すべてのカテゴリ » 知識・教養・学問 » 知識・学問 » 歴史・地理

質問

終了

先日、夜中に映画『パールハーバー』を、夫婦して観ました。
観終わって旦那が、『今時こんなプロパガンダ映画があるのか??』とぼやいていました。
国や民族が違えば、歴史的背景や幼少から受けた教育の影響で、
同じ”戦争”をテーマにしてもメッセージ色が異なります。

ここに参加している皆さんの大多数は戦争を知らない方々と思います。
知識は机上やメディアを通して得たものだと思います。
私も当然その一人です。
わが子達が戦争や原爆に関して質問して来た時に、
自分がきちんと説明できるかどうか、自信も持てきれぬままです。

ということで、皆さんにお尋ねします。
小さな子供や、他の国から来た人々に対して、
自分なりにこの”戦争”をどう伝えていきますか?

  • 質問者:schro
  • 質問日時:2008-12-10 20:14:52
  • 0

回答してくれたみんなへのお礼

沢山のご意見を有難うございました。
あの戦争一つをとっても色んな見方があるんだと実感致しました。
そして私達の受けた教育にも、微妙に違う点があるんだなとも思いました。
でも、やはり戦争という事自体、肯定する事が難しいのだと・・・そう思います。

ベストには、加害国・被害国、両側の視点での回答を下さった不知識人さんへ。

お付き合いいただきありがとうございました。
また質問を立てた際には、今回同様宜しくお願い致します。

第二次大戦に関して回答させていただきます。

まず、真珠湾攻撃に関して。
日本外務省の不手際から在米日本大使館から米政府への宣戦布告が攻撃開始以後となってしまいましたが、米軍はこの攻撃について事前に察知していました。
航空機による攻撃の数時間前に、日本の潜航艇が夜間浮上航行中に米艦艇から攻撃を受け、沈没した、といいう資料が米公文書館に存在します。先日、実際にその潜航艇が沈没しているのが発見され、映画『トラ・トラ・トラ!』にある同潜航艇銃撃沈没シーンが恐ろしく正確な状況を描写していたことが判明しました。
米国は、己の危機管理の甘さから大敗北を喫した真珠湾の敗北の責任を、日本側に一方的に押し付けています。
それを自覚しているからでしょう。東京裁判で上げられていた日本の「残虐行為」に、真珠湾攻撃は含まれていません。
また、真珠湾攻撃は軍事基地を目標としたもので、東京大空襲や原爆投下とは明らかに性格を異にするものです。

一方、大日本帝國の大東亜共栄圏構想も、実質的には東南アジアの物理的支配と現地人奴隷化を目論んだものであるのは明白で、唾棄すべきものであったことは疑いようもありません。
当時の日本の軍事政権が、その醜い野望のため、他国の民間人どころか、自国の兵士はもちろん、本土の国民の生命財産すらも全く守ろうとしなかったことも。
彼らにとって大切だったのは、己の野望の実現と、堅持するに値しないプライドだけです。

子供さんたちには、領土的野心で他国を侵略することと、民間人への無差別攻撃は絶対に正当化できない『悪』である、と教えていただきたいと思います。
また、歴史は勝者によって一方的に書き換えられるもので、大規模なプロパガンダで事実を厚く上塗りすれば、事実はその下に塗りこめられてしまいかねないものである、とも。

  • 回答者:不知識人 (質問から2時間後)
  • 2
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

潜航艇に関する記事はウェブで読んだ事があります。
それから考えると、やはり真珠湾攻撃はある意味仕組まれてしまった、そんな気もします。
そもそも国力に関する自覚もなかった(ある人もいたでしょうが)日本が、
大国に思うように引きずり込まれてしまった感はあります。
しかし、加害国としての立場もやはり否めませんよね。
実際、日本が何もしてない訳ではありません。それは事実から明白です。
言い訳のようかもしれませんが、ほんの一握りの人間の醜い野望が、こんな大惨事を招いたんだと思います。

両方の視点からのご意見を有難うございました。
ご意見しっかりと踏まえて、子供に伝えようと思います。

並び替え:

だんなさんに全く同感です!

  • 回答者:匿名希望 (質問から7日後)
  • 0
この回答の満足度
  
参考になりました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

うちの旦那のどの意見に同感されていますか?
詳しくお願いできますか?

追記: うちの旦那の意見ではなく、匿名希望さん自身のご意見が伺いたかったです。
     他の方々はきちんと回答してくださいましたので、申し訳ございません、
     少し低い満足度にさせてください。また宜しくお願いします。

先の戦争を体験した人も
日増しに少なくなっています。
そういう先人たちの声や書き残したものに
もっと注目していくべきではないでしょうか。
戦争の理屈ではなく、戦争の実際について
後世に正しく伝えていくことが必要だと思います。

  • 回答者:hen (質問から23時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

本当にあの戦争の語り部が少なくなってきていますよね。
必死に訴えかけている人達に耳を傾ける機会が減っている事は、
私達戦争を知らぬ世代にとっては、宝物を失うと同様に感じています。
私たちは関係ない世代ではないんですよね・・・
子供達にも語り継がねばならないんですよね。

戦争は外交政策の1手段ですが、政策としては下の下です。
外交とは戦争にならないように行うものです。
何故ならどうしても自国民の犠牲を伴うからで、政府は自国民を守るのが仕事で
自国民に犠牲を強いる戦争は下策としか言い様がないです。
で、米国との戦争の犠牲者の数を比較してみると
米軍の戦死者数は約9万、日本軍の戦死者数は約120万と2桁も違います。
殆ど自滅していったと言っても過言ではありません。
また、この120万には当然ながら空襲や原爆の被害者は入っていません。
政治は結果責任です。どのような経緯があったにせよ、明らかに失政です。

「アタック25」アタックチャンス!でお馴染みの児玉清さんは集団疎開経験者だそう
ですが、ひもじくて歯磨きを食べ、それでも口寂しくて絵の具まで口にしたそうです。
実家の母も戦中派で子どもの頃から一般庶民の悲惨さを聞いて育ちました。
日本は国土も狭く、資源も無く、食料自給率も大変低い国です。
戦争は軍事力だけで戦っていけるものではありません。
兵站が欠落したまま外地に投げ出された日本軍兵士は悲惨なものでした。
「日本は戦争が出来る国ではないのに誤った」、息子たちにはこう教えました。

この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

自国に力がほぼなかった状態であったのに、無謀にも挑んだ戦いでした。
それでどれだけの国民が無理を強いられたかを考えると、
やはり史上最大の失策といってもいいでしょうね。
下にも書きましたけど、母は日本が負けるとわかっていたらしく・・・
でもそんな事を口に出したら、ホントに非国民扱いだったそうで。
そういう思想の統制だって怖いといえば怖いですよね。
日本という国は色んな攻撃を受けて被害を被りましたが、
それを食い止める策を打ち出せなかったのは、自国の責任といえるでしょう・・・。

とにかく、大体「戦争もの」は、自国からみたものが多く、そうすれば客観的にあるいは批判的に描いたものは少ないと思います。

 先の田母神前空軍幕僚長のように、どうしても自国の軍隊を正当化して描きたくなるものです。

 アメリカでは、広島と長崎に原爆を落としたことは戦争を早く終わらせるために必要だったと教育されているのです。

 私は、大学時代に京都の清水寺の前で、外国人を含む核兵器禁止を訴える署名行動を行っていましたが、その一人のアメリカ人から聞いた言葉は、「リメンバー・パールハーバー」でした。
 アメリカ人にとって、一瞬のうちに10万人単位で死んだり、その後苦しんだ後に死んだという他国人のことより、自国に不意打ちを食らわされた真珠湾攻撃の方がアメリカ国民から言えば、衝撃な事件ということになるということだと思います。

 私は、戦争に正義の戦争などないと言っています。また、防衛のための戦争もないと思います。とにかく、戦争は悪そのものです。戦争は、ものの破壊だけでなく心も破壊し、死んだり負傷したり、あるいは殺したりする野蛮な行為だと思います。

 戦争をなくしていくことこそ、必要であると思います。

  • 回答者:男はつらいよ。 (質問から4時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

ホントに戦争っていうのは、立つ位置次第で色んな解釈がなされてしまいますね。
勿論、どの国も被害を訴え、犠牲者を生んだ事はなるべく避けたがる・・・
戦争だけじゃないかもしれません、そういった応酬は。
戦争の実情というものを見てみれば、侵略や殺戮の繰り返しです。
これが日常生活で起こったならば、決して許されぬ事なのに、戦争だけは?
どういう理由を付けたとしても、尊い命が散ってしまうのは、やはり許される事ではないですね。
そっか・・・戦争なんて言葉は結局はあってはならんのか。
でも太古から人は争ってばかり・・・ですよね。

戦争は人間の業であり、人間の歴史は戦争の歴史であると教えてます。
私の両親も、亡くなった祖父母も戦争経験者で、しかも大陸引き揚げ者です。

なぜ戦争になってしまったかにつき、知る限り教えています。
できるだけ公平を期してはいますが、第二次大戦や太平洋戦争は、19世紀末からの欧
米列強の植民地支配に起因する大きな歴史の流れである為、簡単な善悪の二元論で論じられるものではありません。

戦争を学ぶことは歴史を学ぶこと、そして人間を学ぶことだと思いますので。

この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

確かに有史以来ずっと戦いが止んだためしはありません。
世界のどこかで誰かが争い、そして悲鳴を上げる人たちがいます。
それを考えると、どこが悪いどこが良いではなく、
人間の本質の部分にぶちあたるんだと思います。『何故戦うのか?』

戦争による副産物が生まれる事はよく知られていますよね。
それによって経済的に繁栄を遂げる国もあります。
そして文化面で、戦争を機に言語が大きく発展を遂げた(語彙数が爆発的に増えた)
というものも、実際にあります。
人間の業であるからこそ、それを無意味なものとせず、
何かを生み出したのかもしれません・・・。ちょっと複雑な心境にはなりますけど。

広島市にある平和記念館が有ります。お客さんを連れて行きますが、2回目からは彼らを送り、出口で待っています。お客さんの多くは、なぜこんな事になったのかと聞きます。戦争は、絶対反対です。井伏鱒二の黒い雨を読むと、悲惨さが身に沁みます。結局、日露戦争に、(一応)勝利した事が、軍部、政治家の一部を勘違いさせたのでしょう。又、米国の戦略に乗ってしまって、開戦したんだと思います。

  • 回答者:桜花は要らない君 (質問から2時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

私も何度か広島の平和祈念館には伺いました。
何度見てもいたたまれない気持ちになり、今、この時代に生まれた事を、
とても幸せだと実感します・・・ この当時を思えば、今の辛さなど・・・と。
恐らく自国に攻め入られた戦争は今のところ、あれが最初で最後になっているのではないか、と・・・。
あの経験で日本は絶対に沢山の事を学んで、語り継がねばなりませんよね。
その役目を私達もになっているんですよね、きっと。

ちょうど、パールハーバーが上映されたころ、カナダに留学してまして、外国ではラブストーリーを強調してるのではなく、日本との戦争についての映画ということで議論になりました。日本ではラブストーリーの戦争映画と売ってるのは間違いとかなんとか。。。
戦争自体、悲しい争いなのに、日本軍は人間地雷など命を粗末にしすぎとかいろいろ言われました。
特に、韓国、中国の友達には日本の戦争に対しての教育はすべてを教えてもらってないとさんざん語られたこともあります。日本軍に韓国人は言葉では言い表せないようなことをたくさんされたとか。。。
原爆を落とされた日本はかわいそうとか何気に思ってましたが、いろんな国の方から母国の話を聞いてみて日本も相当ひどいことしてきたんだと改めて知りました。
今後、自分の子供に教えるときは中立の立場でいろんな国の状況も話しながら戦争のことを話していきたいと思います

  • 回答者:パパン (質問から2時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

向こうに留学されて、あの戦争に対して見方が随分と異なることを実感されたようですね。
実は、私の主人はカナダ国籍のもので、来日当時は原爆を肯定していました。
あの2発の原爆が、世界を混迷から救ったと豪語していました。
ただ、原爆が何たるものかを知らなかった・・・広島と長崎の原爆資料館を訪ね、
あのたった2発がこれだけの被害と、今も苦しむ被害者を生んだのだと言うことを学んでくれました。
嬉しい事に、後に来日した主人の両親と連れ立って、再度資料館を訪れてくれました。

私達も、違う国の人達が、どんな気持ちであの戦争について考えているのか、
どういう風に習い知ってきているのかを、知る必要はあります。
そこで改めて、自分の国の歴史やひいてはアイデンティティも知る事が出来る気がします。
肯定や否定ではなく、受容と言う点で、他の国の方々の意見はとても大事だと、
私も常々考えています。

当時の時代背景(列強諸国による植民地争奪戦)を事前に伝えることが大前提ですが、その上で日本が行ってきたこと、その時期おじいちゃんやおばあちゃんはどう過ごしていたか、そして原爆でどんな被害が出て、どれだけの後遺症を残したかを説明します。
そして、(起こってしまった当時のことは仕方ないとして)戦争なんて愚かな破壊行為・環境破壊行為は、決して行ってはいけないことをきちんと伝えたいと思います。

  • 回答者:あみん (質問から2時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

戦争をしていた当事者たちと、それに巻き込まれた形になった様々な国の一般人とでは、
考え方・受け止め方、利益と損失に大きな隔たりがあります。
愚かな破壊行為に関しても、様々な国で焼け野原と化した土地は沢山あったでしょう。
勿論、後々まで影響を残した”被爆”という問題も忘れられません。
語り部が確実に減っていく中で、私達が出来る事は何か?と思い、この質問をしました。
私達も、今聞いておかねばならない話、見ておかねばならぬものに触れていく事も大事かもしれませんね。

アメリカと日本のプライドと男の威信を賭けた熱いシナリオだった、てね。

実際は日本の大東和共栄圏の構築のためアジア、オセアニア、ロシア、アメリカと戦線広げ過ぎた戦略なきあほな戦争ですと教えたいです。

  • 回答者:街角 (質問から28分後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

元々自国の力が異なりすぎるため、短期決戦でなければならなかった・・・と何処かで読みました。
負けを知っていながらの参戦だったのか、という事も思いました。
実母は戦争体験者ですが、その当時の国民の目からみても、敗戦は明白だったようです。
(単に母が同時で言う”非国民”だったかもしれませんが、何せ実母の事ですので、
子としてそうは思いたくありません、勿論)
母曰く、『原爆がなくたって、日本は負けていた』

戦争にルールがあろうがなかろうが、関係なない。
悲惨さだけが残ると言う事実と、あってはならない歴史的事実だけです。
敗者の弁明も勝者の正義も、人の命の前には虚しい戯言です。

戦争ってなんですか? 殺し合いですよ。死にたい人は別として、理屈云々ではなく『やってはいけないことをしてしまったんだよ』と子供には話しています。

  • 回答者:広島県民 (質問から26分後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

お名前から判断して、いろんなお気持ちをもってらっしゃると思います。
私の友達に被爆2世がおりまして、被爆手帳を鞄のなかにしのばせているのを見て、
とても複雑な心境になりました。この世代までも・・・という半分怒りにもにた感情でした。
戦争をしていた当事者たちとは別の所で、色んな人達が泣き、悲しみ、
愛する人達を失っていった事を考えると、やはり戦争の意味というものを考えたくなります。
日本と言う国は加害国と被害国の両面を持つ国です。
だからこそ、戦争に関して、沢山の見方が出来る、ある意味稀有な存在だとも思えなくもありませんよね。

真実を伝えたいですね。
この戦争によって、欧米植民地が激減し、あまたの国が独立して白人とも対等にものが言える世界になった、と伝えます。

  • 回答者:解放 (質問から10分後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

あの戦争の各国の目的や動機を見ると、
やはりあの辺り一体に植民地を持っていた国は自国権益の保護を挙げているものが多かったようです。
結果論ですが、アジア諸国が独立の意識を高めたという点では、良かった・・・と、言っていいのかなぁ・・・う~む。

日本がルールを破ってしかけた戦争だと伝えます。

  • 回答者:匿名希望 (質問から7分後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

それは12月8日前後の最後通牒に関する点でしょうか?

いろんな意見があるけど結果的にアジア諸国が独立できたのも
この戦争の結果
アメリカヨーロッパ中心の今の世の中では植民地を解放した日本は
悪く言われているけどそういう一面があるんだよ

  • 回答者:乙骨太郎 (質問から5分後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

なるほど。一つの結果論ですが、そういう風に見れなくも無いわけですね。
西洋諸国からの解放を目指して、大東亜共栄圏というものが築かれたわけですが、
それは大義名分だったと教えられた気がします。
ともあれ、あの戦争がどういう経過を辿り、どういう結果であったとしても、
アジア諸国の独立意識が高まる切っ掛けになったと・・・。う~む。

関連する質問・相談

Sooda!からのお知らせ

一覧を見る