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メタロセン触媒とはどんな物ですか?解りやすく教えてください。

  • 質問者:匿名希望
  • 質問日時:2011-05-07 00:03:02
  • 1

回答してくれたみんなへのお礼

ご回答有難うございました。
質問から11時間経過し、十分納得の行く回答も戴きましたし、後続の回答も途切れたようなので終了とさせて頂きました。
有難うございました。

メタロセン触媒(カミンスキー触媒)
メタロセン触媒は1980年にドイツのカミンスキー(Kaminsky)教授らによって発見された。二塩化ジルコノセンとメチルアルミノキサンを組み合わせたもので、エチレンに対して高い重合活性を示し、さらに活性点が均一(シングルサイト触媒 Single Site Catalysts--SSC)であるという特徴を持つ。これに対して、従来の触媒はマルチサイト触媒(Multi Site Catalysts--MSC)と呼ばれる。SSCは分子量分布が狭く、各分子のコモノマー含量がほぼ等しく、これによって良好な透明性、低温ヒートシール性をもたらす。PE、PP、PSなどで応用が進められているが、現在本格的に工業化されているのはPEだけである

http://www.tcn.zaq.ne.jp/kanno/public_html/metalosen.htm

===補足===
メタロセン触媒は、Kaminskyの貢献からKaminsky触媒と呼ばれることもある。Kaminskyらは、1980年に、有機金属錯体であるジルコノセンと、トリメチルアルミニウムと水との反応物であるメチルアルミノキサン(MAO)を触媒として、高活性にてポリエチレンを合成した。これを基本技術とするメタロセン触媒は、比較的新しい触媒であるが、有機金属錯体の分子構造、すなわち錯体の配位子構造により活性点をデザインすることができることもあり、多くの大学や企業で研究され、工業化された。メタロセン触媒では分子量や組成が非常に均一なポリマーを製造することができ、フィルムなどの用途に使用されている
http://www.cmaj.jp/catalyst/column09.html
プラスチックを変えるメタロセン触媒
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/9708/metallocene.html
詳しくは
http://www.pochem.co.jp/jpp/reference/pdf/20041110-1.pdf

  • 回答者:匿名 (質問から4分後)
  • 4
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

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プラスチック産業は今,1つの触媒によって大きく変わろうとしている。この触媒が作り出すプラスチックは,これまでと同じ原料を使っているにもかかわらず,より透明で衝撃力に強く,放射線を受けても分解されにくい。
この触媒を使うと,用途に応じた特性をもつプラスチックを自由に作れるようになります。
この触媒をメタロセン触媒といい、触媒の研究の歴史は試行錯誤の歴史であり,その中心には常に1950年代に生まれた触媒,チーグラー・ナッタ触媒の存在がありました。

化学者はなんとかこの触媒を越える触媒を作ろうと努力してきたが,果たせないでいました。
しかしついに,それを越える触媒が現われた。メタロセン触媒だ。その開発のカギは,触媒の中のミクロの世界で見られる,分子の不思議な行動の解明にあったようです。

  • 回答者:匿名希望 (質問から20分後)
  • 1
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とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

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