外資系企業に長年勤務した経験を持つ者です。
せっかく高学歴とハイスキル(オーバースキルという言葉よりポジティブなので言い換えますね)をお持ちでありながら、転職活動の大苦戦でいささか自信喪失しておられるようですね。Believe in yourself! Where there is a will, there is a way.ですよ。諦めずチャレンジし続けて下さい。必ずや道は拓けます。
ところで、企業側にオーバースキルを敬遠されるということですが、ひょっとして脈絡のない資格を複数持っているとか、スキルがあっても仕事で実際に活用してこなかったというようなことはないですか?あるいは経験職種に一貫性がなかったりしませんか?高い英語力をお持ちということなので、恐らくTOEICのハイスコアや英検一級の資格などを所持しておられることと思います。ですが、英語はあくまでもコミュニケーションツールです。英語力プラスアルファとして、例えば英文経理関係の資格・経験、MBAなど実践的資格をお持ちでなければ、企業では評価されないと思います。
また、ヒューマンスキルも大切な要素です。元職場の同僚で、仕事の能力は今ひとつながら、人柄の良さで職場の潤滑油的存在として確固たる地位を築いている人がいました。この機会にしっかり自分の内面と向き合って、社会人としてのマナー、謙虚さ、誠実さ、品格を持ち合わせているか、他人に対して配慮が出来、職場の同僚として歓迎される人間であるか総点検してみるといいかもしれませんね。
転職回数の多さの理由が会社都合の不運続きにも関わらず問題視されるとは不本意ですね。外資系企業であれば、ハイスキル大歓迎かつ転職回数の多さはむしろ評価の対象になり得ます。外資系企業では転職はステップアップの手段であり、ひとつところに長くとどまる人は無能とみなされる傾向があります(企業風土にもよりけりですが)また、33歳という年齢はネックとはなりません。日本企業のように新卒を一から育て上げるより、即戦力となる人を中途採用するのが普通です。
私自身の経験をお話しますと、30歳の時、某外資系IT関連企業で派遣社員として働き始めました。ちなみに学歴は短大英語科卒、資格は英検準一級とワープロ二級で突出したものではありませんでした。それまではずっと日本企業勤務だったため、派遣会社登録時に「外資系企業に関心がある」と申告したら「外資系企業勤務経験がないのでまず無理です」とにべもなく却下されました。それでも食い下がって英語力チェックをさせてもらったところ、思いのほか高得点で、手の平を返したように一気に四社紹介された中から、仕事の内容と諸条件を勘案して一社にもぐりこみました。正直最初は相当苦労しましたが、人一倍努力して一年足らずで正社員昇格のオファーをもらうまでになりました。その時は希望と違うアシスタント職だったので辞退し、更に研鑽を積んで結局35歳の時に念願の総合職として好条件で正社員に登用されました。丁稚奉公というか言わば裏口入社みたいなものでお恥ずかしい話ですが。海外出張もこなしバリキャリしてましたが、数年後、夫の転勤により退社し今は充電中です。その会社では完全燃焼したので悔いはありません。
外資系企業礼賛みたいな内容になってしまいましたが、もし日本企業勤務希望でしたらごめんなさい。ただ、あなた様の年齢やスキルを考慮すると、外資系企業狙いが正社員への近道だと感じます。
業種や職種には特にこだわらず、仕事内容と条件のバランスで判断しておられるとのことですが、せっかく経験豊富でいらっしゃるのですから、自分の能力・適性を考慮して、ある程度業種や職種を絞り込んだ方がいいと思いますよ。
また、自力での活動だけでなく、人材紹介会社などの転職のプロの支援を仰ぐのも良い方法だと思いますよ。派遣会社の紹介予定派遣制度を利用して正社員を目指すという手もありますし。
長文失礼しました。とても他人事とは思えず、少しでも参考になればとお節介を焼いてしまいました。あなた様よりひと回り上で、長く生きてる分だけさまざまな経験をしているのでご容赦下さい。陰ながら転職活動の成功を祈念しております。