すべてのカテゴリ » 知識・教養・学問 » 知識・学問 » 芸術・言語・文学

質問

終了

阿Q正伝や故郷などを書いた、魯迅が、考えるほど、当時の中国の一般民衆は、
彼の著書から伺えるほど、それほど、愚かだったのでしょうか?

人は十人十色、実際中国にいったり、(20年前に)在日の方を見ていると、かなり優秀な方はいます。

また、人民統制が強調されたり、「出る釘は打たれる』という事を注意して、能ある鷹は、つめを隠す、という人もずいぶんいたのではないか。

それに、昔の中国は、創造すれば、儒教や宗教の考え方もあって、
気持ちのどこかでは、正しい事も、突き詰めて考える事を、意識的に敬遠していたのではないかとも思います。

魯迅の愛国心が、素晴らしいゆえだとは、思いますが、自国を馬鹿にしすぎのように思い、みずからの劣等感ゆえに、中国の方を見下げているように思えるのです。
魯迅や昔の中国に詳しい方、教えていただけませんか?

  • 質問者:狂人日記
  • 質問日時:2010-12-20 22:11:41
  • 0

回答してくれたみんなへのお礼

年末に、病気になってしまい、ベスト回答を差しあげられなくて、申し訳なく思っていました。
日本の識字率が、定着した理由に、家康の平和な時代にはいって、それまでの武士が、先生になッたという事を、後から知りました。識字率については、江戸時代から、日本が、高かった事になります。

20年前に私がお会いした方は、添乗員の方で、見た限りは、貴族じゃないし共産党員でもないと思いました。その方が、旅行中に、次々とずさんに処理されるサービス(ホテルの予約間違いや、店員の失礼さなど)について、本当に私たちに謝罪して、自国の恥ずかしいところをお見せしました。と嘆いていました。
もう1人の方は、大学を卒業後、日本に嫁いだ人でした。
その方は、日本の文化に気の毒なほど、あわせる、努力(それは、私たち以上に)をしていました。

私が思う所は、西欧の方が、日本に来て割とわがままに振舞っても、日本人の西洋びいきによって、かなり許されているようで、今お話している中国の方が、差別されて居るようで、ならないと思ったのです。

中国朝鮮の昔、今の文化を知ると素晴らしい事がたくさんあります。

そもそも、何億もの人民を纏め上げるには、きれいごとですまない事もあるし、共産党1党主義は、他国からみれば、かなり野蛮に見えます。

尖閣諸島、食料の防腐処理、の問題等、いろいろな問題がでても、上記に述べたような保守派、が、それを汚い手段で、片付けます。

しかし、仮に、それに反対する、賢人がいても、太刀打ちできず、全体的に、中国人は、みんなやり方が汚い、そういうやつらなんだ思われてしまうことに、危うさを感じてしまいこんな質問をしてしまいました。

長くなって、ベスト回答もさし上げず申し訳ありませんでした。

並び替え:

>人は十人十色、実際中国にいったり、
>(20年前に)在日の方を見ていると、かなり優秀な方はいます。

こういう方々がはたして「当時の中国の一般民衆」に該当するのか?
という疑問があります。
教養というものは学ぶ環境があってこそ身につくものですので。

今日の日本のように義務教育があったわけでもないので
家庭教師や私塾へ通える環境でなければ
自宅や近隣の知識レベル以上のものは、まず身につきません。

自宅に書物があるような環境であればともかく
そうでなければ商店の看板すら満足に読めない可能性もあるのです。
この時点でまず、教養を身につけることがかなり難しいといえます。

>また、人民統制が強調されたり、「出る釘は打たれる』という事を注意して、
>能ある鷹は、つめを隠す、という人もずいぶんいたのではないか。

能ある鷹が家族の前でも爪を隠し続けていれば
その子孫は無教養のままですね。

>それに、昔の中国は、創造すれば、儒教や宗教の考え方もあって、
>気持ちのどこかでは、正しい事も、突き詰めて考える事を、
>意識的に敬遠していたのではないかとも思います。

これはあります。
もともと古代中国の教養人というのは直言を卑俗なものとして避け
詩の一節によって諷意、という形で伝えたり
「孔子の論によれば×××だが、その反論として老子は○○○~」という形ではなく
「孔子は×××といいました。しかし老子は○○○といいました。
そこで孔子は老子のいうことに従いました」などという形で
命題にたいする反論ではなく、寓話として書き表したりしますね。

こういった事情で、論証という思考法が育ちにくい環境であったことも確かです。

また、狂人日記様のお会いした優秀な方というのが
「当時の」ではなく、今の一般民衆であるかどうかも不明ですね。

共産主義国家として身分制はなくなりましたが
「党幹部の一族」などというのは経済的にも文化的にも
当時でいう有力者や貴族に該当しますよ。

===補足===
>仏教の「色即是空」 などでも~
まさにおっしゃるとおりで、民衆向けの宗教説話などには見られる語り方です。
実は「宗教説話」というのが大事な点でして、
この場合「教祖・神と一般民衆」「教祖・神と邪神・悪魔」などの構図になります。

神や一般大衆だと歴史や時系列に問題が起きないということもありますが
なによりも「道家では孔子は邪神扱いなのですか?」ということになってしまいます。

また、民衆向けに分かりやすく説いた説話というのは
理論書や思想書扱いしてよいものなのかどうか・・・

ですので、この辺が論証という思考法を阻害する要因になるわけです。


>ベスト回答を差しあげられなくて、申し訳なく思っていました。
お気になさらずに。

>20年前に私がお会いした方は~
このくだりを見ると、やはりその添乗員さんはきわめて教養の高い人と思われます。
少なくとも「次々とずさんに処理されるサービス」を行った人たちとは
明らかに教養値が違うからこそ、詫びたり嘆いたりするのではないかと。
これは日本でも同様ですよね。
ただ、教養の違いが個人の資質なのか、教育の違いなのかと考えると
ちょっと考えてしまいます。

>その方は、日本の文化に気の毒なほど
>西欧の方が、日本に来て割とわがままに振舞っても~
正直、善良な方よりも悪い人間の方が目立つというのもありますし
ある意味、西洋人は常識が違うという見下した観点があってこそ
非常識に対する寛容というのもあるのかもしれません。

>全体的に、中国人は、みんなやり方が汚い
これも文化・教養レベルと経済レベルのバランスが悪い
いわゆる「成金」の問題もあるのではないでしょうか。

文化大革命や天安門事件などで教養人の弾圧や海外流出などもありましたし。

>それに反対する、賢人がいても、太刀打ちできず~
結局こういうことなんですよね。
戦時中にも親中的な日本人はけっこういたわけですし。

質問者様の憂慮なされていることはかなり同意いたします。

  • 回答者:匿名 (質問から26分後)
  • 1
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

思慮深いコメントありがとうございます。
「孔子は×××といいました。しかし老子は○○○といいました。は、2者でけん制しあうものではありませんが、仏教の「色即是空」 などでも、書き手が、自分の意思なのに「釈迦は~~のようにおしゃっいました。」と似ているような気がします。ちがうかな?

熟読し参考にさせていただきます。
当時の中国、朝鮮の(精神)文化を知りたいのですが、なかなか、簡単に読めるものがなく、難しい本も手付かずでいました。

御回答は、感謝し時間を掛けてよく読んでみます。

関連する質問・相談

Sooda!からのお知らせ

一覧を見る