韓国語で電話での会話で、ヨブセヨというのはもしもしと受け答えすると言われています。しかし、多くの解説にはヨボセヨと書いて...|質問・相談が会員登録不要のQ&AサイトSooda!(ソーダ)

まず、韓国語の基本母音は、以下の8種類があります。

1.　ア
2.　オ（「ア」の口の形で「オ」と発音）
3.　オ
4.　ウ
5.　ウ（「イ」の口の形で「ウ」と発音）
6.　イ
7.　エ
8.　エ

上記8つの基本母音は、それぞれ陽母音と陰母音という2種に分類できます。

陽母音：　1のア、3のオ、7のエ
陰母音：　2のオ、4のウ、8のエ

※5のウ、6のイは陰母音に分類されますが、ちょっと特殊な母音で、今回の説明では邪魔になるので除外します。
※また、7と8の「エ」は、口語での発音はほぼ同じなので、これも除外して考えます。

「陽母音：」「陰母音：」と書いた部分、縦に見てください。
1のアと2のオ、3のオと4のウのペアは、発音が違いますが、発音する際の口の形が同じですね。
ついでに「エ」のペアも、口の形どころか発音ごと同じです。
この縦のペアは、韓国語的には、陰と陽という対極の音でありながら、非常によく似た音なのです。
そして会話の中では、母音の陰陽は簡単に逆転します。
本来陽母音で発音するのが正しいところを、陰母音で発音したり、逆になったり・・・。
意識してそうしているというよりは、話し手の癖などによって、自然にそうなるようです。
この現象、韓国語のリスニングで、外国人が最も戸惑うことの一つです。
外国人には全く別の音にしか聞こえない音同士で、単語レベルでの発音が頻繁に入れ替わるのですから・・・。

ちなみに、ヨボセヨの「ボ」の部分の母音は、3のオにあたります。
書き言葉ではこちらが正しいです。ヨボセヨとしか表記できません。
口語でヨブセヨと聞こえる「ブ」の部分の母音は、3のオが陰陽反転して、4のウの音に変わっているのです。

また、母音の陰陽には、日本語の「ゴロゴロ」（濁音）、「コロコロ」（清音）などと似た、
音から受ける決まったイメージというのがあるようで、陽母音を強調すると「明るい」「強い」「男らしい」イメージ、
陰母音を強調すると「暗い」「優しい」「可愛い」イメージといった感じになるらしいですが、
この辺の感覚は外国人が理解するのはとても難しいです。
女優さんが「ヨボセヨ」を「ヨブセヨ」と発音していたら、ちょっと可愛らしい言い方なんだな、
男優さんなら、優しい話し方なんだな、ぐらいの理解でいいと思いますよ。

回答者：陰陽師 (質問から58分後)
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