以下、ご参照ください。
『たけし吼える!』(飛鳥新社:発行日/昭和59年)より
─田原総一郎も鎌田慧もタテマエだけの書き屋─(目次)より
オレの毒は権力的で価値観の転倒を目論むものではないっていうんだろう? 権力とか体制とかってものに対して卑屈だっていいたいんだろうな。
─略─
トップ・ライトが政治を笑ったっていったって、誰が笑ったの。お笑いっていうのは、やる本人が笑っても意味ないの。笑わせることがお笑いなんだから。トップ・ライト見て誰が笑ったっていうんだ。誰も笑わないって。
─略─
権力を笑うっていうのは、所詮そのくらいのことだね。笑っちゃいないんだよ、シンからは。みみっちいんだよ。
─略─
オレがどこで働いてるか、少しは考えてみろってんだね。要するに、オレの現場ってったらマスメディアだろ。テレビ媒体、マスコミ媒体。これほど権力とからみのあるとこってないんだよ。世の中を動かしてるやつらとくっついてるとこじゃない、いちばん。鎌田なんかは、同人誌に毛の生えたようなところで受けようとしているんだろうけど、オイラは違うの。ケタが全然違うところで受けなくちゃいけないワケ。
─略─
笑った時点で完成するのがお笑いなんだけど、このバカどもは一生懸命に「事後処理」しようとするわけね。その実、そのテの連中は「自己処理」をやってるんだよ、観念の。何が評論家だよ。漫才にしろ小噺にしろ笑ったあとのアフターケアなんてないのよ。
─略─
道歩いてるとウンコみたいのが落っこちてる。あ、あれウンコじゃないか。どれどれ、ちょっと指で突っついてみる。指にくっついたのを舐めてみる。
「ああ、やっぱりウンコだ。よかった、踏まなくて」
ここで笑うやつは笑うじゃない。笑わないで考えるバカもいるってことだな。
「そりゃ踏んづけないでよかったけど、舐めちゃったのはどうなるの?」
これはもうお笑いでもなんでもない。もうダメ。鎌田なんとかなんていう連中はそういうことをいってくるやつらなんだよ。
===補足===
ギャクそのものは知りません。