すべてのカテゴリ » 知識・教養・学問 » 知識・学問 » 歴史・地理

質問

終了

パレスチナ問題とはどのような問題なのでしょうか?ウィキペディアを見ても何がなんだかサッパリわかりません、教えて下さい。

  • 質問者:あきな
  • 質問日時:2009-01-23 18:31:52
  • 0

並び替え:

イスラエル人、パレスチナ人両方に言い分があって、両方が自分の正義を信じて譲らないため悲惨な事になっています。
イスラエル建国のいきさつは他の方が書いておられますが、それをどういう出来事だったと見るかはそれぞれの立場で大きく異なります。

まずパレスチナ人の立場から見れば、自分達が何百年も前から先祖代々住んできた土地に大勢のユダヤ人が押しかけてきて「ここは今から俺達の国になる。だからお前達は出て行け」と一方的に言われ、実際に力ずくで追い出された、という認識になります。
しかもその土地は、第一次世界大戦で英国に協力した見返りとして、アラブ人の独立国家を作っていいよ、と英国から約束されていた場所だった。だから、周辺のアラブ人の国も同じアラブ民族であるパレスチナ人を応援してきて、二度イスラエルと大きな戦争を起こしています。結果はアラブ側の大敗北でした。

ユダヤ人の立場から見ると、二千年以上にわたって世界各地で散々差別や迫害(ナチスドイツのホロコーストがその極めつけでした)を受けてきた後、やっと自分達の国、すなわち差別や迫害を受ける心配をしなくてすむ安住の地、を手に入れた。それが今のイスラエルです。
そこにユダヤ人の国を作っていいよ、という約束をこれまた英国からもらっていた。第二次世界大戦で英国の戦費調達に各国のユダヤ人が協力した見返りとしてです。
だからイスラエル人にとっては、英国のお墨付きで建国したのだからアラブ人は出て行ってくれるのが当然、という風になってしまった。

国連でもこの問題は長年議論されて一度は双方が妥協し、現在のイスラエルの領土はもう既成事実だからイスラエルという国家として認める。その代わり、イスラエルの東側にウェストバンク、西側にガザ地区という土地がありまして、その土地はイスラエルの物とはしない、パレスチナ人の国を作ってパレスチナのアラブ人はそこに住みなさい、という国際的な合意が一応成立しました。

しかしイスラエル、アラブ側双方にそれに納得出来ないでいる人たちが大勢いて、イスラエル人の右派と呼ばれる人たちはなんとかウェストバンク全体もイスラエルのものにしようとして、勝手にウェストバンクの中に自分達の村や農場を作って住み着いています。これにはイスラエル政府自身が手を焼いて困り果てています。
パレスチナ人と彼らに同情する周りのアラブ人の過激な勢力は、何がなんでもイスラエルという国家の存在など認めない、今いるユダヤ人を全員追い出してイスラエルの地をパレスチナ人の手に取り返す、と言い張ってゲリラ攻撃や自爆テロを止めようとしない。

最近ではハマスというパレスチナ、アラブ人の武装組織がロケット弾をイスラエルに打ち込んで、イスラエルの軍隊がこれに報復する。イスラエルの軍隊は非常に強力な兵器を持っていますから、パレスチナ側の被害は甚大です。これにパレスチナ人がまた報復し、またイスラエルが報復し、の繰り返しでどんどんエスカレートして、ガザが悲惨な状況になっている。これが最近の状態です。

  • 回答者:joker (質問から3時間後)
  • 3
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

ゲリラ攻撃や自爆テロで追い出せる訳ねーだろってツッコミを入れたくなりました、明快な回答ありがとうございました感謝いたします。
と言う事は初期段階で国連が強固に監視体制をとり、怒りが沈むまで永遠と体制を崩さなければ問題はなかったという事になりますし、国連にはその義務があると思います。
でも今からでも住み着いている人を強制的に連れ戻し、国連がベルリンの壁のようなものを作って強固に監視体制を何百年も続けていれば世代交代が進み、誰も知らない桃太郎並みの昔話しになったらお互い歩みよるのではないのでしょうか?
「昔無駄な戦争をしたね」となるか「先祖がぁ聖書がぁ」となるのかはその時によると思いますがそしたらまた国連が同じ事をすればいいのです、何サイクルも繰り返せばだんだん解ってきます、人的被害を最小限に食い止め和解する方法はこれが一番確実でしょうね、
あるいは総消耗戦で戦うイスラエルが負けそうになったら核兵器をぶちまけるのかもしれませんがとにかうどちらかが「何回戦もやったけど本当に条件のむから、やめよう」と言うまでやり続けるのでしょうね。
歴史的に見て個人的に一番現実味があるのは将来(何百年後か何千年後かわかりませんが)、アメリカが衰退し後ろ立てを失ったイスラエルが崩壊、ユダヤ人は流浪の旅が始まる。
世界に散ったユダヤ人は昔とは違い同族・民族で移動することなくグローバル化(今とは人種の交流が比べものにならない程進んでると想定)の波によって国々の人種に溶け込んでいった。
長々持論を展開してすいません、ありがとうございました。

土地の売買ですが、平和時だからこそ成り立つ売買契約です。
すでに殺し合いをしている相手を信用できるでしょうか。

殺し合いを始める以前だったとしても、国レベルの話なので、
土地だけの問題ではありません。
国家、という体をなしている以上、税金や法律制度、特にイスラムは生活習慣が
法律とむすびついているので、全く相容れる背景がありません。
そこに多くの他国人が居住していることで、そこがその民族の国になってしまうというようなことは、歴史的経緯があって可能になるのです。

  • 回答者:匿名 (質問から3時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

無駄な殺し合いを永遠としているからこそ相手を信用する勇気が必要だと思います。
結局行くとこまで徹底的に消耗戦をすれば、必ず無益だと気がつくはずです。

かいつまんでいうと、
パレスチナにとっては、「軒を貸して母屋を取られた」話です。

パレスチナに先祖代々住んでいた人たちの土地に、
「聖書に書いてあったふるさとに俺たちがかえってきたぞ!」
と、白人ユダヤ(隣国からの圧力に負け、国を守るために王がユダヤ教に改宗した弾みで、知らない間にユダヤ教徒になってしまったハジャール人の末裔たち)が乗り込んできた(イギリスとの口約束をたてに縁もゆかりもない土地に乗り込んだ。)ので、
騒ぎが起き、
国連決議で、国境線が定められ、
イスラエルという国が確立してしまいました。
#アメリカが大きく後ろ盾になったのですよ。
#イスラエル建国はキリスト教徒にとって、長年の夢だったようですし。

このあと、イスラエルが、じわじわと国境線をずらしたり、
不当な占領をしたりをたびたび繰り返して今に至ります。

イスラエル建国を大々的に支援した立役者こそアメリカであり、
アメリカは、だからなにがあろうと絶対にイスラエルの味方です。
そして(イラク侵攻のときにみな思い知ったと思いますが)日本政府はどういう訳かアメリカの機嫌を損ねる発言をいっさいしないので、
日本におけるパレスチナ報道は、
イスラエルの一方的な言い分(パレスチナがテロを行ったから報復するのだという論調)に偏ってきました。
なので、何がおこっているのかわかりにくかったのです。
#パレスチナ人は怖い人(全員テロリスト)、イスラエルは正当な自衛をしただけという構図で理解するように強いられてきた。
#パチンコ玉で隣のガラスを割ったからといって、マシンガンと大砲で一家親族皆殺しにする暴力団みたいな行為のどこが正当な報復なのだろう?
#死者の数が桁違いなのにねぇ。なんでそれが当然と報道されてきたのかわからん。

いまや、イラク戦争以降、アメリカの行為はかえって地球の平和を乱す行為であることが周知されるところになったので、
今回の虐殺行動をきっかけに
いままで一方的なテロリスト撲滅行動と報じられてきた
パレスチナ虐殺行動の報道方針がかわってきたのですね。
パレスチナ側の人々の直接の声が電波に乗るなんて、
いままででは考えられない。画期的なことです。

  • 回答者:でも日本政府はそういわないと思います (質問から3時間後)
  • 1
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

国連決議で土地が決まり、それ以外にも他の土地へイタズラしに行くイスラエル(バックにアメリカ)がある訳ですね。んーとなると、イスラエルが悪いですね。
イタズラしに行く土地固有に何か価値があるのか、あるいはアメリカ・イスラエルの実践的な兵器実験場にしているのか、はたまた兵器産業の受け皿にしているかなぁ?まぁ産業として考えたらどんどん消耗させて、売って、資金を集め世界より進んだ兵器を持つ事が防衛力や経済などの国益にもなる訳ですよね、逆に兵器産業が衰退すると外交でのあらゆるカードの有効性が低下してしまう、これはアメリカ国民と傘の下にいる日本にとって恐怖ですね。
そう考えると恐ろしいですが無限連鎖のように感じてきました。

簡単に申し上げますと、パレスチナ問題とは、
中東の一角を占めるパレスチナ地方の領土と民族間の争いです。

パレスチナ地域は、第一次世界大戦後、イギリスの統治下になりましたが、
イギリスの当時の3枚舌外交により、アラブ、ユダヤ、イギリスとの争いが起こりました。
イギリスは第二次世界大戦後、国連に統治を返上してしまい、
またユダヤ人一方的にイスラエル建国をしてしまいます。
これらに反対するアラブ諸国との戦争が起こります。
第一次中東戦争~第四次中東戦争がそれにあたりますね。
それ以降、紆余曲折を経て、パレスチナ暫定自治政府が樹立しました。
ただ、領土問題は、イスラエルの占領下にありいまだに解決できておりません。

もっとユダヤ・アラブ・パレスチナの政府の高官に、
相手を思いやる心があれば、解決できるのでしょうが、
宗教が絡んでもいるので解決の糸口はみえませんね。

この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

ご回答ありがとうございました。
国連はイスラエルを認めているのでしょうか?結構これが決めてになると思うのですがどちらでもないなら国連が悪いですね何の為の国連なのかって感じがします。
現状のままだと大戦争が起きてその地域一体がメチャクチャにならない限り何か永遠と続きそうですね。

ユダヤ人がヨーロッパの偉功を立てに勝手に他人の土地にイスラエルという国を作ったから本来の持ち主が乱暴な手(テロ)で追い出そうとしている

  • 回答者:MrNH (質問から40分後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

なるほど、じゃあ売って貰えばいいんじゃないでしょうか?もしくは売って貰える土地を探す。

国連はいわゆる第2次大戦の勝者である連合国という意味でした。その当時はなぜ第2次大戦が起ったのかという検証の過程でヨーロッパにおけるユダヤ人問題が挙げられました。

それがいわゆるシオニズム運動と結びついて国連のパレスチナ分割決議へと発展していきました。これは前の回答者の方のおっしゃるとおりヨーロッパ、アメリカのユダヤ資本が影にいたのだと思います。

過去国連でもさすがにイスラエルのやりすぎに非難決議案が度々提出されてもアメリカの拒否権で承認されています。

この回答の満足度
  

おおよその流れは、最初の方のご回答でよいと思います。
さらに付け加えると、
1.そのパレスチナの地にはユダヤ人が滅亡したあとにイスラム教徒のパレスチナ人が住んでいたが、パレスチナは神よりユダヤ人に約束された地であると信じるユダヤ人は混住することなく彼らをパレスチナの地から追放した。こうして生まれたのがパレスチナ難民ということになります。まあ、追放された民族が今度は別の民族を追放したわけですね。
2.追放されたパレスチナ人の中には、テロによって世論を動かそうという集団もいました。これがPLO(パレスチナ解放機構)です。イスラエルは彼らを弾圧(今、アメリカがアルカイダに対するように)しましたが、周囲のアラブ諸国が支援しているのでなかなかできませんでした。日本人にも彼らに連帯してテロ行為を行う人々がいました。日本赤軍がこれです。
3.国連がこの問題をなかなか解決できないのは、常任理事国である米・英など欧州諸国の資本階級など社会の広範囲にわたってユダヤ人が存在しているため、自国民向けにもイスラエルの不利益になるようなことはできないことにあります。
4.そうは言っても、日本が日露戦争に辛勝できたのは、当時ヨーロッパで最もユダヤ人を弾圧したロシアと戦争をしており、日本の勝利が間接的にユダヤ人の利益になると考えた在米在欧のユダヤ系財閥が日本の債権を購入してくれたためでもあります。

まあ、いずれにせよ、宗教に関しては良く言えば寛容、悪く言えばいい加減な日本人にとっては、一神教であるユダヤ教(とキリスト教)とイスラム教の非寛容性は理解するのが難しいでしょう。あえて日本でそれに近いものを探せば、他の宗派をことごとく排撃する日蓮宗がそれに近いかもしれません。

  • 回答者:「神々」の国、日本 (質問から3日後)
  • 0
この回答の満足度
  

パレスチナに無理やり建国したイスラエルとパレスチナ人との紛争

この回答の満足度
  

この問題の大元は紀元前にまで遡ります。
元を正せばパレスチナにはユダヤ人の王国がありました。
それを1人の強大な王であるバビロニアの王ネブカドネザル2世が、その王国に
攻め入り、若い男性住民を虐殺し、他を自国に奴隷として連れ去りました。
これが歴史に残る「バビロン捕囚」というものです。
ほぼ空き地となった元王国に他の民族が移り住み、国を栄えさせていたので
捕囚から開放された後は、ユダヤ人たちは新たな国に服すことになりました。

もう1つ北にユダヤ人が建国していたイスラエル王国もローマの属州を経て
滅亡します。
その後、現在のイスラエルが建国されるまでユダヤ人は国を持たない流浪の民族
として生き続けることとなったのです。
こういった場合、他の民族であれば新たな国の民として同化していくのが常ですが
そうならなかった事がユダヤ人の特異性を示しています。
(差別をしている訳ではなく客観的事実として述べています)

約2000年に渡り、パレスチナ人たちが支配してきた土地に、紀元前の話を持ち出し
て建国することに、そもそも無理があったのです。
自国の民と同化しようとしないユダヤ人を嫌っていたのは、何も中東の国の人々
ばかりではありません。中世の早い時代からヨーロッパ各地にゲットーと呼ばれる
隔離場を設け、白人もユダヤ人を阻害してきたのです。
それが最も顕著になったのがナチのホロコーストですが、そのホロコーストが行われ
ている間も、実は他の西欧諸国(日本もですが)は見て見ぬふりを決め込んでいたのです。

第二次大戦後、「人権」が高く叫ばれるようになり、民主主義を標榜する先進国は
自国の汚点を薄める為に、国連を利用しイスラエル建国に一斉に動きます。
当のユダヤ人たちが聖書にある「乳と蜜の流れる場所(カナン)」に拘りをもっていた
事を良いことに、パレスチナの人々にババを押し付けたのでした。

この回答の満足度
  

関連する質問・相談

Sooda!からのお知らせ

一覧を見る