わたしには「時間との戦い」になっているように見えます。GMの手元資金はあと数か月分しか余裕がないように見えます。(これまでの赤字のペースから計算すると、この年末あたりに資金不足が表面化するはず)
オバマ政権は是が非でもビック3の救済に乗り出すと思いますが、彼が大統領に就任するのは新年になってからです。そして具体的に政策が動き出すのは、それから数週間後になるでしょう。それまでGMの手元資金がもてばいいのですが、かなり厳しいように思えます。たぶん、今のGMに(政府保証なしで)金を貸す金融機関は1つもないでしょう。格付けが低すぎて社債の発行も不可能だと思います。
残る可能性としては、ブッシュ政権が不承不承ながら、次期大統領(オバマ氏)に配慮して、緊急支援を打ち出すかどうか。あるいは、民主党主導の議会が救済法案を可決し、嫌々ながらもブッシュ大統領も署名する、というパターンになっていくのかな、と考えています。
ただ、GMの破綻はかなりの人が予測していますが、最終的に米政府が救済するだろうと考える人も多く、株式市場では完全に織り込めていないように見えます。そのため、万が一にも実際にGMが破たんして株価がゼロになってしまえば、かなりの衝撃を株式市場に与える可能性がありまうね。ダウ30種に入っている企業ですから。