引き際としては潮時だと思います。
ただし、自分の選挙区に原子力空母(ジョージワシントン)が入ってきた日に発表するというのはサプライズでしたが・・・
確かに彼の業績をみると、今の政治の混迷を作り出し、格差社会を作り出したというマイナスの面を強調される方が多いとは思います。
しかし、彼が首相に就任したときの日本の状況は、「すべての人を平等に食べさせていくことができる」という状態ではなかったのではないでしょうか。
この状態で日本という国の舵取りをするのは、並大抵のことでは不可能だったと考えます。
これまでの首相がやってきた政治路線をそのまま引き継いでいたのなら、経済面では国際的に孤立が進んでしまい、実質GDPまでマイナス成長になりかねなかったと思い
ます。
そうなると、今のような格差社会はなかったと思いますが、日本は泥船のように沈んでしまい、今よりワーキングプアといわれる層が増えていたと思われます。
実際には8000万人程度を養える経済力にまで落ちぶれていたとみられる日本を曲がりなりにもいまの状況で支えていくことができたのは彼の業績であり、格差拡大というマイナス面を補って余りある実績を残されていると考えます。
今の時点では感情的になってしまい、こうした面を理解してくれる人は少数派でしょうが、大平首相が導入に失敗した消費税を導入することに成功した竹下首相以来の大首相と考えてもいいと思いますがいかがでしょうか。