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日本の長期国債の金利が10%を超えて上昇した場合、金融機関の含み損は何兆円くらいになるのでしょうか
ギリシャのように国債が暴落した場合、日本の銀行は大丈夫でしょうか。かつてのように日本国政府が救済することになるのでしょうか

  • 質問者:匿名
  • 質問日時:2010-05-29 11:42:36
  • 0

ちょっと質問が大雑把過ぎて答え難いんですが、可能なら以下の点を明らかにしてみてください。

1.金融機関の定義:どこまで含めます?保有比率はカッコ内参照。
 銀行:17.9%
 生損保:9.1%
 ゆうちょ:22.0%
 かんぽ:9.2%
 日銀:9.8%

2.大丈夫かどうかの定義:満期保有目的債券に対しても時価会計を強制適用するというルールになった際にはBIS規制を割込む可能性はあります。資金繰り破綻を来す可能性はほぼ0です。

3.救済の定義:BIS規制をクリアさせるため(=資産圧縮をさせないため)の公的資金注入は、暴落の際には有得ると思います。経営的には救済とは思いませんが、それを救済と取るなら救済ですね。

これでは回答になりませんので、仮に、
・金融機関を銀行だけに限定するとして、約120兆。
・長期国債の金利の定義を新発10年国債にする
・平均残存期間を全国債の平均値に一致させて約6年とする
・現在1.3%の10年債が10%になった際の残存6年債の利回りを6%とする(現在は0.7%程度)
以上の仮定を置きますと、国債価格は75%程度になると推計され、推計含み損は30兆ということになります。
もちろん小さな金額ではありませんが、全国の銀行全ての合計値がこんなもんだとすると、そう大騒ぎという気はしなくないですか?もちろん満期まで保有していれば、最後には全て満額償還されるわけですね。

まあ、以上は幾つかの大雑把な過程を置いていますので、実際には少し異なるんだろうとは思いますが。

  • 回答者:金融勤務 (質問から9時間後)
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この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

並び替え:

現在、日本の金融機関が保有している国債の額がわかりませんが、金利が上昇して価格が暴落した段階で売却しない限り国債を保有している銀行の損失は出てきません。但し、決算上は保有国債を時価評価しますので、赤字が拡大します。

問題は、償還期日に日本国が元金をきちんと支払ってくれるかどうかで、支払うことが出来るかで損失が表面化するわけです。

ギリシャ国債が暴落しても日本の銀行は直接的な損失はなく心配ありません。

問題は、それにより損失が拡大した海外の各国か財政危機になり、景気が著しく悪化、世界経済が大打撃を受けることによる日本企業の経営が悪化し、それが日本の銀行の貸し出し資産の悪化につながるという、間接的な影響が大きく出ることは間違いなく、大変心配な事態だと思います。

もう日本政府も、これからは税金による銀行きゅうさいは以前のようには出来なくなってきていると思います。

  • 回答者:あまのじゃく (質問から19時間後)
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とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

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