これは、復古調の中で、「君が代」と「日の丸」とが国歌と国旗にされたものです。
「復古調」というのは、敢えてご存じだと思いますから、説明の必要もないと思いますが、昔=戦前の絶対主義的天皇制に戻りたいという思いの勢力の方々が、国と国旗にされたものです。
もし、新しい国歌と国旗を新しく作る気がれば、法を制定するときに、そういう話があったと思いますが、法制化を目的とする方々は、「君が代」と「日の丸」を国歌と国旗にしたいというだけでしたので、そういう議論は国会では全くなされませんでした。
私は、当時、一般紙に、国歌と国旗を法制定するのであれば、そういう古臭い天皇制のなごりのある「君が代」と「日の丸」を国歌と国旗にするのではなく、新しい国歌と国旗を国民から募集して、法制定すべきという投書をして、少なくとも1紙には掲載していただいた記憶が残っています。
法制化した方々の目標は達せられたわけですから、今さら、新しい国歌と国旗を作る気はさらさらないでしょう。
===補足===
三行目に、「国と国旗」とありますが、国歌と国旗の誤りです。
そして、私は個人的には、天皇制というものは、「差別の象徴」と考えています。
人の上に人を置く必要はないと思います。テレビでは、皇族の方であると子供にまで「○○様」と読んでいますが、何だか奇異に感じて仕方ありません。
よく保守的な考えの方が、天皇制は、日本国民の統合としての象徴とか言われると思いますが、果たしてそのようなものが必要でしょうか。
このグローバルと言われている時代にと思います。
私は、国境をなくし、人種や国民性にこだわるのではなく、地球人として生きていけば、要らん国家間の争いもなくなっていくのではないかと思っています。