吾輩は太郎である。
名前はまだない。
生まれたときのことは覚えていないが、気づいたら山田病院のベッドにいた。
生まれた瞬間「オギャー・・・はぎですが何か」と泣いたそうな。
看護婦さんの名前は美穂だったなあ・・・。
その後成長して、わけもわからないまま小学校に入り、そしてわけもわからないまま中学校に入った。
順調に進んだわが人生に20歳のとき訪れた突然の危機。
医者に病名を告げられ、余命を宣告される。
「言いにくいんですが・・・・・・ただの風邪ですな。もってあと80年というところでしょうか。」
人生を悲観した吾輩は、残り少ない人生を・・・・・普通に暮らした。
100歳になった今、無事に寿命をまっとうできそうだ。
吾輩は太郎である・・・。