互いの領土及び経済圏(植民地や市場を含む)でしょうね。
当時の列強というか強国というかは互いに
自国のそれを奪われないこと、あわよくば他国のそれを奪うことを考えていました。
世界恐慌から始まった世界の経済・金融不安の影響で
各国は自国経済圏内での交易を促進、
他国経済圏との交易を縮小させたため、
自国経済圏のみから上がる収入が少ない日本などは
他国より国力が劣っていくのは明らかです。
ましてや先の大戦後のベルサイユ条約により
滅亡一歩手前まで追いやられたドイツなんかは・・・。
ヒトラーによってドイツが復活し、
社会主義国のソ連が世界恐慌を乗り切り社会主義圏を更に拡大しようと
動き出したのが大戦へのきっかけだったのではないでしょうか?
英仏なんかも社会主義の拡大を警戒して
当初はドイツが他国に侵略を開始するのを黙認していましたし。
そして経済封鎖を食らったような状態の日本も大陸及び東南アジアへ
食指を伸ばし始めます・・・。
(もっとも日本では政府及び陸海軍の指揮系統及び戦略がどんどん迷走し、
末期になると戦闘目的が何なのかはっきりしないような状況でしたが)
細かいことは省くとして・・・。
米ソ以外の列強は「潰し合い・共倒れ」状態になってしまい、
敗戦国は勿論戦勝国も国力の消耗が酷く
植民地の独立運動を阻止しきれなくなった上に
世界の覇権を米ソに奪われてしまうのですが・・・。