重要なのは、何が無駄か、それが本当に無駄なのかをきちんと論理だてて説明できるかです。また、天下りにしてもそうですが、それがあるから公務員になろうという人もいたりするし、無駄であるというのであれば、それが何故無駄なのか、その無駄に代わるものが本当にあるのかどうかそれをきちんと説明できるのかという点で非常に不安です。何が何でも無駄だから削減というのは大きな誤りで、代替物としてこういうものがあるとか、何に使うかわからないとか、なぜあるのか明確な理由のないものは削減してもいいと思いますが、民主党にそれらをきちんと説明できる能力があるとも思えません。ただでさえ、無駄にお金を使おうとしているのに、必要と思われる部分まで削減されたらたまったものではありません。
埋蔵金にしても、そもそも不明瞭なもので、それを浮き彫りにできるのであればいいのですが、返って傷口を深くしかねない雰囲気もあります。あると思っていたけど実際にはそんなになかったという事態が一番不幸です。隠し財産のようなもので、不況期だからこそ使われていますが、本来使うべきものでもなく、なんとなくあるという曖昧なくらいでないと、いざというときにこれだけあるから大丈夫だろうという安易な気持ちになりやすくなってしまい、結果的に不必要なことに使われてしまう可能性のほうが高いのが現状だと思います。
政権交代したほうが実現可能性はあると思いますが、それは現段階の民主党ではないと私は思っています。党内での意見の一致もなく、誰かの発言に、それは党内の意見ではないと繰り返す政党では、どれが無駄か明確に決まらない、あるいは、本来無駄ではないものを無駄と策定してしまうといった危険性の方が高いと私は思います。