足の裏がクレーターのようになり、周りが硬くなるのですが。|質問・相談が会員登録不要のQ&AサイトSooda!(ソーダ)

一般診療所勤務医をしている者です。ご質問の内容からは、①胼胝（べんち）と②疣贅（ゆうぜい）が考えられます。
①は繰り返し局所に力が加わり、角質が厚くなったもので、小さく魚の目のように見え、痛みのある「鶏眼（けいがん）、うおのめ」ともう少し面積が大きくなって噴火口のようになり、痛みのない「胼胝（べんち）、たこ」があります。いずれも足の裏にかかる力が偏った場合にできますから、歩き方に加え、前かがみないし後ろにそる姿勢をまっすぐにすると消失します。立った時足の裏の外側Cの字の部分に均等な力がかかっているか意識したり、壁に背を当てて胴体がまっすぐな姿勢かどうか時々チェックしてみてください。また、靴によってはまっすぐしようとしても局所に力がかかってしまうのでその部分には当てものをしたり、わざと足の裏のさまざまな部分に力がかかるよう適宜自己調節することもあります。治療は皮膚科にかかり、スピール膏でふやけさせて削ることですが、個人的にはいぼころりでも十分と思います。ただし、大きなたこの場合や原因が外反母趾などの骨の変形である場合、麻痺で姿勢や歩き方のくせが直せない場合は、皮膚科や整形外科、神経内科に相談することになります。
②はパピローマウイルスといういぼウイルスで起きる感染症です。たこのように見えますが、中心部に黒い点々があり、削ると血が出ます。そのため、スピール膏でも完全に削りきれずなかなかなか治りません。また、たこは押すと痛みますが、いぼはつまむと痛みます。不思議と若い年代に多く、年齢とともにかからなくなる印象があります。とはいえ、放置すると他の部分にもうつりますから治療したほうがいいでしょう。治療は液体窒素にひたした綿棒をおしつけるのが一般的です。ちなみに医師は職業上うつされるのはある程度やむを得ず、早く治さないと他の患者さんの迷惑になるため、１日５～６回血がにじむまですることもあります。（笑）
最後に、ミルメシア、足底表皮嚢腫、ボーエン病様丘疹症、疣贅状表皮発育異常症など他の病気のこともありますので、１ヶ月以上改善しない場合は皮膚科にかかるようにお願いします。

回答者：あなたの侍医 (質問から2日後)
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