極めるってほどでもないですが、ぼくはバレーボールファンになって25年になります。
男子バレーも女子バレーも見るし、国内、海外、ママさんバレーや高校バレーでも何でもござれです。
最近は障害者のためのシッティングバレーやデフバレー(耳が聴こえない人のためのバレー)にも興味が出てきました。
ぼくがこんなに長く続いたのは、ルックスがいい1人の選手だけをミーハー的に追いかけるようなことをしなかったからだと思います。そういう応援の仕方をしていると、お目当ての選手が年齢や故障で引退した途端にたちまち熱が冷めてしまいますからね。
ぼくは常に「バレー界が向上していくためにはどうしたらいいか」という、すごく広い視点から見てきたと思います。
例えば、バレー協会のあり方とか、不況に強いチーム運営のやり方とか、すごく堅いテーマなんですが、バレーを全体的に広く見て、そういうことも真剣に考えながら自分なりの意見を作ってきました。
試合を見てるときも、自分が監督や解説者になったつもりで「ここでタイムを取るべきだ」とか「今のクイック攻撃はどういう意図があったんだろう?」とか、1つ1つの戦術まで理解したい気持ちが強かった。
それから、ルックスのいい人気主力選手だけじゃなくて、これから成長しそうな無名の若い選手をチェックしておくことも忘れませんでした。要は「ベテランも好き。若い選手も好き。全員を応援してる」という形にしいたから、どんなに選手が世代交代で引退しても、熱が冷めることはなかったんです。
バレーに限らず、好きなものを長続きさせるには、大きな視点から物事を見ることだと思います。
好きな歌手がいるなら「これからこんな活動をしていったらもっとよくなるだろう」とか、究極的に「今の歌謡界はこのままでいいのか」というところまで視野を広げてしまってもいいかもしれません。
一部だけでなく全体を好きになれということですね。