傭兵ものが個人的には好きで、
「ワイルド・ギース」(たしか70年代の作品です)、「戦争の犬たち(1980年作品)などは個人的におすすめです。
おすすめの根拠は、いずれも、原作が秀逸だからです。ドンパチやってる単なるアクション映画と思われがちですが、原作や脚本部分を、安易にマンガに逃げる邦画とは一味違います。
「ワイルド・ギース」は同名の書籍がありますが、映画では割りとカットされがちな深い部分――アフリカの小国の黒人大統領と、最初は白人優越思考を持っていた傭兵との対話部分などがすごく深く、人種差別問題をあらためて考えさせられます。原作をお読みの上、映画を観ることをおすすめします。なお、この作品は、マイク・ホアーという実在の傭兵隊長がモデルになっているそうです。
「戦争の犬たち」の原作はフレデリック・フォーサイスで、有名な著作「ジャッカルの日」の印税をつぎ込んで、彼が実際に作戦に関与したと言われています。原作では計画準備段階の描写が90%以上で、好き嫌いは分かれるところだと思います。映画はやはりアクションシーンが多いです。