歴史的な理由としては、アメリカそのものが独立戦争というもので建国された経緯があり、戦争は必ずしも悪いことだと捉えられてないことがあります。つまり正義の戦いなら良いということです(独立戦争はアメリカを生み出す必要な戦いだった。南北戦争により奴隷が解放された。第2次大戦で独裁国家(ドイツ)や軍国主義国家(日本)をやっつけた等)。今やってるアフガンの戦争も正義の戦いということです。 経済的には、戦争をするとむしろ景気が良くなります。1930年代、世界的に不景気でした。今のアメリカの失業率は10%弱ですが、当時は20%以上でした。そこでアメリカはニューディール政策という公共事業を政府主導で行うことを実施し、一般的にはこれによりアメリカは立ち直ったといわれています。しかし、実際に失業者が大幅に減り景気が良くなったのは日本との戦争が始まってからです。軍需関連産業の好景気によりアメリカ経済は大変潤うことになったんです。これ以来、アメリカは戦争をして好景気を呼び込むという覚せい剤中毒のような体質になってしまったんですね。ベトナム戦争当時などは戦争を長引かせるようなことも意図的になされていたようです(たとえば敵である北ベトナムの航空機は飛行中のものは攻撃しても良いが、地上に駐機しているものはわざと攻撃しない等です)。本当に戦争に勝つ気ならこんな行動はおかしいですよね。 最後に、アメリカは戦争に負けたことがありませんから、戦争はもうこりごりという社会的な風潮は浸透してません。ここで「戦争に負けるというのは国土を外国に占領されるということ」です。日本やドイツのように降伏文書に調印して数年間にわたり占領されればその惨めさが身にしみるのでしょうが、アメリカは「戦闘」に負けたことはあっても「戦争」に負けたことは建国以来ありませんから(これはイギリスも同じ)。日本の憲法9条なんて彼らには理解できないでしょう(日本国憲法はMade in USAですけど)。彼らが戦争をしなくなる日は未来永劫来ないでしょう。世界平和なんて夢のまた夢といったところかな。