父親が内科医をしております。
こういった事は致し方ないと聞いた事があります。
どのような病気であっても、その症状がある程度進行してくれない事には、全て同じに見えるのだそうです。
そのため、初期段階ではオールマイティに効く薬を出して、その後の状況を見るのだそうです。
これを経過観察と呼びます。
その後、病気の特定に至る兆候が見えた時に、初めて治療ができると聞きました。
簡単な例で言うと、内科医の仕事は「重箱を開けずに手と音だけで中身を知る作業」と同じだそうです。
その後、経過観察期間を経て、重箱の蓋が開き中身がちらっと見えた時に本格的な治療に入るという話です。
ただし、何度か診察した事のある患者であれば、その人の病気のクセが分かり、一回で見抜く事ができるようになると話しておりました。