国会での野次の慣習は、議員達が「自分は熱心に仕事をしているぞ」という姿を国民にアピールしようとする狙いがあるのだと思います。
ニュースや国会中継などをテレビで見ている国民視聴者を意識してああいう行動になるのかなと思っています。
ただ、もちろん国会議員が「熱心に仕事をしている」というのは決して「大声で野次を飛ばせばいい」というものではありません。
自分が発言を許されている時間内に的を射た発言をする(もちろん相手に不快感を与えないしゃべり方で)のが本来の「熱心に働いている」姿だと思います。
野次を飛ばした議員が「俺は熱心なんだ」という言い分を持っているなら的外れなはずですね。
テレビ討論で政治家が否定合戦になってしまう傾向は、特に民放で多い傾向だと思います。
「朝まで生テレビ」や「TVタックル」などは、番組の製作者側が意図的に政治家がそうなるように仕向けて、ワイドショー的でセンセーショナルな展開をわざと作り上げているような気がします。
NHKの「日曜討論」などでは司会者がしっかり「まず○○党の××さんからご意見を伺います」とか「これについて△△さんはどう思いますか?」のように、うまく発言権を割り振っています。
全ての党に順番に発言権を回していって、一人あたりの発言の時間もだいたいですがしっかり割り振られています。その時間内なら他の党の人間は口をはさまないという暗黙の了解みたいなものを感じます。
これなら各党の意見が最後までしっかり聞けるので、視聴者も頭を整理しやすいと思いますね。