すべてのカテゴリ » ニュース・時事 » 経済

質問

終了

今話題のサブプライムローンってどういう仕組みなんですか?
ニュースでは、低所得者に緩い審査で、高めの金利で貸し付けて、その債券を証券化とか言っていましたが意味が解りません。
そもそも、低所得者に緩い審査でというからには、普通の審査では返せなくなる可能性があるからと貸してもらえないような人たちに、あえて審査を緩くして、金利を高くして貸すというのが解らない。
金利を高くすればなお返せなくなるはず。
それなのになぜ金利を高くして返しにくくしているのに、緩い審査で貸すのか?
そうやって貸した債券を証券化というのも意味不明。
全く経済に疎い人間でも(猿でも)解るように、噛み砕いて教えてください。

  • 質問者:宮健
  • 質問日時:2008-09-16 23:07:33
  • 0

並び替え:

まず,低所得者に高金利で貸し付ける理由は,たんにリスクが高いからです.
宮健さんの言う通り,返してもらえなくなる可能性が高いので,高金利でないと割が合いません.

通常,リスクの高い人には貸したくないですが,
リターン(この場合は高い金利)がリスクとバランスすれば問題はありません.
これは,銀行が貸さない人でも消費者金融や闇金が貸すのと同じ理由です.
当然,金利は高くなります.

また,不動産を担保に取っているので,不動産の担保価値が“下がらなければ”,
返済が滞った時点(リスクの発生)で担保を差し押さえて競売にかけ現金化すれば
融資額は回収できます.

不動産価格の上昇時には,
担保価値は上がっていく(高く売れる)のでトータルのリスクは低減します.
リスクが低減すれば当然,貸し出しも伸びます.

不動産価値が上がる理由は,需給のバランスが需要過多になるときです.
ようは不動産がたくさん売れるときです.
たくさん売れるには誰かがたくさん買わないといけません.
この誰かがサブプライムローンを組んで不動産を購入した低所得者です.
もちろん,それ以外の人もいますが..

このように順序は別として,
売れる(借りて買う)→不動産価格が上がる(担保価値が上がる)→売れる(借りて買う)→・・・
とスパイラルが発生し,バブルを迎えました.

ここで,金融機関も自己資本率等の規制もあり,無限に融資をすることはできません.
そこで証券(商品だと考えて下さい)化し売却することで売却益を得ながら収益を伸ばしました.
購入者はより高い収益を得ようと購入します.
ここでもリスクをリターンを天秤にかけるわけですが,前述の通り,
うまみがある条件が整っていれば相対的にリスクは軽減されます.

しかし,ここで,問題が発生しました.
リスクとリターンのバランスが崩れてしまいました.
返済が滞ったり,不動産の価格が下がる(担保価値が下がる)と
先ほどのスパイラルが一気に逆転してしまいます.
リスクだけが顕在化し,証券の価格が暴落(ならいいですが,買い手がいない状態)です.

また,証券化の際,あるいは転売時に他の商品と混ぜてしまったので,
どこに,どれだけ,サブプライムローン証券が混ざっているのか
わからない状況になっていた・そ・う・です.

こんな感じで理解していただけましたか?

スペードのエースと思っていたものが,“ババ“になったということです.
ニュースでは,誰が悪い的なことを言っていることもありましたが,誰も悪くはありません.
誰かが悪いとしたらみんな悪いということです.

自分の経済状況もわからずに,貸してくれるからという理由で不動産を買った低所得者,
売れるときに儲けようと低所得者にも不動産を勧め,立ち行かなくなった不動産業者,
証券化を武器にプロとして振る舞って,自滅していく金融機関,
リスクコントロールもなく,中身のわからない商品を買った投資家や投資機関..
すべて自業自得です.

世界経済が..不況が..といっていますが,
べつに初めてのことではありません.
昔から何度も同じことをやっているだけです.

もちろん,いろいろ影響を受けますが,
ここでもまた,誰かが悪いわけでもなく,
もし誰かが悪いとしたら,その影響を受け止められない
自分が悪いということだと思います.

  • 回答者:さいばば (質問から4時間後)
  • 4
この回答の満足度

簡単に言うと、住宅を購入するために、購入住宅を担保にお金を貸した権利を売買することです。
貸した金融機関は、第三者に債権(貸した権利)を売却するので、貸し倒れの心配がなくなります。
買った側は、かなりの高利回りなので、投資先として魅力的と判断したのでしょう。
当時のアメリカは、バブル期の日本のように住宅価格が右肩上がりだったため、金利がかさんで、借入金額が増えても、担保住宅の評価額が上がるから、借入限度額が増え、その分を借金し直せばよい、という、日本人では理解しがたい価値観で住宅を購入していたようです。
また、住宅ローン会社から購入者への説明もそのようなものであったと理解しています。

  • 回答者:ともとも (質問から28分後)
  • 2
この回答の満足度

関連する質問・相談

Sooda!からのお知らせ

一覧を見る