勘違いしている人が何人かいるようなので一言口を挟みますが、最近政府が言い出したのは「2005年に比べての15%削減」です。
京都議定書で決められてここ何年か言われ続けていたのは「1990年と比べての6%削減」ですが、この15年間で日本のCO2排出量は増えているので、実質として削減しなくてはいけないCO2の量は6%でも15%でもほとんど変わりません。
工場や大規模施設、オフィスビルなどでも、照明機器を高効率のものに変える、動力、空調関係の設備を見直すなどの対応をすれば、まだまだエネルギー効率を上げる余地はあるとは思います。
大規模な改修になるのでコスト負担も大きいですが・・。
一般家庭はいまより生活レベルを上げないことを意識するだけでもかなりの削減になるとは思いますが。
エコが声高に叫ばれるようになりましたここ数年、企業からのCO2は減少傾向ですが一般家庭からのCO2は一貫して増加傾向です。
便利さを追求して高機能の家電を導入したり、冷暖房機器の使い過ぎなど、一般家庭でも検討できることはあると思います。
まあ、そういうことをやってもどのくらいの効果があるのかをきちんと検証するのは難しいとは思いますが。
CO2の排出量の計算方法もどんどん変わったりして削減目標値そのものの意味も怪しい部分があるとは思います。
最近の環境問題は政治的に利用されている側面が大きく、発表されていることをそのまま鵜呑みにするのも危険な部分があるとは思います。
けど、化石燃料の埋蔵量に限界があるのは確かなので、自分の子供や孫に少しでもいい状態で地球をバトンタッチしてあげるための努力は必要なんじゃないかと思います。