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親族がパーキンソン病にかかり、不安な日々をすごしています。
今後の参考にお聞きしたいのですが、パーキンソン病で、一番苦労することは、どんなことですか?

  • 質問者:かくひろ
  • 質問日時:2008-02-25 12:11:59
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歩行の時の『小刻み歩行』『すくみ足』と、安静時&起立時の『姿勢保持』ですかね。歩行時の障害は転び易く、しかも俊敏な受身が取れないので非常に危険です。姿勢保持に関しては物を持った時や段差の昇降時に引っ繰り返り易くなります。

いずれにしても、その反射が鈍くなるので頭等を打つ危険や、腕等を予測しない格好で着地して骨折する可能性が高くなるので介護をする方が十分に注意してください。なので、介助の面から見ると事故に対する配慮で一番苦労すると思います。

患者の方ご本人が一番苦労する事と言えば、寝起き、入浴、椅子や座位からの起立、着席等の力を要する動作です。特に就寝中のトイレでの起床等には工夫が必要です。入浴中は事故に注意してください。また病状の進行具合にもよりますが、独り歩きで屋外で転んだ時に自力で起きられなくなると深刻な問題になる事もあるので、単独での外出には十分注意してください。

ストレスも良くないですので、できるだけ快適に過ごせるように配慮してあげてください。余り介助が多いとリハビリから遠くなってしまいますので、出来れば自立できるように常に『黙して見守り』『イザと言う時に事故を予防し最大限に介助する』姿勢が大切です。

座ったままですと筋肉が硬直したままになり下肢静脈瘤やエコノミークラス症候群の危険もあるので、座ったままで出来る運動等をさせてあげてください。病院で相談をすれば訪問看護でリハビリを受ける事も可能です(特定疾患認定が有れば交通費の負担のみで受けられます)。病気の進行を抑える効果が期待できます。

また、処方される薬剤も効能や副作用の点から細かい調整や検査を要する場合もあるので、3ヵ月に1回程度の頻度で主治医に相談されてください。

また先にも書きましたが、特性疾患認定を受けておくと治療費に上限が設けられるので、個人情報だとか世間体だとかにこだわらず、申請をしておくと良いでしょう。申請用紙は病院か、または保健所(都道府県扱い)で取り扱っています。

この病気は統計的には少ないように見えますが(統計では1万分の15人程度)、実は罹患していても『普通の老化現象』と見られて受診しない方が多く、昔から潜在患者が多いと言われています(実態はこの10倍以上は予測される←軽度ではもっと増える可能性が高い)。研究の方も日々進捗していますので、不安等を感じる事無く、前向きに接してあげてください。

頑張ってください、お大事に。

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詳しい説明ありがとうございました。まだまだ勉強することがたくさんありそうですね。頑張っていきます。

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