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質問

終了

北京五輪からバレーボールの公式球が新ボールに変更されるそうですが、
これはどういう理由からなのでしょうか?

導入後予想される影響や変更の是非を問うものではありません。
変更する理由・目的が知りたいのです。

事情通の方、解説お願いします。

  • 質問者:ひぐま落とし
  • 質問日時:2008-06-19 23:53:59
  • 0

20年以上のバレーファンです。

新しいボールは、表面に細かいディンプル(ゴルフボールのような溝)が付けられているんですよね。
これは、ボールが飛ぶ時の空気抵抗を調整して、なるべく「軌道が変化しにくい」ようにするのが狙いなんです。
これまでは、ジャンピングフローターサーブなどでボールをゆらゆらと揺らして相手の腕を弾くような作戦もありました。
しかしこれからは、無回転サーブ(いわゆる変化球サーブ)を打っても変化しにくくなるということです。

国際バレー連盟は「ラリーを長く続かせて、試合内容を白熱したものにしたい」ということを狙っています。
サーブやスパイクの軌道が変化しにくくなれば、レシーブが上がりやすくなってラリーが続くだろうと考えたわけです。

国際バレー連盟は10年程前にバレーのルールを大きく変えて、「サイドアウト制」を廃止して「ラリーポイント制」を導入しました。このときの理由は「試合時間を短縮するため」と言っていました。
しかし今、連盟は一転して「ラリーを長くするためにボールを変える」と言っています。
いったい試合時間を長くしたいのか短くしたいのか、連盟が何を狙っているのかぼくにはイマイチ分かりにくいところがあります。

これまで長年バレー連盟会長を務めてきたルーベン・アコスタ氏が北京五輪後に退任するので、そのあたりの事情もあるんでしょう。
きっと、アコスタ氏が「時間短縮論者」だったものの、新会長は違う意見なんだと思います。

それから、新ボールについては「反発性がこれまでのボールより少し弱い」と言われています。
ボールの空気圧については、やはり10年程前にやや低くされて、弾みにくいボールになった経緯がありました。そして今、再びの改正でボールが更に弾みにくくなっているようです。
新ボールを試した全日本女子のリベロ(レシーブ専門ポジション)の佐野選手も、「弾まないので、レシーブの時に腕で強く押し出す感じにする必要があるかもしれない」とコメントしていました。
これもきっと、腕を弾いたボールが観客席まで飛び込むようなケースを減らして、ラリーを長引かせたいという狙いがあるんだと思います。

  • 回答者:長老 (質問から3時間後)
  • 1
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

素早い&丁寧な回答ありがとうございます。

なるほど、ラリーが続くようにですか。
長老さんの文章は大変わかりやすいんですけれども、
FIVBの目指すところは確かに分かりにくいようですね(笑)

五輪からの変更とはずいぶん大胆な気もしますが
楽しみでもありますね。
どうもありがとうございました。

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