悪口の応酬は何の実も産み出しません。
信用できないのであれば、何も言わない事です。もしかしたら陰で、「八方美人」と初めは言われるかもしれませんが、見ている人はきちんと人となりを見ているものです。そのうちに、「口外しない信頼できる人」として信頼されるようになります。
つまり、人を信用するためには、まず自分が信用される人とあれ、という事です。
報告する人はどうでしょうか?もしかしたら、報告する事によって、「自分は、あの人のあんな悪い所を教えてあげている。あなたにとって信頼できる人。だから、自分を信じなさい。」と言わんとしている可能性があります。
本当にあなたの為を思っているのなら、悪口を言っている人に、直接「あの人はそんな人じゃないよ。」と言ってあげられるはずです。それに、悪口を言っていたという話も、よっぽど知らないと不利になる場合を除いて、伝えないでしょう。
状況が改善されるまで、少し時間が掛かるかもしれませんし、他の人を擁護する事によって、自分が悪口の対象となる可能性も否定は出来ません。
しかし、そのような人達と同じように周りの人の悪口を言う事によって、自分をおとしめる必要も全く無いわけです。
何も言わない。に一つだけ注意点があります。一緒にいて、悪口をじっと聞いている状況で相槌をうったりして、相手に自分が”同意見だ”と思わせている場合、同類と思われている可能性があります。
上手に、「”○○ちゃん”は、そう思ったんだね~」とか、「”○○ちゃん”は、そう感じたんだ~」と話の中に自分の意見が含まれない相槌の仕方を覚えましょう。
「ああいうのって、ひどいよね~」とか、「絶対ありえないと思わない~?」と、意見を求められて、否!と思うなら、やんわりと、「そうかなぁ?あんまりそう思わなかったけど・・・・。」「そう?そういう風に捉える事もあるんだねぇ~」という風に逃げる事もできます。簡単に「そうかなぁ?」とも言えますね。
いずれにしても、同意している事を相手に印象付けない事です。
話は聞いてくれるけど、同意してはくれない。そういう人だと思われたらしめたものです。
人のあら捜しをしない事は、人徳を上げる事に繋がりますが、もっと突っ込んで、相手の良い所をほめて上げると、より良いです。
前述の「ああいうのって、ひどいよね~」とか、「絶対ありえないと思わない~?」と否定的な意見を言われた時に、「そう思ったんだね。でも我慢してえらいね~。」とか、「そう思ってても、○○ちゃんと一緒にいてあげるなんて凄いね~」と、嫌味なく言えたら大人です。
でも、だれも信用できない環境は辛いし楽しくないですよね。
自分の保身の為に相手の悪口に同意するよりも、自分の保身の為に相手の意見を受け流す訓練をして下さい。
報告を受けた時も、心外だ!傷ついた!というそぶりを見せないようにしましょう。報告をするような人です。他の人にも、ちょろちょろと報告をしている事でしょう。
「誰にも言わないでね。」「これ誰にも言っていないんだけど。」とか、「これ本人に言わないでね。」という前置きで報告を受けた場合、その場で悪口を言ったといわれている人の悪口を言わないようにしましょう。
これは、自分が先に被害者だから、加害者の悪口を言っていいという人間心理をついたトリックなのです。自分が傷つけられているのだから、当然相手を傷つけても良いという。正当防衛だ!と思ってしまう訳です。
どちらが先に悪口を言おうと、悪口は悪口です。質に変わりはありません。
では、何も出来ないと思うかもしれませんが、そうでもないです。自分が悪口を聞いて、傷ついた事は表現しても、一向に差し支えありません。「そう思われてたんだ~。ショックだなぁ~」とか、「それを聞いたら、○○ちゃんとは、話づらいなぁ。」とか言う事が出来ます。また、「それを聞いていて、あなた(報告者)はどう思った?」と尋ねる事も出来ますね。いずれにしても、”自分が”思った事、感じた事です。
コミュニケーションは、一種の技術が必要な場合がありますから、少しずつでも、良いコミュニケーションが出来るように学べると良いですね。
がんばってください!