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大島氏が涙酒「仙谷氏との共闘を壊した宰相」
2011.7.3 18:00 (1/6ページ)
自身の政治哲学を語りながら、ビールグラスを傾ける大島理森自民党副総裁=6月27日、東京・平河町(峯匡孝撮影)

 菅直人首相のずるい延命策に業を煮やしているのが自民党の大島理森副総裁。東日本大震災の復興を進めようと、パートナーの仙谷由人官房副長官らと大連立も模索したが、ことごとく菅首相に邪魔された。政治家として、人として、菅首相のどこがダメなのか-。大島さん行きつけの焼き魚がおいしい居酒屋で、たっぷり薫陶を受けた。

 東京・平河町の自民党本部から麹町方面に徒歩で10分。オフィスビル街の一角に、北海道居酒屋「ユックはまなす亭」がある。

 「僕が毎日新聞でサラリーマンをしていたころ、東京・竹橋の本社ビルの地下に、ここの本店があった。もう30年近い付き合い。僕は青森県八戸市で育ったから、時折焼き魚が無性に食べたくなる。特にホッケやニシン。ここのホッケはおいしいからね」

 お座敷に座った大島さんは、まず冷えたビールをごくり。はしは早速、脂がたっぷり乗った旬のシマホッケに向かう。「ホッケは皮がおいしいんだ」と豪快にパク付くが、今夜はお会いしたときから表情がさえない。10分前まで、党所属の参院議員が菅政権の総務政務官として一本釣りされたことへのぶら下がり取材に追われたからだ。

 「東日本大震災を受け、ようやく民主党執行部にも、何とか(野党と)重ね絵を作ろうという意欲が芽生えた矢先。これをすべてぶち壊したのが菅さんだ。そこまでやって、あんた何がプラスなの。何か大きな政治上の利益があるのか。もう腹立たしくてしようがない! おっと、段々声が大きくなってきた」

 ビールグラスに水滴がしたたる。

 「民主、自民、公明の3党幹事長が知恵を絞り、国会の延長幅を50日にして、特例公債法案など懸案を前に進めようと合意したでしょ。ありゃ並大抵の努力じゃできないよ。それを首相はあっさり拒否した上に、こっち側に手を突っ込んでくる。政治家が大切にしなければならない『心』もへったくれもない」

 大島さんが政治を語るとき、頻繁に出てくるのが「心」というキーワード。僕が3年間、自民党の国対委員長番としてお世話になったときにも、耳にタコができるほど聞かされた。大島さんが大切に思う「心」とは何か。その原点は、30歳代で衆院選に落選した浪人時代にあるという。

 シマホッケが、みるみる骨だけになっていく。

 「28歳で県議選に初当選し、32歳で2期目の県議選も通った。あのころは、ある意味政治をなめていたんだね。だけど最初の衆院選であっさり落選し、3年半の浪人生活を味わった。当時わが家は2人目の子どもも生まれ、家計も相当きつかった」

 「当時やっていたことといえば、後援会づくりのため毎晩さまざまな会合に顔を出すこと。一献傾けながら、人間そのものを見てもらう作業だよ。八戸の自宅玄関前でぶっ倒れ、家内に迷惑をかけたこともあったけど、学ぶことは多かったね。自分に忠告してくれる支持者のありがたさが、究極の状況で身に染みて来るんだ」

 はしはもう1つの好物、ニシン漬けへ。

「古くさい言い方を許してもらえば、政治家とは人に生かされる仕事。うちの党にもちょっと勘違いしている議員がいるが、テレビでカッコいいことを話していれば、自動的に支持が集まるというもんじゃない。今でも80を超えた怖い支持者が僕に忠告してくださる。これをありがたいと思えるかどうか」

 最近言われたことは。

 「昨年の参院選直前に、幹事長だった僕は『顔が怖い』って言われた。その後すぐ電話がかかってきた。『お前、テレビに出ている顔にゆとりがない』と一喝。どきりとしたね」

 愚問ですが、菅首相は忠告に聞く耳を持ちますか。

 「自分だけで偉くなったと思って政治をやったら、人はついてこない。そういう人間はすぐ見透かされる。何となくその場を逃げ切ったとしても、それが積み重なると人は相手にしてくれないんだ。菅さんはよく『不条理を正したい』と言うが、不条理な存在こそ人間だ。ケンカしたり、欲があったり。それをリーダーが受け止めず、傲(ごう)慢(まん)に『おれの言うことを聞け』ばかりでは、どんな組織でも崩壊するのだ」

 しかし、菅批判ばかりで国政が停滞する現状に、自民党にも「震災を前に政争をしている場合か」との批判が向くのでないか。こうただすと、大島さんは「お姉さん冷酒!」と声を張り上げたあと、ある被災者の声を語り始めた。

「あれは5月の大型連休。視察の途中、宮城県の南三陸町にあるガソリンスタンドに立ち寄ったんだ。店は建屋全部が津波に流され、給油ポンプも自家発電。給油が終わるのを待っていたとき、店の経営者が僕を見つけてね」

 50歳前後の経営者はこう語りかけてきた。

 「あの日、海から真っ黒な煙とともに、巨大な津波が迫ってきました。私は車に乗った息子一家に『逃げろ!お前たちは生きろ!!』と叫びましたが、バックで戻ってきた息子に手をつかまれ、九死に一生を得ました。『助けてくれ』と叫ぶ、誰かの声が遠くに聞こえました」。

 「私の父親は依然行方不明です。ガソリンのタンクは幸い無事だった。父は『おれは捜さなくていいから、残ったガソリンを分けてあげなさい』といっているようで、私もこうして仕事をしています」

 店を去ろうとしたとき、経営者は大島さんの目を見据え、「この危機を、なんとか超党派で乗り越えてください」と懇願した。

 「グサッと来たのを鮮明に覚えている。われわれは政権奪還も目標だが、今は危機なのだ。これが被災者の心。与野党で危機を乗り越えなければならないという思いに駆られた」

 やはり本心は、与野党が震災対策に力を合わせることだ。

 その土壌を作ろうと、大島さんは秘密裏に仙谷副長官らと交渉を重ねてきた。

「仙谷さんは官房長官をやられ、参院で問責決議も突き付けられたが、全体のために泥をかぶれる人。彼と私は、互いに戦後の団塊世代の走りでもある。震災前には『あんたは全共闘かなんだか知らんが、私たちは先輩が築いた日本の中で、思いのまま生きられた。僕とあんたは主義主張が違うだろうが、自由に生きられた後始末をわれわれの世代で腹をくくってやろう』と話してもいた」

 大島さんは震災前、税制の抜本改革や、外交・安全保障、憲法、農政改革など、国家の根幹をなす政治課題について、総選挙を経たうえで協働態勢を作り、本格的に取り組むという青写真を描いていた。

 そこに今回の震災が加わった。「私だって与党国対委員長時代、ねじれ国会で苦しんだ。でも今は野党として『ざまあみろ』だけで済まない。今は自民党が新たな政治機能をどう発揮するかが問われている。だから今回、民主、自民、公明の3党で知恵を振り絞り、懸案を前に進める3党幹事長合意にこぎつけたのに。事の重大さを分かっていないのは菅首相だけだ」

 その菅首相は、今解散カードをちらつかせている。

 「解散したら、そりゃ受けて立ちますよ。だけど、長い野党暮らしの末、ようやく持った権力に自分が陶酔し、国民の心が見えなくなったら、必ず国民から『NO』を突き付けられる。国民はリーダーの格を見抜くもんだ。今は唯一の味方のような国民新党の亀井静香代表だって、菅さんのことは見抜いてやっているんだよ」

 冷酒をウイスキーのロックに切り替えた大島さん。「僕のことを古いというのは簡単だ。だが、人が生きる『心』はいつの世でもそんなに変化はないんだよ。本分を忘れた生き方ってダメになる。言い訳ばかりの菅さんをみたらよく分かるじゃないか」

  ◇    ◇

 【ユックはまなす亭】東京都千代田区平河町1の2の10 平河町第一生命ビルB1。電話03・3237・7770。営業時間は午前11時~午後2時半と、午後5時~10時半(日祝日休み)。

  ◇    ◇

 「夜の政論」は、旬の政治家になじみの店を紹介してもらい、くつろいだ雰囲気で本音を引き出そうという企画です。毎月1回掲載します。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110703/stt11070318000003-n6.htm

  • 質問者:れれれ
  • 質問日時:2011-07-04 00:10:29
  • 0

いきどおりを感じました

  • 回答者:匿名 (質問から5分後)
  • 1
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

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酒が入った政治家に話を聞いちゃ行けないのかなぁ。あまり前向きな話題がない。ガソリンスタンドの人の真意は良い案を撃ち合って議会で練ってくれと言ってるんだと思う。自公民が手を組めと言ったような方法や体裁の話をしているのじゃない。裏でコソコソすることを念頭に置いていることが今の政治不信の理由の一つだと思う。このおっちゃんもわかってねぇわ。

  • 回答者:ぐーたら (質問から13時間後)
  • 1
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

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