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北方領土のエトロフ島について教えてください。

「エトロフ」って名は、いかにもロシア名っぽいです。
しかし、この島は、日本が大昔のロシア帝国(つまり旧ソ連の前)とともに北方四島について条約を結びんで日本固有の領土としました。
とはいえ、エトロフという名前では、そのさらに昔はロシア領だった風にも聞こえます。

日本がエトロフ島を実効支配してた最中に、サハリンの都市名みたいに無理やり和風の名前に変えてしまえば、よかった気がします(例えば、現・ユジノサハリンスク市は「豊原」という和風の名前がついていた)。

和風といえば、例えば「はんなり島(じま)」とか「まったり島(じま)」とか「ぶぶづけどうどす島(じま)」なんか良かったのでは?

どうして、当時の日本はサハリンの都市名を和風にしたように、エトロフの名前を変更しなかったのでしょうか?

  • 質問者:ラスコリーニコフ
  • 質問日時:2008-07-30 02:21:09
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日本は多民族国家と言う事をご存知ですか?
アイヌの事をもう少し…知るべきだと思います。
日本人がアイヌ人にした歴史と事実を。

  • 回答者:doumin (質問から7日後)
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お礼コメント

そうですね・・・
船戸与一の「蝦夷地別件」は、何度読んでもむなしいです。
和人がおこなった、邪悪な行為は今まで隠されていましたが、非常に悪いことです。

並び替え:

他の方も書いているように、エトロフ(択捉)はロシア語ではなくアイヌ語が語源です。

エトロフ島を含む千島列島や北海道・サハリンに元々住んでいたのは日本人でもロシア人でもなく、アイヌ(サハリンでは他にニヴフやウィルタなどの少数民族も)の人たちです。
北海道の多くの地名と同じように、先住民のアイヌが呼んでいた地名を日本語の発音に直して漢字を当てたものです。

元のアイヌ語では Etorop もしくは Etorpo ではないかと言われています。
意味は、
 エト・オロ・プ(岬・ある・所)
 エトゥ・オル・オ・プ(先端・~の所・多くある・~であるもの)
 島の中央にエトル・オ・プ・ワタラ(鼻水・多くある・~である・岩 →滝と思われる)があることから
などなど諸説あります。

しかし、アイヌ語には地域によって多くの方言があり、また現在の「エトロフ」という発音も元々のアイヌ語の発音から変化してしまっている可能性もあり(アイヌ語にはいわゆる「日本語」にない発音もありますし)、アイヌ語を解する人々がほとんどいなくなってしまった現在では正確な語源を辿るのは難しいようです。(アイヌ語は文字がないため歴史も伝統もすべて人から人への口伝のみで保たれてきました。だから話せる人がいなくなってしまうと本当にわからなくなってしまうんですね)

ちなみに北方四島の他の島、国後・歯舞・色丹もアイヌ語ですし、それ以北の千島列島のほとんどがアイヌ語の地名が元になっていると思われます。(ウルップ島・シムシル島など)

また「サハリン」が「樺太」だった頃の地名はやっぱりアイヌ語語源と思われるものが多く、北海道や千島列島と同じです。  参考:http://kstn.fc2web.com/karahuto.html
「カラフト」もアイヌ語が元だと聞きましたが、なぜ豊原など一部だけ日本風地名にしたのかまではわかりません。最初に入植した人の名前や出身地の名称、その地の有力者の名前などいろいろ考えられますが・・・勉強不足ですみません。

ただ、現在のロシア名「ポロナイスク」は日本名「幌内川」の河口の町で、アイヌ語の「ポロナイ(大きい・川)」からきていたりするので、アイヌ→日本→ロシアと住むものが変わってもあまり変化なく使用されている地名もあるようですよ。

  • 回答者:みず葉 (質問から3時間後)
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エトロフと言う名前がどうして日本語っぽくないのかという事で良いんですよね?

元々、エトロフ島をはじめとする北方領土四島は、北海道の先住民であるアイヌ民族が住んでいた島だからです。
北海道にアイヌ語由来の地名が多く残っているように(札幌・稚内・釧路など)エトロフ島もまたアイヌ語のエト・オロ・プ(「岬のある所」の意味)が由来になっています。
アイヌ語自体が独立した言語なので、日本語のように感じられないのは仕方の無い事だと思います。

明治時代に北海道が開拓されるようになってからは、開拓民が地名を付けるようになったのですが、もともとアイヌの地名がある場所には、これに漢字をあてて地名とすることが多かったそうです。
エトロフもそうなのでしょう。
ずっと地名が変更されないかと言うのはこれらが原因なのではないでしょうか。
元々日本の先住民族が使っていた言葉が由来なのですし、その時代には旧ソ連に占領されるなんて考えてもいなかったでしょうから。

ロシア語ではイトゥルップと言うそうですが、基本的に、日本語表記も国際表記もアイヌ語にしたがっているそうです。

  • 回答者:みぞれあん (質問から2時間後)
  • 2
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とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

択捉島のエトロフは、アイヌ語のエト・オロ・プ、「岬のある所」と言う意味らしいです。ロシアもそのアイヌ語の呼び名に従っているとか。したがって、日本固有の領土として、名前を改める必要性はないと思う。

  • 回答者:シティー (質問から2時間後)
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