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寄進地系荘園の説明で寄進行為によって成立した荘園とあるのですが、寄進とはどういう意味なのでしょうか?何か寄付するのでしょうか?寄付することによって、どうなるのでしょうか?
どなたか解説お願いします。

  • 質問者:iko
  • 質問日時:2010-07-11 20:30:15
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寄進というのは、要するに、自分の土地を有力者に寄付するってことですよ。それで、有力者に寄付された土地がたくさん集まり、それが「寄進によって成立した荘園」と分類されてされているわけです。

なんでわざわざ自分の土地を人にあげちゃうのかっていうのが疑問なのでしょうかね。自分の土地だと、国司に承認してもらったりする手続きが必要で、もちろん田租(税金)も納めないといけません。国司が変わるとあらためて手続きをしたり、没収されたりすることもあります。それなら、あらかじめ有力者に寄進してしまって、その上で、その有力者に年貢みたいなものを納めつつ、実質的には自分の土地として収益活動を行った方がいいです。そうすれば、国司との関係はすべて有力者がやってくれます。そして、有力者は、たいていの場合、国司なんかが口を出せないほどその地方においては権力を持っています。

税務署に固定資産税を納めるのがいやなんで、町を仕切っているヤクザに土地をあげたことにして、ヤクザにみかじめ料だけ払うみたいなもんでしょうか。みかじめ料は固定資産税よりずっと安いし、税務署との対応は形式上の所有者であるヤクザがやってくれます。税務署もヤクザは怖いので、結局その土地からは税金が取れません。結局、その町の土地はどんどんヤクザに集まってしまいましたとさ。

  • 回答者:とくめい (質問から2日後)
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