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きのこや植物は食べられないように、苦かったり、中には毒のあるものまでありますが、野草でも美味しいものとおいしくないものがあるのは、増えすぎないようにするためなのでしょうか。それとも突然変異でしょうか。

  • 質問者:草食
  • 質問日時:2013-03-28 22:39:35
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生命は種を残し、次世代に命をつなぐ事で、進化してきました。
突然変異を固定化したものが、ある意味、種の進化ですから、突然変異と言えます。
植物ですから、自己淘汰の思考は、ないでしょう。
味の違い(美味い・不味い)は、進化の方向性の違いですかね。
(天敵がいなければ、進化しない場合も、あり得ます。)


例えば、奈良公園のイラクサは、鹿の食害から身を守る為、
「毒をもつ棘」を多く持つように進化しています。
(県南部などのイラクサに比べ50倍以上もトゲが多い)

A…美味しいイラクサ(毒の棘・少ない) ←鹿に食べられる
B…美味しくないイラクサ(毒の棘・多い) ←鹿に食べられない

結果的に、Aの個体が減少し、Bの個体が残る為、極小範囲内で、
毒(棘)が多いイラクサの遺伝子が濃くなり、防御機構を進化させました。


●捕食者を利用する植物の進化(自然界)
捕食者(動物・昆虫 等)の興味を引く(美味しい)匂い等で、おびき寄せ、
果実・花粉・胞子を遠方に運び、種を増やします。
・捕食者が、果実(種子)を食べて、遠方で糞として落としたものが発芽する。
・昆虫や鳥類が、花粉や胞子を体に付けて、遠方で受粉する。

●捕食者から身を守る植物の進化(自然界)
捕食者の食害に対抗する進化の過程で、毒を蓄える、棘を獲得する、苦い等、
独自の進化を遂げます。これは、防御機構の進化です。


序に…、
●突然変異の固定化(人工)
人が食する植物(野菜・果物・穀物等)は、突然変異の遺伝子を選別し、
遺伝子を固定化させたものです。突然変異で生まれた『美味しい果実』
『大きい果実』『病気に強い特性』等、人にとって有益な遺伝子の足算が、
人が食する植物と言えます。

  • 回答者:匿名希望 (質問から12時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

草(食べられるほう)の視点ではなく、
我々(食べるほう)の視点で考えてはいかがでしょうか。

例えば、犬と人間では食べられるものが違います。

人間はネギやニンニクは大丈夫ですが、犬だと生命の危機に陥ります。

このように、美味しいか美味しくないか、
食べられるのかそうでないかは、食べるほうが決めると言うこともあります。

植物は増えすぎないようにするということは考えてはいません。

増えすぎると言うことで自分が住む環境に悪影響を及ぼした場合、
その環境を乗り越えられた種だけが、さらに強くなっていくという
切磋琢磨を繰り返すのだと思います。

また、どうしても住めない環境になってしまった場合は
自然界の中では淘汰されるんでしょう。

よって、美味しいかそうでないかは植物が決めるものではなく、
食べられる側がいるかどうか?ではないでしょうか。

  • 回答者:Sooka! (質問から10時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

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