なんとも奇妙に映る特徴的な姿をしたこの新種。数回の調査で、多数の個体が確認されているそうですから、この海域の深海では、ありふれた個体なのかもしれませんね。
体の前に伸びたイカの腕のように見える器官は、呼吸器(鰓)だそうで、コイル状の2本伸びたコイル状の器官が、捕食用の外肢だそうです。更に体側に並んだオール状の突起で泳ぐんだとか・・・。
実に派手な姿ですね^^;
2010.11.30加筆
この、テウティドドリルス・サマエ(Teuthidodrilus samae)。分類上は、多毛類(多毛綱・環形動物門)と呼いう、ゴカイやイソメの仲間である蠕虫形の動物に属すそうです。遺伝子解析の結果、その中の、ハボウキゴカイ目クマノアシツキ科(Acrocirridae)に新たな属を設けて、帰属していました(参考:リンク先の論文のFigure 1.)。
同じ、クマノアシツキ科のクマノアシツキは、以下のサイトで閲覧できますので、興味のある方は、ご覧になって下さい。確かに、同じ科だ~って姿をしていますから。
・財団法人 『水産無脊椎動物研究所(リンク)』の無脊椎動物図鑑 ※クマノアシツキは、『環形動物門 多毛綱(リンク)』内に収められています。 ・環境省 吉野熊野国立公園 串本海中公園のWeb Site内の『串本海中図鑑(リンク)』も、沢山の大型多毛類を見る事ができます。 ※クマノアシツキの直リンクは、コチラ『クマノアシツキ(リンク)』