条件をよく考えないと損です、まず
電気を売れることの条件、日本の法律で、一般家庭への配電電圧は101V±6Vであること、電気は水と同じで高い所から、低い所へしか流れない、これからすると107Vが最高電圧ですが超えてはならない一線ですから、コンディショナーは106V以上に上がらないようにできています、そしてこの電圧を保持しているのが電柱に載っていて6600Vから100Vにしている柱上トランスで一番遠方の家で95Vが確保できるようにトランスの出たところは106Vになるように作られています、つまりトランスの近くの家はいくら発電しても売れない。
また同一経路の家が太陽光発電をしていると、遠方でも106Vになっていてやはり売れないという事になります。メガソーラ発電所の場合は、配電線でなく、専用の送電線で変電所まで高い電圧で電気を送り配電するので100%売ることが出来ますが、一般家庭で別に送電線を設置することは出来ません。
そして太陽電池は、アレニウスの二乗則と言う物理ではいつでもつきまとう問題があります、温度が10度上がる事に寿命が半分になると言うものです、これからすると、10年で発電効率は当初の最大発電量の70%になってしまう、しかも黄砂や、花粉、樹脂等で表面が汚れれば、それだけで5%以上の効率が落ちる、また電池の一部が影になれば10%以上の低下は簡単に発生する、発電効率が高いのは気温があまり高くない春や秋で、夏は太陽電池の温度が上がるので、日照条件が良くても温度上昇で発電量が低下して春より発電できない、バッテリーは性能が30%低下するのが5年程度、コンディショナーの寿命は10年程度、ソーラパネルも30%低下が10年程度、つまり30%も低下すると売ることが出来ないと考えられますし、だましだまし使っても20年が限界すべての部分が劣化しているので本来の30%の能力も無いでしょうが、劣化が始まると過負荷な部分が出てくるので、加速度的に痛んできます。
例えばコンディショナーなどたくさん使れている、電解コンデンサーと言われる部品は訳7年の寿命と言われていますが、これもアレニウスの二乗則が適用され、最大使用温度が85度の安いものと115度の高寿命のものがあり当然高寿命は高価です、でも40度の対温度差があるので、寿命は16倍も違います、また最大電圧ぎりぎりの90%で使うのと70%で使うのでは、部品の発熱温度が異なるのでそれだけで4倍程度の差がでます、つまりは安いコンディショナーは安い部品をギリギリで使うが、高いコンディショナーはそれなりの部品で余裕を持って使うという事で実際は10倍程度の寿命差があると言えます。
又太陽電池のつなぎ方も、安い直列接続と、パネルから別々に配線する並列式があり当然並列の場合はコスト高ですが、影による発電量の低下が少ないと言うメリットがあります。そしてバッテリーの種類や性能によっても、寿命や発電効率などが変わります。
また日照時間の長い土地がどうか、とか今年のように曇りや雨が多いとか、根本的な問題を全て計算しないと、損得の分岐点は見いだせない上に、ローンの金利計算や家庭の一日の使用電力、又使用電力の時間帯でその計算の数字は大きく変わります、というのは、発電した電気を全て充電できるよなバッテリーは積んでいないので、昼間全然消費しない家で、夜の消費電力も元々少ない家だと、太陽光発電の全ての条件が100%でも、あまり利益がない場合があると言う事です、実際には1年中全て100%なんて有り得ないわけですから、マイナスになる可能性は高いですから、専業主婦がいて、ある程度電力消費をしている家出でないと、効果は無いと言う事になります。
結果をいえば、特定の条件の家以外は得にはならないと言う事です。