1. 人口が多く、かつ統計的に犯罪率が高い地域
ニュースになるレベルの重大犯罪に関わる確率も必然的に高くなります。
人名も同様に、人口が多いほど犯罪者人口も多くなるのが普通です。
2. 自分の住んでいる地域に近い、または全国的に知名度の高い地域
全国ニュースにならない程度の犯罪でも、地方ニュースで名前を聞く機会が多ければ、
「犯罪報道でよく聞く名前」という印象はより強くなります。
東京・大阪など居住地を問わず「よく聞く地名」も、印象に残りやすいです。
3. その地名・人名を個人的によく知っている
「昔住んでいた地域だ」「あの人と同じ名前だ」と感じる名前は、
個人的な記憶と自然にリンクするため印象に残りやすくなります。
逆に全く縁のない名前は、珍名でもない限り聞き流すため、何度聞いても印象に残りにくいです。
4. その地名・人名に対し個人的に偏見を持っている
外国人が多いなどの地域的な特性に対して偏見を持っていたり、
過去に訪れて治安が悪い印象だった(統計的な根拠がなくても)などの場合、
偏見のない地域よりも厳しい目で見がちです。
5. 過去に印象深い犯罪と関わった地域・人物の名前
印象に残りやすい理由としては、3とほとんど同じですが、
過去に犯罪に関わった名前という強い先入観がある分、
二回目以降にはより厳しい目で「またか!!!」と思いがちです。
6. 偶然
人口と犯罪者人口、犯罪率と犯罪報道で名前を呼ばれる率、とは
概ね比例しますが、あくまで確率の問題であって、綺麗に比例するとは限りません。
たまたま同じ名前が関わった犯罪報道が時期的に近かった(重なった)、
それらの報道を見聞きすることがたまたま多かった、など偶然の要素はあるでしょう。
誰も日本の犯罪史の全てを把握しているわけではありませんから。
1、2の理由での「またか!!!」は、思いすごしではないと言えそうですが、
実際には1~6の要因が複合的に影響し合って「またか!!!」と思うか、思わないかが
決められているのではないかと思います。
どんな名前に「またか!!!」と感じるかは、人によってだいぶ違ってくるでしょうし
仮に、同じ名前に対して同じ印象を持つ人が多くいたとしても、
それだけでは犯罪の多い地名・人名と言うことはできません。
1、2(の後半)、5の要因による印象は、日本全国の人が同じものを共有しているためです。
これらに該当する名前は、誰に聞いても同じようなものになるでしょう。
よって、結論としては、思いすごしです。
特に人名に関しては、偏見の要素が大半ではないかと思われます。
「またか!!!」と思っても、胸の内にそっとしまっておいてください。