おじゃましま~す。
なるべく他の方とかぶらないように心掛けてみました。
順番は、単に思いついた順です。
でも、「寄生獣」とか「藤子F不二雄 SF短編集」とか「原獣文書」とか
「神聖モテモテ王国」とか、まだまだまだまだ…。
1.あまいぞ!男吾-Moo.念平(少年)
これぞ少年漫画!
主人公の巴 男吾が、とにかく元気で、熱くて、男らしい。
ガールフレンドの「お姫」も、凛々しくて、可愛くて、素敵。
2.よつばと!-あずま きよひこ(青年?)
読んでる間中、ずうっとニコニコしちゃいます。
好奇心と行動力が有り余ってる小さな女の子、「よつば」のお話。
いつでも、どこでも、何からでも、楽しい事を見つけ出す。
それはもう、「よかった探し」のポリアンナばりに。
個人的にお気に入りなのは、第2巻の52ページ。
よつばの表情の変化が面白可愛い。
3.ライヤー教授の午後-高橋 葉介(青年)
高橋さんといえば、「夢幻紳士」か「学校怪談」が有名どころですが、
この作品も高橋チック全開で好き。
ライヤー教授と少年ミリオンが不思議な事に出会う、不思議な世界の物語。
心臓の「ブラディ」も凄いけど、なにより、「猫夫人」のキャラクターが強烈。
ミリオン「でも、ファーパーさんの子供時代って、そんなに暗かったんですか?」
猫夫人「しつけがきびしかったの。少しでも“そそう”をすると、
ムチうち水ぜめロウソクたらしに木馬ぜめ………」
ミ「わあ、そりゃひどいな。だれにせっかんされたんです?」
猫「あたしよ、あたしがやったの」
すごく綺麗な人だけど、近づきたくない。
4.スピリット・オブ・ワンダー-鶴田 謙二(青年)
古き良き科学の世界。
ファーブル博士と瞬間物質移動機。
スケルマーズデイル博士とミクロ宇宙。
ドロッセルマイエル博士とタイムマシン。
リンドヴァーバーグ博士とエーテル飛行船。
夢と、希望と、未来の世界。
そして、
チャイナさんは最強。
5.超人ロック-聖 悠紀(青年)
40年以上にわたって描き続けられている、あまりに壮大な、SF漫画の金字塔。
永遠の時を生き、無限の力を持つ、超人。
けれど、人を救うために悩み、人を救えずに苦しむ。
人としての悲しみを持ち続けているからこそ、ロックは永遠のヒーローなのです。
6.怪奇 版画男-唐沢 なをき(青年)
日本初、いや世界初、でもって、最初で最後(にしといた方がいいと思う)の
版画漫画。
絵はもちろん、セリフも全て版画。
更には、サブタイトルまで版画。
鬼平版画帳
天才版画本
野菊の版画
奥付まで版画といった、無駄な念の入り様には、笑う以上に感心します。
唐沢さんは実にバリエーションの豊富なギャグを生み出す方ですが、この版画男は、
正に、身を削って生み出した渾身のギャク漫画です(実際、指、怪我してるし)。
7.聖魔伝-石川 賢(原作:辻 真先)(青年)
一人の女性の胎内から生まれた双子、テレサとユンク。
美しいテレサ、彼女は、魔女。
醜いユンク、彼は、神の子。
憎み合い、戦い合うべき二人が、姉と弟として、絆を深めていく。
そして、テレサは人間の青年、伊達秀介を愛する。
全てが、許されない愛。
全てが、悲しく、苦しい。
やがて訪れる、神と魔の、最後の戦い。
全ての愛を巻き込んだ戦い、その行方は。
テレサの想いも、ユンクの想いも、とても切なくて、胸が強く締め付けられます。
8.謎の彼女X-植芝 理一(少年)
最初に書いときますが、これはプラトニックな恋愛物語です。
ある日の放課後、他に誰もいない教室で、
椿 明は、居眠りをしていた少女卜部(うらべ)美琴の「よだれ」を、なぜか、舐めてしまう。
そして、数日後、原因不明の高熱で休んだ明を見舞いに来た美琴は、明に言う。
「椿くん……、もしかして、あの時、わたしのこと、好きになったんじゃない?」
確かに変(態)なお話なんですが、椿くんがなかなかの誠実くんで、
読後感はさわやかです。
9.サトラレ-佐藤 マコト(青年)
以前、実写の映画がありましたが、そこから更に世界を広げた、
様々なエピソードがつづられています。
人と人との触れあい、その難しさや大切さを丹念に描いていて、胸にジンと来ます。
10.アリオン-安彦 良和(青年)
神話の世界の物語。
豊穣の女神デメテルの子、アリオンは、ある日、冥界の王ハデスにさらわれてしまう。
ハデスは、盲目であったデメテルを治すためと偽り、
アリオンに、自分を冥府へと貶めた、天界の王ゼウスの暗殺を命じる。
母との再会のため、母に光を取り戻させるため、
アリオンはゼウスの住むオリンポスへと旅立つ。
アニメーターである作者の、初の漫画作品でありながら、
「機動戦士ガンダム」等で磨き上げたセンスで、
表情豊かなキャラクターと迫力あるシーンを描き出しています。
おまけ
これは、大好きなんだけど、オススメは出来ません。
なぜなら、とても残念な事に、全ての作品が絶版になっていて、
多分、古本屋さんでもめったに見つからないんじゃないかと思うからです。
あきのかな(あきの香奈)さんの作品(少女)。
「五月(メイ)フルデイズ」
「あの子のこねこ」
「教室のはじっこ」
「おべんとの中にキス2つ。」
「プロデュース」
「あの黒いねこにきいて」
「保健室の美和子先生」
「メープルシュガー」
どの作品にも、優しさとか、柔らかさとか、明るさとか、悲しさとか、
そんな感情が溢れていて、大好きです。
嗚呼、復刻してくれないかなぁ…。
===補足===
どうもです。
お返事ありがとうございます。
> しかしながら完敗です・・・
いや~、こちらもどっこいどっこいで、読んでるのは「笑う大天使」だけでした。
そういえば、あの中で超人ロックがちょろっと出て来たのには、大笑いしたっけ。
川原さんの作品は大概読んでますが、あの「もぎゅもぎゅ」の擬声語は、
目にするたびにニンマリします。
竹宮恵子さんの作品は、「私を月まで連れてって!」と「ウェディング・ライセンス」は
読んでます。
「私を~」で憧れのキャラは、「精神的近視」のアーチボルト。
なんだかんだいいながら、きっちり可愛いガールフレンドがいるから、って訳では、
ない、筈…。
ちなみに、竹宮さんの「風と木の詩」がアニメ化された際、
監督を務めたのが「アリオン」の安彦良和さんです(観てないけど)。
萩尾望都さんの作品は、やっぱり特別で、「ポーの一族」、「半神」、「11人いる!」など、
結構読んでいるつもりなんですが、「銀の三角」はまだです。
萩尾さんの作品って、絵やストーリーの素晴らしさは言うまでもないんですが、
印象に残るセリフが多くあって、その辺が個人的に好きです。
特に、凝った言い回しのものではなくて、普通のシーンにそっと差し込まれるセリフに
目が留まります。
たとえば、たまたま思い出したけど、「毛糸玉にじゃれないで」。
拾った子猫が自分の手の中で眠るのを見て、高校受験を控えた女の子が
「こら そんなに安心していいの? ポキッと あたしはいとも簡単に あんたの首をひねれるんだよ 生かすも殺すも自由なんだよ」
で、次のコマで
「ふ…… あったかいチビネコ」
受験間近ならでは、思春期ならでは、女の子ならではの、アンバランス。
こういうセリフは、萩尾さん、あるいは、女性の作家さんならではなのか、
とにかく、男性の作家さんからは出て来ないように思います。
それから、「フラワー・フェスティバル」の第2巻に載せられた、手塚治虫先生の追悼文も、
色々な想いが次から次へとほとばしる様子が感じられて、強く胸に迫りました。
萩尾さんには、無理しない範囲で、長く作品を生み出し続けて欲しいです。
他に読んでいる少女漫画、というか、女性作家さんの作品ですと、
大前田りんさん「十六桜」
-短編集ですが、やはり、表題作「十六桜」の「兄」と妹が切ない。
なるしまゆりさん「原獣文書」
-登場人物がどいつもこいつも前向き、どころか、前しか見てないのばっか。
道原かつみさん「ジョーカー・シリーズ」
-死刑執行権を持つ特捜司法官、しかも女にも男にも変身する合成人間のジョーカーに
惚れてしまった、リイン君の苦労がほほえましい。
深見じゅんさん「ぽっかぽか」
-ほんまにええ家族や…。
陸奥A子さんの色々
-照れ臭さにゴロゴロ転げ回りながらハマってました。
といったところでしょうか。
本の小部屋さんが挙げられてた作品も面白そうですね。
(8位の途中から欠けているみたいですけど、もしかして文字数制限が?)
特に「レディ・ギネヴィア」は興味あり、ですので、機会があれば読んでみたいです。
(社交辞令で終わらなきゃいいけど、って、自分で書くな)
最後におまけ。
こちらでご紹介しました「よつばと!」と「怪奇 版画男」の試し読みが出来るサイトを
見つけちゃいましたので、ご興味あればご賞味あれ。
「よつばと!」
http://www.yotuba.com/yotu_comics.html
ちなみに、「よつばと復讐」の20ページ目が、
「個人的にお気に入りなのは、第2巻の52ページ」です。
「怪奇 版画男」
http://www.comicpark.net/readcomic/index.asp?content_id=COMC_ASG00978_001