すべてのカテゴリ » ニュース・時事 » 地震・災害

質問

終了

年間1ミリシーベルトなのですか。実は100ミリシーベルとなのですか?

社会を混乱させる放射線医学・防御の専門家

福島原発の事故が起こって、わたくしがびっくりしたことの一つに、放射線医学もしくは防御の専門家が、これ程大きくその考え(および発言)を変えるとは思っていなかったことです。

わたくしは、原子力の燃料を研究し始めた若い頃、放射線の仕事をする限りは、放射線と身体のことをよく勉強しておかなければいけないと思い、第1種放射線取扱主任者という試験を受け、免状をもらいました。

この資格は、放射線を取り扱う専門家にとっては、最もレベルの高い資格で放射線を取り扱うところは、必ずこの資格を持った人がいなければいけないことになっています。

でもわたくしは、放射線と人体の関係を「研究する」という意味では、専門家ではありません。わたくしはあくまでも原子力関係の専門家であり、その仕事をするに必要なものとして放射線取扱主任者の試験を受けたのです。
・・・・・・・・・
わたくしは、福島原発事故が起こってから「1年に100ミリシーベルトまでは大丈夫だ」と言っている「その人たち」に、長い間、真逆のこと、つまり「1年に1ミリシーベルト以上は危ない」と教えられてきたのです。

放射線医学の専門家は、自信を持って次のように話してくれました。

「放射線による人体の障害は2種類あって、100ミリシーベルト以上では、放射線に被爆した人に何らかの障害が出る。明らかに出るのは250ミリシーベルト程度である。

これに対して100ミリシーベルト以下の被爆では、確率論的に患者が発生する。確率論的とは1人の人が被爆したから、その人が発症するというのではなく、10万人の集団が被曝すると、その中から確率的にある数の患者が出るということである。

確率論的に患者が出るかどうかということについては、長く議論されてきたが、1990年の ICRP の勧告以来、国際的には確立しており、日本の法律もすべてそれに準拠している。

放射線では確率論的に患者が発生するということを頭に叩きこんでおかなければならない

。」

わたくしにこのように教えてくれた先生がたは、福島原発の事故が起こると突然、態度を翻し、

「武田は専門家でもないのに、いい加減なこと言って人心を惑わしている」

と言い出したのです。

わたくしは年でもあるので、わたくし自身が批判されることについては全く気にしていませんが、とにかくビックリしました。

そして、この発言が多くの人を惑わし、また政府の政策を狂わせた原因にもなっています。
・・・・・・・・・
もしも放射線の専門家が20年間にわたってわたくしに教えてくれたことをそのまま社会に発信していたならば、政府は「1年に1ミリ以上は危険である」という国際基準と国内法を守る政策を採ったでしょう。

それはとてもすっきりしているので、1年1ミリ以上になる可能性のあるところには、政府が数1000台のバスを手配して(ソ連がそうだった)避難することができたでしょうし、多くの人は一つの基準を守って安全な生活をすることができたと思うからです。
・・・・・・・・・
多くの放射線医学の専門家や放射線防護に携わっている人が真面目な人であるということは、わたくしはよく知っています。

だからこそわたくしは驚いています。

確かに個人的には、確率論的な患者の発生に対して批判的な学者もいましたけれども、全体としては完全に一致していたのです。

その一つの証拠として、わたくしのところに放射線医学の専門医になるための国家試験問題を送ってくれた医師の先生がおられます.

国家試験では「確率論的に患者が発生する」ということが正解である問題が毎年のように出ていたこと示していました。

国家試験に出るような確実な問題なので、それを福島原発の事故が起こったからといって、急に180度転換するというのは極めて奇妙なことです。
・・・・・・・・・
今からでも遅くはありません。

放射線医学もしくは放射線防護の学会や研究会は多くあります。

できるだけ早く臨時大会を開き、「確率論的に患者が出るということを否定する」のか、もしくは「従来の立場を貫く」のか、その理由は何か、それを社会に発信しなければなりません。

社会はこの関係の専門家の発言のために、大きく揺れ、また被爆者を出すことになりました。

早く「専門家集団としての見解」を明らかにして欲しいと思っています。

(平成23年5月7日 午前11時 執筆)
http://takedanet.com/2011/05/post_308e.html

  • 質問者:安全第一
  • 質問日時:2011-05-08 02:59:43
  • 0

今回の原発事故てはっきりとわかったことは、誰も明確な基準を理解していないということです。そして、自民党政権は、それさえも曖昧なまま原発を推進してきたと言うことです。

政治かも関連部門の者達も、そして専門かも責任を取る必要がないから、責任を取ることを前提にものを言っているのではなく、単なる批評家として言いたいことを行っているだけだと思います。

「責任を取ってもらうよ」といったら、全員が間違いなく「1ミリシーベルト以上は危険、責任は持てない」と発言すること間違いなしです。

そんな連中に多額の税金を使いたくないとつくづく感じているところです。

  • 回答者:あまのじゃく (質問から3時間後)
  • 2
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

並び替え:

よそうとされている段階では起こりうる一番低い数値で発表しているので結果がころころ変わる物なんです。

その事実はあっているんでしょうね。

いったい何をしんようすればいいのかが分かりません。

  • 回答者:匿名 (質問から7日後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

専門家みんなが同じ意見なら
あってるのかなと思いますね。

  • 回答者:ederrf (質問から2日後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

基準がコロコロ変わること自体、異常だ。
少なくとも世界基準があるはず。
政府や原発関係者が事実を隠している恐れがある。
まさに、チェルノブイリ事故と同じ状況だ。
国民の命のことなんか考えず、利権に走っている連中の思惑だけで決まったようなもの。
政府や原発関係者、学者が、福島原発で生活して見ろといいたい!

  • 回答者:匿名 (質問から11時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

基準がコロコロ変わるので、何を信用すればいいのやら・・・ですね。
専門家が一度しっかり議論して、はっきりした基準値を決めてしまうべきです。
今まで、ここまで大きな事故が起きたことはないので、
何だかテキトーにされてきた部分が多いのではないかと思います。

  • 回答者:匿名 (質問から9時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

武田氏の言う事ですからねぇ、100%うのみにする訳にはいかない気もします。
ただ今の科学を過信していた専門家も過去にちゃんとお勉強していた訳で、何を勉強してきたの?と思います。

  • 回答者:匿名希望 (質問から7時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

保障問題があるので値を変更しているのです。
殺人政府です。

  • 回答者:匿名 (質問から7時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

その部分は、国難を乗り越えるためにみんなで少しずつリスクを負う、という暗黙の了解が出来ていると考えていますが、どうでしょうか?放射線を浴びれば発ガンリスクは高まるでしょう。

作業者についていえば、ある程度被爆して発ガンリスクが高まるとしても原子炉の安全対策をしなければならないでしょう。そこをつっついて、原子炉の安全対策を遅らせるわけにはいかないでしょう。

年間1ミリシーベルトで発ガンリスクが高まる、と主張するのは、不安をあおる行為であり現実を無視していませんか?

  • 回答者:Port (質問から5時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

どうも、1ミリという基準は昔決めたもので、今では形骸化してしまっていて、
実際には100ミリ未満では患者など出ないことは専門家はみんなわかっていたが、
今さら基準を変えるのはみっともないという話のように思えます。
武田先生のおっしゃる通り、緊急会議を開くなりなんなりしてほしいですね。

  • 回答者:とくめい (質問から4時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

関連する質問・相談

Sooda!からのお知らせ

一覧を見る