介護福祉士です。
お年寄りの典型的な会話の時にみられる定義みたいなものがあります。
まず、絶対に「おばあちゃん」とは呼ばないことです。
山本さん、とか呼ぶのがいいです。
やはり、仕事ですから時間に限りがあるので
聞かなきゃいけない大事なことを済ませないといけないことがありますよね?
それで こちらが質問をすると 知らん顔をしていて
自分の言いたいことを話すので
えっ?^^;って 思ってたら
話したいことを言い終わると急につながりのないことを言うので・・
よく考えてみると
さきほど質問したことへの答えを ふいに答えてくれていたのでした。
長いときは この合間の空白にも似た時間が30分ぐらいのときもあります。
人間の会話っていう動作は
聞く~脳への伝達~理解~発言 という
おおまかにわけて この4つの作業を 瞬時にしているんだなと
最近やっと気づきました。
若い頃はそれが瞬間で終わり 聞けば答える、とできていたのが
スローになっているんです。
お年寄りと
時間も こちらは仕事だから、、ある程度制限ある中で
お年寄りを傷つけないように うまく、早く会話するには
楽しい雰囲気で笑顔で
初対面のときは かならず、丁寧に床に手を添えて会釈をし
自分の名前と どこの会社からの山本です、みたいに自己紹介します。
どんなさばけた感じがする方でも 案外心の中では礼儀にうるさいです。
タメ口は何年つきあってもNGで長続きしません。
語尾敬語ぐらいが最適かと思われます。
まず、お年よりは 血圧・腰痛、などの体の具合や
お天気の話が大好きですので
「いいお天気ですね~」「雨だと腰が痛いとかないですか~?」
などから入り そういう「入り」の時間を5分はとっておくようにします。
あと、うまく思うことを言葉にできなくなっている方がほとんどなので
ちゃんといえないと 逆ギレされるので
Yes Noや、二択・三択で答えれば済むように質問をすれば
お年よりもスムーズに話しやっすくなるので
キレずに話してくれやすくなるようです。
例えば、ですが 「果物では何がすきですか?」と聞くのではなく
「りんごとみかん のどちらのほうが好きですか?」のような感じです。
あと、ひざが痛く「いたた==!」って言うとすると
そのときは 絶対に笑うのは禁物です。
悪気なく、親しみをこめ、元気づけようとしたのか
あるヘルパーが
利用者さんが立ち上がり際、なかなか痛くて立てないのにあわせて
「あ~どっこいしょ!ほ~らよっこらせ!」って笑いながら音頭をとり
その場では笑っておられたとのことですが
あくる日訪問したわたしに 「あのひと ワタシが痛がっているのにああいうことを言ってバカにした。」と告げ口してこられた、みたいな ことが何度もあります。
そういうときは「つらいでしょうね。。気の毒に。。」と心をこめた風にいうのがいいみたいです。
正直、こちらから見て なんだ・・それぐらいで また言ってるし。。みたいに思うこいとも多々あります。
でも お年寄りになったことがないわたしたちにはわからない ものすごい辛さがあるんだ、と常に頭においておけば
あちらのほうが 人生の大ベテランで 本当は人間はできているものです。
本当にそれ、思います。
あと、プライドがみなさん高いので
言うことを否定しないことです。
でも、間違いを教えなきゃいけないことのほうが多いので・・
そういうときはものの言いようでうまく伝わります。
お年寄りが間違ったことで 苦情をいってきたときに
身内をかばわないといけないときは
「あ~・・そうですよねー それはですね、なんでも、法律がキツくなって
できないんですよ~。嫌な世の中ですねー。政治のひとも~
今えらそうにできるその体があるのは
今の年配の方が戦争なんかに耐えて がんばってきてくれたからなのに~
世の中おかしいですよね!!」
とか、
とりあえず 抽象的な「世間」をワルモノに仕立て上げて
誰もワルモノにならぬようしちゃうとスルーできますし
納得してくれます。
それらさえ頭においておけば太政部かと思います。
6年間訪問介護や施設で介護してますが
先生に習った それを忠実に守って崩していないのがよかったか、
いまのところ うまくいってます。