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ダーウィニズム以外の進化の仕組みってあるのでしょうか?
R25の記事で、「日本人の内臓が肉中心の食生活に遺伝的に適応するためには3~4世代かかる」という内科医のコメントが掲載されていました。

私は、淘汰が起こらない限り進化は起こらないものと思っていました。多少肉食に弱い内臓を持っているからと言って、子孫繁栄にさほど不利にはならないと思うので、ほんの3~4世代程度で日本人全体に大した遺伝的変化が起こるとは到底思えません。

私が知らない進化の仕組みがあるのでしょうか。それとも、単にこの医師がトンデモ科学を持ち出しているというだけでしょうか。

  • 質問者:材木
  • 質問日時:2008-11-21 22:36:10
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元々持っていた形質が、成長の過程で発現しただけだと思います。

あと、この話とは関係ありませんが、今西錦司の棲み分け理論という進化の仕組みもあります。ダーウィニズムだけが進化論ではありません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/今西錦司

  • 回答者:匿名希望 (質問から15分後)
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遺伝的な変化が起きるわけではなく、環境(食生活)によって発現するものだということですね。
やはり、R25に書いてあった「遺伝的な適応」というのは根拠不明ですよね・・・。

棲み分け理論は初めて知りました、紹介ありがとうございます。
なかなか難解です。

並び替え:

非常に簡単に言ってしまいますが、進化論自体歴史が浅いですし、しかもその内容たるや非常に長い時間経過での変化を扱っているわけですから、現時点で十分に検証された仮説とは言えないのではないでしょうか。(「仮説」という語を用いたからといって否定的な考えを持っている訳ではありません。科学哲学という分野ではすべての経験科学の理論は「仮説」と考えるのが共通の財産になっています。)
それに、一般的に科学理論というのは、一般命題から特定の未来の出来事を予測するものですが、進化論はそういう事を主題としているのかどうか・・・仮に予測をしようというのであっても、これも非常に長いスパンでの変化を扱う事になるのではないでしょうか。件の内科医のコメントですが、進化を予測するためのどんな理論に基づいているのか分かりません。果たして3~4世代程度で「進化」が起こるものかどうかも疑わしいのではないのでしょうか。
進化論の勉強を深くしていないのですが、進化論が特定の未来の出来事を予測するための理論的装置を持っているという話は寡聞にして知りません。

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やはり、内科医のコメントは根拠不足ということになりますでしょうか。
科学哲学の件勉強になりました、ありがとうございます。

ご質問の答えにはなっていませんが、その昔ソ連でルイセンコ学説というダーウィンの進化論を否定する学説が、国の公式見解とされたことがありました。焚書に近いようなものだったのでしょうね。

  • 回答者:お助けられマン (質問から2日後)
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質問に書いた医師のコメントは、まさにそのルイセンコ学説に基づいているように思えます。今ではルイセンコ学説は支持されていないはずなのですが。
ルイセンコ学説は共産主義政府にとって都合がよかったという背景があったそうですね。もっとも、ダーウィニズムは生まれ持った才能を持つものだけが繁栄するという話なので、受け入れたくないという気持ちもよくわかりますけど。

現在アレルギーに悩む子供たちが増えていますが、パン食をよく食べる母親の子供は小麦アレルギーになりやすいといいます。米中心食から小麦食が入ってきたのは3~4世代前ですから、もしこれが本当であれば、上記コメントもあながち間違いではないかもしれません。
猿から人間に進化したのも未だに解明されていません。専門家ですら分からないのに一般人が理解できないことはたくさんあると思います。
これからも肉中心の食生活は続くでしょうから、3~4世代後には分かると思います。我々は死んでると思いますけど。

  • 回答者:Sooda! くん (質問から24時間後)
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むむむ、小麦のお話はよく理解できませんでした。それは何か遺伝的な適応現象が起こったことを示しているのでしょうか?

進化の仕組みに謎が多いのは同意です。ぜひ、3~4世代後の変化というのを見てみたいものです。

進化と適応。。。
適応は、進化?
進化も適応の内?
遺伝的変化を伴う適応を、進化と呼ぶのかな?

淘汰は、適応?
適応出来なかったモノが、淘汰されて滅ぶのが普通?
では、適応出来たものは、常に、遺伝的変化を伴ったのか?

どうも、そこら辺りの考察が、不十分に感じられるのですが‥

===補足===
>ダーウィンの進化論では、
>突然変異による遺伝的変化が先にありき
なのは知ってるんですが、それ自体が【仮説】にしか過ぎない、というのが、私の認識なので、それを正しいという前提で話をすること自体が考察不足に思えるんですよ…

遺伝子の解析は進んでますが、遺伝そのものについては、はっきり言って、殆ど何も分かって無いに等しいのが現状です。
大まかに、人類の歴史を1億年として、1万年に1回突然変異によって変化を生じる仮定して、これまでに1万回の変化が生じたと想像します。
さて、この1万回、今の人類に進化するのに十分な回数ですか?それとも、足りませんか?誰にそれが分ります?
しかも、この仮定では、その突然変異現象自体に遭遇する為には、1万年間、遺伝子情報をチェックし続けなければならないことになる。それも、全人類のを。どの一人に発生するのか分からないんですからね。
そんな状態で、
>遺伝的に適応するためには
とか
>遺伝的変化を伴わない現象については除外
して、意味があるんでしょうか?

という話です。

なので、
>「遺伝的に適応する」と書かれていた記事に対する疑問
ならば、それは当然です。
何の根拠もありません。

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ダーウィンの進化論では、突然変異によってたまたま環境に適応できる形質を獲得した個体が自然選択的に生き残って繁殖することにより進化が起こると説明しています。
突然変異による遺伝的変化が先にありきなのです。

もちろん、遺伝子の変化を伴わない適応や淘汰もあると思いますが、質問させていただいたのは「遺伝的に適応する」と書かれていた記事に対する疑問なので、ここでは遺伝的変化を伴わない現象については除外です。

===補足への返答===
補足ありがとうございました。一部誤解していました、大変失礼しました。
そちらからはもうコメントがつけられないので、こちらからの返答で一方的に終わってしまうのが申し訳ないのですが・・・

ダーウィニズムが仮説に過ぎないというのは私も同じ認識です。ただし、環境に適応して遺伝子レベルで変化が起こることを説明できる理論で、十分に支持されているものは他にはないと思っています。
医師の発言は、環境に適応するように自然に遺伝子が組み変わるという、よくある誤解(理論的根拠に乏しいという意味で)に基づいた発言に思えました。記事では、それが識者の意見のような扱いだったので、無知から出た発言だとしたら不適切に思えます。
そこで、ひょっとしたら私の知らない理論があるかな、と気になって質問をさせていただいた次第なのです。

証明された理論が存在しないという意味では、どんな理論を持ち出しても「根拠がない」ということになってしまうのかも知れませんが、識者の発言として扱う以上は、それなりに信頼に足る学説に基づいたものでなければならないと思うので、そういった根拠があるのかどうかを知りたかったというのが質問の趣旨でした。

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