表現を軽々に用いるな、と言いたい。これは、年上、年下の問題ではなく、“お金を払う人が偉い世界”に於いてです。

出入り業者は、納入担当者に対し、「その案で実行させていただきます」でなく「この案で実行致します」が、正しいでしょう。

最近の例では、旅行チケット業者が「このフライトはキャンセルさせていただきます」と言っていたが、態度が大きく感じました。本人は丁寧な表現と思っているのですから仕方ないですが・・・・・。

「する」の謙譲語「致す」の表現が忘れられ、もっぱら「・・・させていただく」の表現になったのは、上の人の物まねをしたからであって、良い表現であっても、強い文化、強い力、強い人の表現に押し流されてしまうのは仕方のないことなのでしょうか? ちなみにタイ語や英語では謙譲表現がありません。日本独自の美しい言語の一つの形と言えるでしょう。

しかしまた、ここにこそ、日本語の他国語にない美しい表現を乱す危険性が包含されてもいる訳です。

(8)『させていただきます』

 実際の使用例④

日本人がタイに観光に来て、日本語の流暢なガイドに出会いました。「今日、皆さんのガイドをさせていただきますソムチャイです。どうぞよろしく」と。ガイドの立場でさせていただく」ということは敬語の表現から考えると適切でないと思うのは私だけでしょうか?(へたなガイドでも最後まで自分がするからな、と聞こえる)

お客という、もちあげなければならない人に対して、この表現は不適切、自分が立場上、下にいるにも限らず使用しているからです。やはり、この際の表現は「今日、皆さんのガイドを致しますソムチャイです」が適切でしょう。

同じような例で、ある同好会の幹事になった役員が、若輩にもかかわらず生意気にも、司会をさせていただきます小林です、などと云う。敬語を使ったつもりでいるのでしょうが、聞いている側からすると、「私はみんなが反対しても絶対司会をするんだ、いいだろう」と聞こえるのです。

何回もくり返しますが、この表現は権力をもった人がその部下に対して使う表現であって、平等な関係や上司に対して、やたらに使うな、といいたいのです。

 追記
この文章を書き終えてから、友人が「あなたと 同じような考えの人がいる。」と紹介してくれました。

文芸春秋03年3月号に「リンボウ先生『敬語』指南」 という、特別企画で、この中で「させていただく」と いう表現を「謙遜的傲慢表現」とバッサリ云い切っています。

(リンボウ先生こと、林 望さん 作家・書誌学者)
http://www.kobayashi.co.th/Kaicho-shitsu/zuihitu/keigo1.htm

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