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法律を専門に学んだ方にお聞きします。
凶悪犯罪や殺人事件に時効があるのはなぜでしょうか。
時間が経っても罪は消えないと思うんですが、警察署の仕事の効率のために時効を設定せざるをえないのでしょうか。

先ほど、息子さんを殺した犯人を追うお父様の執念を綴った記事を読み、とてもせつなくなりました・・・
せめて時効がなかったらと思わずにいられなかったんです。
http://mainichi.jp/select/jiken/coldcase/news/20081227org00m040001000c.html?link_id=PP00202

なぜ時効があるのか、そしてこの時効にはどんな意味があるのか、ご存知の方、説明してくださいますか。
よろしくお願いします。

  • 質問者:りんこ
  • 質問日時:2009-01-07 02:27:05
  • 0

回答してくれたみんなへのお礼

真剣に回答くださった皆さんありがとうございました。たいへん勉強になりました。

刑法は、被害者の無念を、被害者にかわって国が晴らすためにあるのではなくて、
国が、「けじめを付けるのだぞ」という姿勢を国民に示すためのものなので、
国の体面が保たれなくなる(いつまでも解決できないなんてだらしないなんて思われる)ことや、国が乱れる(過去の出来事がずっと尾を引いて収拾がつかなくなる)ことを回避するため、時効という物があるのだと思っています。

そして、被害者の無念をはらすという機能は、
刑事事件であっても、別途民事訴訟を起こすことで、
金銭に換算して補償を請求する
ていどのことで(国は)提供できているということだと思います。
#足りないとわかっていても、それでいいという立場ね。

で、昨今の風潮として、
現行の法体系では被害者の無念を晴らす機能が
全然足りないので、これではだめだ、
これを刑法に盛り込もう
被害者の無念を国がかわってはらすことができるようにしよう
という流れになってきている気がしているのですが、
これは、危険な流れだと思います。

国は、というか、明治時代に刑法の体系を作った人たちは、
無念を晴らすことが、また更なる怨念を生み出すことを知っていて、
その怨念の連鎖の危険から国と国民を守るためにこの体系を設計したのだ...
と、おもっているのですが、
その安全弁をこわそうという動きには私は反対です。
江戸時代も、届け出のない仇討ちは御法度でしたし、
仇討ちの権利を他人が受け継ぐことも許しませんでした。

改善をするとすれば、
時効の完全撤廃ではなくて、
よっぽど事件が凶悪で影響が大きく、
こんな事件を時効にするほうが国の威信に関わるという事件は、
裁判所が、その重大性を判断して、
時効の適用を行わない判断をすることができる
そんな余地を作るくらいがいいのではないでしょうか?

それでも、あくまで、時効適用解除の判断は、
被害者の無念を晴らすために、国が仇討ちを代行するのではないよという
あくまでも、国の秩序を保つため、逸脱した行為をした人を国が罰する
という観点からの判断であるべきだと思います。

  • 回答者:むずかしいです (質問から7時間後)
  • 3
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回答ありがとうございます。恨み連鎖は確かに不毛ですね。江戸時代の敵討ち制度もかなり不毛なものだったらしいですね。電車もバスもない時代に国中を探し回って、敵討ちできなければ故郷に帰ることもできなかったとか・・・

どこかで区切りをつけるのが被害者の遺族にとっても、国の秩序を保つためにもいいのかもしれませんね。でも、自分がその立場になったらどう思うでしょう。

並び替え:

起訴時効制度のそもそもの趣旨は、

①時間的経過による、証拠の散逸からくる訴訟維持の困難性。

②被害感情の風化。

③捜査負担の長期化。

ですが、いずれもそれに対する批判はあります。

私としては、重大犯罪については、緩和的にしてもいいと思います。
ただ、捜査機関側は事件を何百件も抱えてるわけで、未解決事件ばかりが増えていくのもどうかと思います。他人事ですがね。

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回答ありがとうございます。
「被害感情の風化」ってどうなんでしょう。それは一人一人違うでしょうし、この記事のお父様のような方が他にいらっしゃるでしょうね・・・
難しいですね。

残酷な言い方をすれば、警察がいつまでも一つの事件に拘っていられないというのも事実です。
時効がなければ(積極的でなくても)いつまでも捜査しなければいけませんし、
そうするとその分人員や時間、手間、人件費等かかってしまいます。
(それらはみんな税金です)

それよりも、証拠が劣化や風化してしまい、
証拠足りえなくなるというのも大きな理由の一つです。
(ただ、これは現在の科学捜査や証拠の保存も
昔に比べて格段にレベルアップしていますから個人的には複雑です。
証拠保全能力等がよくなったから時効が延長になったともいえます。
この場合の証拠は物証もですが、人の記憶=証言も含まれます)

結局、犯人が逮捕されても公判が維持できなければどうしようもないのです。
犯人を逮捕して終わり、というわけではないので。
犯人の自白があったとしても警察はそれの裏づけをしなくてはなりませんし。

捜査というのは一般的に一週間が決めて、と言われます。
それを過ぎると格段に迷宮入りする事件が大半です。
長い年月がたてば新しい証拠も出てきにくくなるのが普通です。

ただ・・個人的には時効制度は場合によってはないほうがいいと思っています。
犯人に繋がる証拠が揃っている場合などは。
遺族にとって、時効なんて関係ないですよね・・・。

  • 回答者:複雑 (質問から17時間後)
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詳しいお話ありがとうございます。
>遺族にとって、時効なんて関係ないですよね・・・。
そうですよねえ。新しい証拠が出にくくなるとわかっていても、あきれらめきれるものではないでしょうね。

特にこの記事のようにあと一歩(とご本人は思っているかもしれませんよね)まで犯人を追った場合、ここで終わりですといわれても納得できないでしょうね。

時効があったから捕まった人とかもいますよね。
マスコミが未解決事件とかで取り上げたりして。
有名なところでは福田和子とか。

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回答ありがとうございました。
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回答ありがとうございます。

明治時代の刑法ですから、人生寿命は50年でしたまた村社会でしたので、殺人を犯しても15年も逃げ切れないからですよ。今は改正されて時効は25年ですが、今の長寿社会では、凶悪殺人は被害者からすれば、時効は撤廃するべきですね

  • 回答者:kyouakusatujin (質問から6時間後)
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回答ありがとうございます。
社会状況が劇的に変わっているのに、法律の改正や議論が追いついていないということでしょうか。確かに・・・昔は90歳と言ったらたいへんな長生きのように思いましたが、今は当たり前ですものね。

時効制度がないと未解決事件が多すぎてけじめがつかなかったからではありませんか。
時効の見直しが検討されているみたいですね!

  • 回答者:匿名希望 (質問から5時間後)
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やや参考になりました。回答ありがとうございました。
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回答ありがとうございます。

・昔は地域の繋がりが強く「よそ者」はすぐに分る社会だった。
・その社会で20年以上「逃げまくる」事は非常に困難だった。
以上が時効制定の「理由」ですが、最近の社会情勢から「見直し」が話題になってきました。
今後は時効見直しや廃止も含めた議論が高まるのではと思います。

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回答ありがとうございます。
今の法律というのは、ずいぶん昔の社会状況に基づいて作られたものなんですね。確かに祖父母の時代、知らない人が道を歩いていたら注目を集めたことでしょう。

時効制度がないと、警察で対応しきれないからですよ。

  • 回答者:sooda (質問から2分後)
  • 0
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回答ありがとうございます。

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