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質問

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タイムマシンについての質問です。
SF(谷甲州氏著「航空宇宙軍史完全版5」)の量子力学の拡大解釈を使えば、タイムトラベルが可能になるかもしれないと思ったので質問させていただきます。矛盾点などがあれば、できる限りその根拠を示して指摘してほしいです。
有志の方、お願いします。

【前提】
(1)この世界に、完全に同一な情報系は存在しない。
  →つまり、全く同じもの(これを同一な情報系と表記します)は、古典力学的な世界では存在し得ませんが、量子力学的な解釈を行えばその二つの情報系は量子もつれの関係になるということです。
  航空宇宙軍史では、完全に同一な情報系を自分の前方に送り出し、それを超光速シャフト(情報のみが超光速で伝播する「流れ」のこと)に乗せることで(全く同一な情報系は存在し得ないから、結果的に)テレポーテーションに近い超光速航行を実現していました。この前提を否定する際には、どうして駄目なのかというのを、理論を含めて説明してほしいです。
(2)量子もつれは、時空間の距離を超えて起こる
  →例えば、今ここにEPRペア(量子もつれを引き起こしている量子のペア)を作成し、そこに量子テレポーテーションと同じ原理で情報を付加します。そして、その片側の量子をロケットに乗せ、その後に光速付近まで加速させます。
  このとき、ロケットの系内の時間は地球時間に対して遅く進んでいるため、地球時刻から見たときロケットは「過去」にいることになります。そして、その状態のままで量子テレポーテーションを引き起こし、情報を伝える側をロケットの方に限定したときに、これは系の時空間的な距離を超えて伝播しています。
  つまり、量子もつれは時空間の距離を超えて伝わるということになります。
  個人的には、ここが若干怪しいと思っています。これがおかしいよ、というのがあったら指摘してください。

【方法】

(1)ある過去に存在した情報系(物体)と全く同じ情報系を、現代に作ります。このとき、その過去の情報系と現代の情報系は量子もつれの関係となるはずです。
  →前提(1)、(2)より
(2)その情報系の媒体を電磁波(光や重力波でも構いません)にし、その媒体に転移させたい物体(タイムトラベルの場合は人間です)の情報系を書き込みます。このとき、その媒体は転移させたい物体と過去の情報系の両者ともつれを生じさせることになります。
  →シュレディンガーの猫より
(3)転移させたい物体とその媒体を「全く同時に」観測します。
  この時、僅かでも差を生じさてしまうとタイムトラベルの方法として成り立たなくなります。
(4)この時、過去の情報系と量子もつれを生じている媒体内の情報系は、世界に二つとして同一な情報系は存在してはいけないので過去へと送られます。それと同時に、転移させたい物体との量子もつれも瞬時に収束するはずなので、その媒体内の情報系は転移させたい物体となるはずです。
 つまり、過去へと転移させたい物体を送り込むことになります。
  →不確定性原理、前提(1)、(2)より

この方法でタイムトラベルが可能だとする場合、因果律が崩壊する恐れがあるのですが、もしも可能だとする場合、そのあたりをどう解釈するのかというのも疑問があります。
また、別の方法でタイムトラベルできるよ、と気づいた場合は、できればそれも教えて下さい。
丁寧な解説をお待ちしております。

  • 質問者:若宮蒼依
  • 質問日時:2020-10-14 21:45:52
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