まだ若く十分働ける年代で債務があり返済に窮すれば、マグロ漁船乗組員になったり、
ダム建設現場の親方を紹介してもらったり、債務回収屋との「ヨコの関係」とやらで働く手段はあるにはあるようです
懲役太郎が多いのは、服役中とても被拘留者が改悛するようなことを行なわせていないことと、
釈放後の職業紹介などフォローが不十分だからです
ムショというところは同じ房の中で自慢になるわけないのに「先輩」であるのが偉い場所なんです
そして暇に飽かして「自分がどれだけ大罪を犯して服役したか」を自慢し合い、高が小便犯罪で拘留されたらばかにされる、そういう世界です
(因みに、罪の大小で部屋訳されるのではありません。窃盗犯と殺人犯が同じ房になるのはよくあることです)
そんな中から晴れて釈放になっても、シャバの空気は冷たく、すぐに署内の生温い空気が懐かしく思えて「懲役太郎」化してしまっても何ら不思議はないんです