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質問

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圧力容器の底に穴が空いていた場合、どのような対策を立てるのでしょうか。電源が復活したし、汚染水を取り除けば冷却系は機能しますか。

おそらく燃料が溶融し、厚さ16センチもある鋼鉄製の圧力容器の底に穴を開け、格納容器の下にかなり落ちている、と考えられる。燃料である酸化ウランは融点が2700度なので、鋼鉄の融点1550度よりもはるかに高い。仮に水の中に落下したとしても、3センチしか厚さがない、格納容器の底を痛めている可能性が高い。場合によっては底に穴が開き、外部の物質と接触し燃やしてしまった可能性もある。

 3号機から立ち上がる水蒸気は二筋あるが、私は一方は冷却プール、もう一方は格納容器の底部からのものと考えている。同時に注入した水の水位が高ければ、建屋の中のケーブル管などを通じてタービン建屋に汚染された水が漏れてきた、と考えられる。圧力容器の上部から漏れたとする説もあるようだが、そこまで水位が高いということは考えにくい。それほど上まで水があれば、燃料が溶け出すということも考えにくいし、内部の圧力は大気圧と同じになっている、という別な情報とも矛盾するからだ。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110404/265766/?ST=business&P=2

  • 質問者:匿名
  • 質問日時:2011-04-09 15:02:29
  • 0

冷却系システムが復旧するまで数カ月かかる見込みですが、復旧はしそうです。
大前氏は同提言で以下のように続けています。

『最悪の事態はすでに「過去形」か』
『どちらにして、もし燃料が溶け出して底に落ちてきているのなら、最悪の事態はすでに
「過去形」かもしれない。炉心部にまだ燃料が大量に残っているのなら、溶け出してきた
マグマの堆積の形状によっては依然として臨界になる可能性もある。
一方、すでに燃料の大半が底に落ちてしまっていれば、格納容器の底辺が平らであること、
大量に水があること、ホウ酸がその水に大量に含まれていること――などを前提にすると、
再臨界の可能性は低い。また、仮に再臨界となっても広い格納容器の底辺なら、核物質が
瞬時に散って暴走は止まる。水蒸気爆発が起きても厚さ2メートルのコンクリートで固めら
れた格納容器が飛び散ることはないだろう。
炉心の緊急停止から3週間以上も経っているので崩壊熱もかなり落ちてきている。メルトダ
ウン(炉心溶融)を含めた最悪の事態はすでに15、16日の日に起きていた、と考える理由
である。
原子力安全・保安院はこれを認め、事故を「レベル6」と認定し、今後は気の遠くなるような長期にわたる後処理に専念すべき時期に来ているのではないだろうか。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110404/265766/?ST=business&P=5

『3~5年にわたって恒常的な冷却を施した後に、できるだけ多くの燃料集合体を搬出する
べきだ。しかし、天井が大きく破壊されている状況を見れば、燃料集合体を正確に引き上げ
られるクレーンを建設するのは容易ではない。当然、人が十分に近づけるまで待たねばなら
ない。』
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110404/265766/?ST=business&P=7

『放射性物質の飛散を防いだうえで、依然として発熱し続ける炉心の温度を下げるため、
3~5年はホウ酸を混ぜた真水で冷却し続けなければならない。その間、現場は高濃度の
放射能で危険であるから、限定的な作業しかできないと思われる。』
『3~5年後に炉心が十分に冷却された時期を見計らい、冷却プールにある使用済み燃料を
キャスクと呼ぶ巨大な金属容器に10本ずつくらい入れて「中間貯蔵施設」に移す(炉心に
ある燃料は蓋を開ける装置が破壊されているのでおそらく取り出せないであろう)。』
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110404/265766/?ST=business&P=8

『順調に事が運んだとしても10年、20年という単位で考えていかなければならず、今回の
原発事故はかりに最悪期を脱したとしても、今後かなり長期にわたって困難な作業が続くと
見たほうがよい。』
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110404/265766/?ST=business&P=9

『注:各種データは、BBT総研が信頼できると判断した各種情報源から入手したものですが、
BBT総研がそれらのデータの正確性、完全性を保証するものではありません』

『冷却系復旧まで「月単位」=安全委』
『原子力安全委員会の代谷誠治委員は3日の記者会見で、福島第1原発の冷却システムが
復旧し一定の安全性が確保されるまでの期間について、「月単位の時間がかかる。現場の
状況により2、3カ月かもしれないし、5、6カ月かもしれない」との見解を示した。』
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-03X976/1.htm
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201104030060.html

  • 回答者:気の遠くなるような・・・ (質問から2時間後)
  • 1
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

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圧力容器に穴が空いていた場合
原子炉に金属スズを流し込んで
コンクリート石棺工事をして30年間は立ち入り禁止にすればいい。

  • 回答者:匿名 (質問から4時間後)
  • 0
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とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

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