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+++詩の暗唱 (詩が好きな人向けアンケート)+++

「すごく好きで、暗唱までしてしまった」という素敵な詩をご紹介ください。

作者・題名、(詩のフレーズしか覚えていないという場合は無しでOKです)
簡単な解説などあると嬉しいです♫

どのへんが好きか、どういうときにそらんじたくなるか…など、ぜひぜひ、熱く語ってください。


≪【アンケート】≫ この質問は1週間受付(予定)です。よろしくお願いします。

  • 質問者:ル━トゴ
  • 質問日時:2010-01-15 22:48:40
  • 0

回答してくれたみんなへのお礼

皆さん、すばらしい詩、漢詩、短歌、歌詞…いろいろな方面からご紹介くださり、どうもありがとうございます。
きれいな言葉を見れて、詠えて、幸せでございました~♪~(´▽`*)

うつくしい言葉、うつくしい音の響きというのは、くりかえし見、くりかえし呟いても、ちっとも輝きが色あせない!
それどころか、さらに美しさが増します。
「言霊」を吹き込んだ素晴らしい作者さんたちに、感謝と敬意を表します。

--------

さて、私からも大好きな詩を2つ、紹介させていただきたく…(^^)

ひとつめは、川路さんの『預言』という詩の最後部分。
‘見えぬ世界の言葉’という表現が大好きな詩です。妖しくて魅力的な世界観。
ふたつめはウィリアム・バトラー・イェイツさんの『男の自信』です。
『薔薇』という詩集におさめられています。(尾島庄太郎さんの訳に感動しました;;名訳すぎる…)
‘いざ立ちて行かばやなイニスフリーへ’と始まる『イニスフリー湖島』も大好きですが、この『男の自信』は、初めて読んだとき、圧倒された詩です。

* * *

  川路柳虹 ″預言″

 (中略)
   この静かな夜(よる)のなかにも
   私の心は聖壇の燭のごとく
   闇にふるえて燃え立つ。
   
   霊(たましひ)の澄む秋、
   月いでて蟋蟀(こほろぎ)もなきはじめ、
   無心の童子
   私の心を探って、
   見える世界のうへに
   見えぬ世界の言葉をおく。


* * *

  イェイツ(尾島訳)″男の自信″

    不滅の恋を買おうとて、
   俺はこの眼の隅っこに、
   俺のしでかした悪行(あやまち)を
   一切書きとめたんだが、
   どれだけ払えばいいんだろう
   不滅の恋を得るのには。

   あんまり強い打撃なので
   私の心臓は二つに割れた。
   だが、かまやしない、
   岩からだって、涸れた泉からだって
   愛はわき出して、
   行くべき路を失わぬ。

*



    あいたくて

            だれかに あいたくて
      何かにあいたくて
            生まれてきた───
      そんな気がするのだけれど

    それが だれなのか なになのか
      あえるのは いつなのか───


      おつかいの とちゅうで
          迷ってしまった子どもみたい
        とほうに くれている


     それでも 手のなかに
       みえないことづけを
  
  にぎりしめているような気がするから
            それを手わたさなくちゃ
      だから


            あいたくて


*        *     *   *  * * **   

      猫よ

おまえは うまれてきたことに
      びっくりしているみたいだ
            ビーダマいろの 瞳のなかに
      世界中を 映しこんで

            猫よ

                  おまえは すぐに
            まぼろしの友だちを みつける
      みえないだれかを 追いかけて
            飛び上がり からかい いそがしい

      猫よ

            おまえの とっておきの一日が
      はじまろうとしている
            あたらしい今日のなかで
おまえは なにを見る? だれにあう?


*        *     *   *  * * **   

            朝のしらせは まず
      おまえの耳もとに くるのだろうか
            耳が 朝をふりはらって うごく

      それとも ひげのさきにくるのだろうか
ひげが いっせいに起き上がり
      ひっぱられて ちいさな口があき

            おまえは

                  花のように あくびする


*        *     *   *  * * **   

      猫よ

また春がきた
            おまえが いなくなってからも
      春は きちんとやってくる

            猫よ

      おまえのいない わたしの春は
            みんなのところに くる春と
      すこしちがう気がするのだけれど


わたしが いなくなっても
      春はいつも
            だれかのところへ いくのだろうね


      おまえとわたしの いない春の夜には
どんな風がふいているのだろうね


      猫よ


*        *     *   *  * * **   

      また あいたくて


さよなら三角
      またきて四角
            またあえるね と
      うたってた

さよなら春 さよなら夏
      さよなら秋 さよなら冬
            さよならを くりかえし
      さよならを つみかさね


また あいたくて なにかに
      きょうも あるいていく


* * * 

”あいたくて”で始まり、”また あいたくて”で閉じられる、加藤直子さんの詩集より。
その間に挟まれた、10篇が、猫へのささやきが、とても好きです。
”猫よ”、を繰り返すその語りかけが、切なくて・・・。
そして愛しい。

詩集の最後に、”あなたに”と題して、こんなことが書いてあります。

”生まれてきたってことは、迷子になったってことかなあ。・・・なんて思っています。─────
迷子の気分は、じつは、すきです。
とても、なにかに「あいたく」なるから。そして「あえてうれしい」から。”

あぁ、こんな気持ちを、いつか・・・
・・・・・・・・・言葉では、どうしても言い表わせません。

最後に、
      地球の円環
                       という詩です。      

* * *  



 林のむこうから ささやく声がきこえる
 近づくとちいさな池が いっしんに空をみあげていた

    ───まっていました むかしわたしは
        あなたからこぼれた雨の一粒でした
    ───ああ きみはそこにいたのか
        おぼえているよ 昔きみは ぼくだったね
      空から声がふってくる 柔らかい灰色の雨雲だ
    ───あなたのところに帰りたい
        ねえ わたしを釣りあげて!
    ───それは・・・・・おひさまの役目なんだよ
        ぼくたちは おおきな○で結ばれているから
        いつかどこかで また会おうね
    ───ええ きっと追いつきます 待っててね

 雨雲はゆっくり去り 池は波紋の微笑をうかべて見送る
 それは 千年万年くりかえす
 出会いと別れの「一瞬の風景」だった



*

追伸
一度で書き収まらなくて何度かメールが届いてしまっていたらごめんなさい

  • 回答者:猫へ捧ぐ詩:恋文 (質問から5日後)
  • 1
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とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
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猫への愛にあふれた詩ですね。
私、猫大好きなので(^^♪、「おまえは すぐに まぼろしの友だちを みつける みえないだれかを 追いかけて 飛び上がり からかい いそがしい」といった表現見ると、すぐ頭に猫の姿が脳内再生されます。
姿も動きも、ほんとに可愛らしくて…もう存在そのものが奇跡じゃないかと思います。

生まれてきた生命の迷子どうしが、出会うのも奇跡ですね・・・出会いのぶんだけ別れもありますが…
地球の円環という詩、初めて知りましたが、何だか懐かしい感じのする詩です。
池が「空をみあげる」という表現が素敵! それも「いっしんに」というのが。
池全体が目になって、空を映しているようです。
この雨雲と池の逢瀬は、「雨は、天と地を結ぶ糸」そのもののようです。(水樹和佳(水樹和佳子)さんの漫画『イティハーサ』に出てきた言葉です。)
雨が降るたび、池と空は糸で繋がれる(と同時に、新しい池が再び天と別れる)のかもしれません

あとがきの言葉含め、3つもご紹介いただき、どうもありがとうございました!m(_ _)m

---
メールは受信しない設定にしていますので、どうぞお気になさらずに(^^

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島崎藤村の初恋です。

学校に出てきて、未だに覚えています。


まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛(はなぐし)の
花ある君と思ひけり

とてもいい感じです。
初恋。。。
いい響きで、
とてもわかる気持ちです。

  • 回答者:スノーマン (質問から7日後)
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おお~島崎藤村「初恋」、お二人目!
やはり名詩ですよね^^
最初の一句から、ひきこまれてしまいます。

竹久夢ニ
人をまつ身はつらいもの
またれてあるはなほつらし
されどまたれもまちもせず
ひとりある身はなんとせう

哀愁を感じるとこがすきです。彼女を待っているときなんとなく頭の中でつぶやきます。

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待つ身も待たれる身もつらい・・・切ない詩ですね。
「まてどくらせどこぬひとを 宵待草のやるせなき。」という『宵待草』も思い出されます。

詩ではなく短歌ですけど


百円で一分話せぬ距離にいる この青空が見えないと言う (俵万智)


当時遠距離恋愛をしていた身にはハートをわしづかみにされたように
きゅーんとしたものでした。
IP電話で通話料も安く、また携帯で気軽に通話もメールも出来る今、
この短歌のわびさびは伝わらないでしょうね。

  • 回答者:ここなっつさぶれ (質問から6日後)
  • 1
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公衆電話で束の間の逢瀬、という感じでしょうか(^^
ほんの少しの間に、世の中は随分と変ってしまいましたね・・・

RADWIMPSの me me she です。

とても切なくていい曲ですよ。

ル―トゴさんにも聞いてみて欲しいです。

  • 回答者:匿名希望 (質問から4日後)
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とても、いい歌! 初見、「ミーミーシー」と読んだのですが、英語の意味も、「メメシイ」の日本語の意味も、含まれているのですね。

。・゜・(ノД`)・゜・。歌詞がすばらしい
〝この恋に僕が名前をつけるならそれは「ありがとう」〝・・・最後は特に好きです。
野田洋次郎さんの名言集めたサイト見ましたが、素敵な言葉が一杯!ありました。
この歌を、この詞を、そしてこの人を教えてくれたことに感謝します。

二十億光年の孤独(谷川俊太郎)

ネリリ、キルル、ハララといった火星人の動作をあらわす単語が面白くて覚えちゃいました。

万有引力とは ひき合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる それ故みんなはもとめ合う
宇宙はどんどん膨らんでゆく それ故みんなは不安である

ここらへんもいいですね。


ちなみに、同名の合唱曲もあります。(木下牧子「春に」)

  • 回答者:あおひととき (質問から14時間後)
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『二十億光年の孤独』、久しぶりに読みました。
中学校(か、小6??)の教科書に載っていました。懐かしい♪
初めて読んだときは、不思議な響きや、くしゃみして終わるその軽快さに、むむむ? となった詩です。

宇宙のことは考えすぎるとそのうち、ぼーっとしてふらふら(イライラ)してきます。
重力に逆らえない結果、現実に引き戻されてハクションッ!^^! かな???
今でも分からない楽しい詩です。

島崎藤村の「潮音」です。

わきてながるる やほじほの 

そこにいざよふ うみの琴

しらべもふかし ももかはの

よろづのなみを よびあつめ

ときみちくれば うららかに

とほくきこゆる はるのしほのね

春のうららかな潮騒が聞こえるようです。
のんびりとした、リラックスした気分になります。

  • 回答者:匿名希望 (質問から13時間後)
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「よろづのなみをよびあつめ」
きれいな詩ですね。いろんな流れ・しらべが、分かれては集まり、集まってはわかれ、寄せては返し…
いつか聞いた波の音が耳に甦ってきます

漢詩ですが。

涼州詞  王翰

葡萄の美酒 夜光の杯
飲まんと欲して琵琶馬上に催す
酔うて沙場に臥すとも君笑うこと莫れ
古来征戦 幾人か回る

訳は

葡萄の美酒(ワイン)に、夜光の杯(中国・酒泉名産の玉(ぎょく)の杯)。
飲み明かそう。琵琶を奏でる音が聞こえる。
酔って砂の上に倒れても、笑わないでくれ。
古来から西域に出征したもののうち何人が生きて帰れたというのだ。

高校時代に漢文の教科書に載っていた詩です。
「葡萄の美酒 夜光の杯」というエキゾチックなフレーズに憧れのシルクロードへの思いが高まりました。
大学の卒業旅行で中国の新疆ウイグル自治区を自由旅行してしまったくらいです。
夜光杯はお土産に買えましたが、おいしいワインにはめぐりあえなかったのが残念です。

  • 回答者:匿名希望 (質問から9時間後)
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Oh~!七言絶句! 漢詩もいいですね~(^^♪ 旅行羨ましい>< 行きたい…
高校のとき、漢文大好きでした。ピンイン(中国語発音)読めるようになりたくて、中国語選択してしまいました。
(が、会話はマスターできずに終わった…;^ ^;

葡萄美酒夜光杯 (プゥ タオ メイ ジゥ イェ グゥァン ベイ )
欲飲琵琶馬上催 (ユー イン ピィ パー マァ シャン ツイ)
酔臥沙場君莫笑 (ヅイ ウォ シャ チャン ジュン ムォ シァオ )
古来征戦幾人回 (グー ライ ヂォン ヂャン ジー レン フイ)

(カタカナにすると、ちょっとずれてしまって、どんぴしゃ変換にはならないですが…(;;)

書き下し文でも、漢字音読みでも、ピンインでも、それぞれリズム感があって楽しいです♪
漢詩にはお酒がよく登場しますが、みんな楽しそうに幸せそうに、お酒飲んでますよね。「一杯一杯また一杯(李白)」とか…
「夜光杯」って、字を見ただけで妖しい美しさがあります。
これに注げば、どんなお酒も美酒になる…!…はず?(^^;

『五月の詩』 寺山修司

きらめく季節に
たれがあの帆を歌ったか
つかのまの僕に
過ぎてゆく時よ

夏休みよ さようなら
僕の少年よ さようなら
ひとりの空ではひとつの季節だけが必要だったのだ 重たい本 すこし
雲雀の血のにじんだそれらの歳月たち

(中略)

二十歳 ぼくは五月に誕生した
僕は木の葉をふみ若い樹木たちをよんでみる
いまこそ時 僕は僕の季節の入口で
はにかみながら鳥たちへ
手をあげてみる
二十歳 ぼくは五月に誕生した

---------------------------------------

大好きな詩です
少年からおとなへと成長する切なさや喜び
刹那のきらめき…
年を取ったからか、この詩を読むとみずみずしい若さへのノスタルジーを強く感じます

  • 回答者:匿名 (質問から3時間後)
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人間の二度目の誕生の瞬間でしょうか・・・活力や希望にあふれた季節(人生の春)ですね
今まで慣れ親しんだ土地をあとにしてきたような寂しさと、世界が祝福してくれているような幸福感を思い出します。
「僕が知らない僕の新しい血について」「僕は林で考えるだろう」・・・「傷をもたない僕の青春よ さようなら」
成長して大人になる瞬間の思索というのは、大人になったあとのそれとは、また違っていますが、時間が限られている中に凝縮されていて、美しいです。

銀色夏生さんの詩集 『君のそばで会おう』の中の・・・


「大事な言葉」

大切に大切にしていた大事な言葉

あの人が私をよろこばせてくれたひとつの言葉

何度も何度も思い出しては悲しい時に使った言葉

今日限りでもう忘れようと思ってる

たぶんあの人はもう忘れてるだろう言葉

==================================

この一節を思い出すと失恋の切なくて切なくてどうしようもない気持ちが蘇ってしまうんですが、なぜかとても好きな詩なんです^^

きっと「大事な言葉」は、誰の心の中にもあると思います☆

だからこそすごく共感できる詩です。

  • 回答者:銀色ファン (質問から49分後)
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たしかに「大事な言葉」、あります。忘れられない言葉だらけです;;
忘れたくない言葉も忘れたい言葉も含め…

心の貧しい人々は幸いである
     天の国はその人たちのものである

悲しむ人々は幸いである
     その人たちは慰められる

柔和な人々は幸いである
     その人たちは地を受け継ぐ

義に飢え渇く人々は幸いである
     その人たちは満たされる

あわれみ深い人々は幸いである
     その人たちはあわれみを受ける

心の清い人々は幸いである 
     その人たちは神を見る

平和を実現する人々は幸いである
     その人たちは神の子と呼ばれる

義のために迫害される人々は幸いである
     天の国はその人たちのものである

※          ※          ※          ※

新約聖書 マタイによる福音 5:3‐10

厳密には詩じゃないかもしれませんが、詩的ですね・・・
イエス・キリストの言葉であり、聖書の中で非常に有名な部分です

苦しい時にいつも思いだします
忍耐して正しい方向へ頑張れば、報われるのだと・・・

  • 回答者:ルカ (質問から38分後)
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深い言葉ですね・・・繰り返し読むうち、真意がわからなくなってくる難解な言葉。ぐるぐるしてきます(+_+;)
素直にそのまま受け入れるのが一番いいのでしょうか。

金子みすヾ さんの 「木」 です。

実際に声に出して読んでみると、その良さがわかってもらえると思います。

*******************************


           木

    お花が散って 實が熟れて

       その實が落ちて 葉が落ちて

          それから芽が出て 花が咲く

    そうして何べん まわったら

       この木は御用が すむか知ら

******************************

子供が生まれて また生まれて・・・またまた生まれて・・・3人の母になりました。
毎日毎日 子育てで疲れきっていたとき 
図書館で見つけた 「金子みすヾ」さんの詩集の中にあった詩です。

自分が「木」になったような気がして、口ずさんでいるうちに覚えたものです。
声に出して読む為の「詩」だと思います。

  • 回答者:匿名希望 (質問から22分後)
  • 1
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とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
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やさしい言葉の中に、喜びも悲しみも幸せもつらさも、つまっていますね。
いのちが生まれ、うけつがれることの…
金子みすヾさんの詩は「私と小鳥と鈴と」の〈みんなちがって みんないい〉も大好きです。
彼女の言葉は、やさしくて一途で、美しい(というよりは可愛い?^^?かな) そして心の深遠にストンとおちてきます。
声に出すと、あらためて言葉にいのちがあるということを感じます。

「初恋」です。

島崎藤村の詩に曲を付けたのが好きで、何度も聞いているうちに
すっかり覚えてしまいました。

出会ってから、だんだん引かれていく気持ちを表している歌詞に
引かれていってしまいました。

「まだあげ初めし前髪の、林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の、花ある君と思ひけり」

「やさしく白き手をのべて、林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に、人こひ初めしはじめなり」

「わがこゝろなきためいきの、その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を、君が情に酌みしかな」


「林檎畑の樹の下に、おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと、問ひたまふこそこひしけれ」

  • 回答者:ジョシュア (質問から18分後)
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この詩は私も大好きな詩です。
最初から最後までずっと、みずみずしい美しさとか、あまい感じが、ぴんと保たれていて、とても素敵な詩です。
曲付きのものは初めて聴いてみました^^
普通に読むときとはまた違った感じがして、新鮮でした。
音にのせるも良し、綺麗な字面を目でなぞるも良しですね。

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