親としては複雑な気持ちですよね。
いじめたほうは終わったことと忘れても、また、その親は知らないままだったとしても
やられたほうは忘れることなんてできません。
お子さんも忘れたわけではなく、「許してやったように振舞ってあげていた」のだと思います。
これは、お子さんの大きな成長として
この先、学生時代よりももっと厳しい社会という荒波に出て
子供の頃とは違う形で大人による陰湿ないじめもあり、逆に友情もありながらグングン成長し、本当の意味での、嫌な経験を乗り越えた、
優しさや割り切り方や必要なおおらかさを身に着けた強い人間へと育っていくことと思います。
社会はもっともっと見えない冷たさで厳しいですからね。親はかばってあげようもありません。
あなたのお子さんは
いじめていた子を許してやれたようにどんと構えて過ごしてこれたわけで、明らかにその子よりも大きな成長をしたのです。
人間として生きていくために基本となる大切なことです。
親として何とも言いがたい思いはわかります。私もちょうどあなたのお子さんと同じ経験をして、あなたと同じく子供もそういう経験をしました。
でも、子供がけろっとしていっれるような大きな人間になった、そのことは
いじめをしてきた悪い子との出会いも今のお子さんの大きさの中に生きています。
思うのですよ。実際、私の過去を思いだしたとき
人生の師となるような人も、味方も、そして、いじめをするようなつまらないやつも全てが今の自分の中にいるから、それらを全部通りすぎてきたからこそ、今あるその人なんだなと。
今になって、親が思いの枷を取り払わんとぶちまけても良いものは何も生まれないと思います。
ストレスにもあるでしょうが、卒業すれば、お子さんがそのいじめっこと友達づきあいをしようが、もう親は親同士でつきあいをする必要もなくなるので
そんな親とはつきあいたくないでしょうし、もし近所にいるなら表面だけの挨拶程度にしてその場を離れるという賢い選択をオススメしたいです。
親なら、いってやれ~~と思う、そんな気持ちでいるなんて当然のことで、おかしいことなどはありません。
でも、口にだしてしまうと、気持ちは正しいですが、
状況は、悪くなるとまではいかなくても、
せっかくお子さんがしっかりして強くなり解決した現状より良くもなるとも考えがたいです。