「お返事が遅くなり、申し訳ございません。」です。
この例文で、返事を差し上げる相手が話し手よりも格上の場合
謙譲語としての「お」をつけるのが差し障りのない表現です。
ところが、日本語には尊敬語としての「お(ご)」もあるため、
敬語の中では最も誤用しやすい事例です。
(たとえば、「お客様をお送りする」という文章では
「お客様」の「お」は尊敬語、「お送りする」の「お」は謙譲語です)
元の例文にある「お返事」の「お」は、話し手の自らの動作に対する尊敬語の「お」ではなく
動作の対象となる相手に対する謙譲語としての「お」なのです。
===補足===
日本人であれば、文法をこと細かく追究しなくても
日常生活における会話に支障をきたす事はないでしょう。
ただそれが正しい日本語を覚える機会を奪っているとしたら、残念です。
また、そのことを教えてくれる人も今では少なくなってしまったのでしょうか、
少し寂しい気もします。
- 回答者:ニホンゴ、ムズカシネ (質問から3時間後)
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