私の住んでいる県は兵庫県ですが、兵庫弁と言うのはありません。
大雑把に北部、南西部、南東部、それに淡路島で全然違う地域、違う訛りだからです。
そのことは別にしても、どの地域でも、方言は薄れていっています。
標準語、あるいは標準関西弁とでもいうような関西弁に飲まれつつあります。
特に南東部、つまり神戸市内なんかは微妙です。本来は大阪の関西弁とは似ているけど、違う神戸弁と言うべき言葉ですが、とても薄くなっているような気がします。
でも今のようなメディアが発達し、人の行き来も多い時代では当然の事であり、悪いこととは思えません。
私自身、転勤族の子供に生まれ、両親が別の県の出身者で、言葉はぼんやりとした関西弁訛りの標準語で故郷の訛りという物がそれほどはっきりしない性だと思うのですが、このぼんやりとした訛りに応じるように、兵庫県全体や、関西全体に地元意識を持っています。
訛りが薄まった分だけ、故郷も広がっているのだと思います。