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質問

終了

3D画像というのは、表情が硬いわりにみょうにリアルに感じますが、二次元の画像と具体的にどうちがうのでしょうか?

また、3D画像の動画の人の表情は普通のアニメに比べて逆に喜怒哀楽に乏しく感じるのですが、表情豊かな3D動画は技術的に難しいのですか?

  • 質問者:不思議
  • 質問日時:2009-03-18 22:35:11
  • 0

ここでいう3D画像というのは、モニタ等の平面に映る二次元画像のことをだと思うのですが・・・。
ええと、より厳密なことを言うと、人間の目は三次元を”ありのまま”認識することが出来ません。微妙にずれた、二つの平面画像を脳内で三次元っぽく変換して認識しているのです。
ですから、3D画像も2D画像も、モニタ等の平面に映っている時点で2D画像であり、遠近法だとかエフェクトだとかで立体的に見せているだけで、実は大して変わりません・・・と言うと、クリエイターさんたちに怒られそうですね。
最終的に出来上がった絵が、どうやって作られたかの違いだと言いましょうか。


3Dのキャラクターの表情については、例えば、こんな作品があります。

.hack//G.U. TRILOGY
http://www.hack.channel.or.jp/trilogy/

これは、ゲームが原作の3DCGアニメーション『.hack//G.U. TRILOGY』です。
全編フル3Dですが、2Dアニメ的な手法を随所に盛り込んだ、3DCGアニメでありながら2Dアニメのようでもある、3Dと2Dの境界にあるような作品です。
キャラクターの表情はとても豊かなのですが、あるシーンではカメラアングルを変えると腕が異常に大きかったり、顔が滅茶苦茶な表情になっていたりします(もちろんメイキングの話で、本編中にはそういった姿は見当たりませんが)。

なお、この作品はすさまじい怒りをあらわにするシーンで、あまりにもすごい表情になることから、「顔芸」と揶揄されていました。
実際、3D作品ではここまで表情を変えるのは、なかなか難しいのだそうです。
公式設定資料集によれば、「CGは正確、そして硬い」のだそうです。


『設計図どおりに作れば、その設計図を裏切ることなく正確なモデルが出来上がります。カメラも正確で、別のアングルで撮っても、その形状はその形状でしっかり撮影されます。
……そう、「正確」であり、だからこそ「硬い」のです。
2Dアニメ的な考えでいけば、たとえそれが現実では正解であっても、多少嘘をついてでも歪めて描くことでより見栄えが良いし、カッコイイ事があるのです。
  .hack//G.U. TRILOGY 完全公式設定資料集 「メイキングマガジン+」より抜粋』

このように、3DCGアニメでより格好良く、より可愛く、より見栄えがよくなるように表現するためには、「リアルさ」をある程度排除しなければならないようです。
3DCGアニメは、一度モデルを作ったら、後は基本的にそのモデルを使いまわして、モデルを動かしたりカメラアングルを変えたりするものですから、「リアルさ」の追求には向きますが、それを意図的に歪めて「2Dアニメ的なカッコよさ」を追求するのには向いていないのだと思います。
それでも「2Dアニメ的なカッコよさ」を追求するクリエイターの皆様には感服いたします。

  • 回答者:匿名希望 (質問から2日後)
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とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

大変大変良く分かりました。

3D動画の表情が硬い理由が理解できました。

動画でなく3D画像というのもありますが、こちらは2次元で豊かな表情の一瞬を書き、あと同様に遠近を表現すればいいので多少硬さのないものができそうですね。
お目にかかったことはないのですが。

並び替え:

3Dと称しても所詮は2Dなのですよ!立体画像っぽく表しているだけですから未だ未だ進化途中なのでしょう。

===補足===
CG(コンピューター・グラフィックス)のことで、遠近法を大げさに駆使し、背景と対象物は別々に描画して重ね画像で処理します。建築の設計における立体パースなんかが始まりかも・・・

この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

立体画像っぽく表しているだけ・・・これについての技法についての質問です。
ご存知なことがあれば教えてください。

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