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最近、食品をはじめとするいろいろなものの物価が上昇していますが、原因は何なのでしょうか?

分かりやすく教えて下さい。

  • 質問者:sora
  • 質問日時:2008-05-21 23:30:19
  • 0

質問の範囲が広いので、石油の価格について書きますね。

国際石油価格は、アメリカの代表的な原油であるウェスト・テキサス・インターミディエイト原油(WTI)の石油先物の価格で決まります。WTIの先物は、ニューヨーク商品取引所(NYMEX)に上場していますが、同じ先物商品は、ロンドンにあるICEという企業が運営するネット上の先物取引市場でも取り引きされていて、アメリカのヘッジファンドや投資銀行は最近、ニューヨークのNYMEXだけでなく、ロンドンのICEを通じて、さかんにWTI先物を買い、原油価格を高騰させています。
 NYMEXはアメリカの市場なので、そこでの先物取引は、米政府の商品先物取引委員会によって監視されていて、投機的な行為は取り締まられます。ですがロンドンのICEは、外国の民間企業による相対取引の市場なので、米政府の監視の枠外にあります。投機で原油をつり上げたい米投機筋(ヘッジファンドや投資行)は、ロンドンのICEで先物を売買し、米当局の目を盗んで意図的に原油価格をつり上げて、ぼろ儲けしていてます。
 米議会上院ではすでに、2006年6月に作られた報告書で「投機資金は2000年から原油先物相場をつり上げている」「WTIの先物取引の30%はロンドンICEで取り引きされている」と指摘されていました。しかし、米政府は上院報告書をほとんど無視し、何の対策もとらなかったのです。
 この問題を指摘した石油・地政学専門家のウィリアム・エングダール氏によりますと、現在の国際原油価格のうち最大で60%が、投機筋によるつり上げ効果によるものだといいます。WTIはアメリカ産の石油種であるために、ロンドンのICEが、WTI先物を自社の市場で取り引きする商品の中に加えるに当たっては、米当局の認可が必要でしたが、ブッシュ政権は2006年1月、この認可を出しています。その後WTIの高騰が激しくなり、同年6月に上院が投機を警告する報告書を出しましたが、米政府は無視しました。ブッシュ政権はまるでWTIを高騰させることを意図したかのように、投機筋にICEという抜け穴を作ってやったのですね。
 エングダール氏の分析が正しいとしたら、現在1バレル120ドルを超えているWTIの価格は、投機を排除すれば、50ドル程度まで下がりうることになるとの事です。
 ですから現在の石油価格高騰は投機に原因が有りますが、その原因に誘導したブッシュ政権だと思われます、もちろん理由など私達にはわかりませんがね。一般に世間で言われている「中国やインドなどの新興国家の石油消費量の増加の影響」などというのは都合の良い理由の1つにされているだけでしょう。では何故、日本国内のメディアや政府がこの事を報道しないのか?というのは、おそらくアメリカ様の圧力でもあるのでしょうね~

参考までに
http://www.allamericanpatriots.com/48747125_senators-levin-and-feinstein-introduce-oil-trading
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/06/26/AR2006062601437.html
http://www.atimes.com/atimes/Global_Economy/JE06Dj07.html

きっと、小麦などの価格上昇も「本当の理由」は別な所にあると思います。

  • 回答者:TVニュースいらない (質問から2時間後)
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原油高の理由がとても良く分かりました。
ブッシュ政権に世界中が踊らされている感じがします。
メディアを通してしまうと結局、真実は分かりませんね。
少なからず得をしている人間がいることは確かですね。
詳しい、丁寧な回答をありがとうございました。

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様々な食品に含まれている穀物類は、食用の他にバイオエタノール燃料の原料にもなります。
穀物類はこれまで、全て食用に回されるという前提で世界的な取引価格が安定していました。
ところが、穀物類の何割かが、食用ではなく、燃料用に回され始めました。
そして、農家からしてみると、食用として穀物類を作るよりも、燃料用として作る方が儲けが大きいのです。
当然、食用に回される穀物類が世界的に不足気味になって、取引価格のバランスが崩れてしまいました。
それで様々な食品が値上がりしているんですね。

  • 回答者:長老 (質問から2時間後)
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穀物類の食物としての価格とバイオエタノールとしての価格の安定を図ってほしいですね。最後の最後には自分たちにも影響が出てくるのに。。。
ご回答ありがとうございました。

基本的には、ガソリンの価格が上がっていることです。このため製造工程で使うエネルギーが値上がりしていますし、包装材(プラスティックなど)などの石油由来のものが値上がりしているのです。原材料費が上がったため、それから作る商品が値上がりしてしまう。また流通コストもガソリンの高騰に伴い、今までより高くなり、その分が値段に反映されてしまうのです

  • 回答者:ちこちゃん (質問から2時間後)
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ご回答を読み、ガソリンがあらゆるものに絡んでいるということに、
今更ながらに驚かされます。
ご回答ありがとうございました。

まず原油の高騰ですね。
原油の需要に見合った供給(増産)が行なわれない為に上昇しています。

それは原油を使用する産業に影響を及ぼします。
例えば運送業、漁師、ビニールハウス等で温度を調整するジェネレータにも
原油が必要ですね。
スーパーやコンビニの袋も原油が関わっています。

そして穀物類。
原油に代わる燃料としてバイオエタノールに大量のトウモロコシ等が使用されています。
このトウモロコシが色々な食品の原材料ともなっているのです。
牛肉や豚肉を食べるには牛や豚を育てないといけません。
そこにもまたトウモロコシその他穀物類が関わってきます。
バターを作るのにも牛が必要ですね。
牛乳を飲むのにも牛が必要ですね。

いろんな食品を作る会社が仕入れる原材料が値上がりしてきているのです。
結果として、値段据置で量を減らすか、量はそのままで値上げするか、
どうにかしないと会社が潰れてしまいます。

人件費も更に削られ、家庭の食費にかけられるお金も減り、
更に具合の悪い方向に進んでいく可能性がある危険な状態が今の現状です。

  • 回答者:wega (質問から2時間後)
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本当に、悪い悪い方向へと進んでいますね。
世界恐慌みたいになってしまいそうで怖いです。
丁寧なご回答ありがとうございました。

世界のお金が、株式市場から商品へと向かっているそうです。つまり、将来的に上がると考え、ドンドン買っているので、需要と供給のバランスが崩れています。
 自分自身におきかえてみれば、近い将来、お米の値段が上がると考えれば、そのお米を購入して、高くなったところで、売却を考えるのではないでしょうか。

  • 回答者:モナート (質問から2時間後)
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過去のオイルショックのようですね。
まだまだ上がりそうで、生活が心配です。
ご回答ありがとうございました。

サブプライムも関係あると聞きます。
株などからお金が食品などにかんけいのある先物に移った
からというのもあるようです。

  • 回答者:かいしめちゃん (質問から53分後)
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ご回答ありがとうございました。
やっぱりアメリカが絡んでいるのですね。

最大の元凶が原油高です
多くのものを製造し運搬する過程で多くの石油が消費されます
このため販売価格に転嫁せざるをえません
第二に、小麦など多くの農作物を輸入している豪州などで温暖化の影響により旱魃が発生し、原料の価格が高騰していることによるものです

また上記に余り関係ない多くの品目で便乗値上げを企むところがあることです

  • 回答者:オイルマネー (質問から17分後)
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ご回答ありがとうございました。様々な要因が絡んでいるのですね。
便乗値上げなんて、悲しいことですが実際に起きているのでしょうね。
ありがとうございました。

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