日本は、既に、必ずしも輸出立国ではないのです。
今回の不景気で日本が比較的マシと考えられている理由は、
企業の輸出依存度が割と低い、
比較的近い過去にバブル崩壊を経験していて、人々が慎重で借入れも多くない。
などが理由です。
日本が、資源の少ない小国で、輸出に依存する技術立国の国というのは、現状に会いません。海洋資源を考えれば、長い海岸線を持ち、広い太平洋に面している日本はまさに海洋資源の宝庫です。また人口1億2千万人、国土35万平方キロ、長さ3000キロにも及ぶ国土を持つ国が、小国であるわけがありません。まして曲がりなりにもGDP世界第二位の経済大国です。日本が小国なら何処が大国なのですか。アメリカですか、中国ですか、それともEUですか。
いうまでもなく、日本は現在EU全体や、アメリカに次ぐポジションにいます。中国やロシアといった巨大な大陸国家を上回る経済力を持っています。人口だって、世界のtop10内です。
日本より人口の多い国で、直接的な暴力につながるような民族、宗教の問題や独立問題が抱えていない国がいくつありますか、BRICsが注目を集めてもしばらくはこれらの問題が続くでしょう。
まず冷静に日本の現状を考えることから始めなくてはいけないと思います。
===補足===
製造業の輸出が壊滅してしまうという、想定が変だといっているのです。
戦前、自動車の輸出はありませんでした。日本の自動車産業は萌芽期にすぎなかったと思いますが、だからと言って、日本に製造業がなかったわけではありません。
また、今の食料自給率の低さは、機械製造業に力を入れているために起こっている部分もあります。日本の製造業の競争力が衰えれば、その分農業など他の産業にシフトしていく部分がでてくるでしょう。
それに「外貨の獲得あってはじめて何でも出来ると思いますけど・・・。」だとすると世界の大半の国はやっていけないことになります。